四進パーフェクトスクールから
中学受験をめざすお子さんとご家族へ向けてのコラムです。
2007.07.07
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カテゴリ: 中学受験
中学入試の問題は大別すると、思考重視型(記述型)と、基礎力重視型に分かれます。

思考力重視型は、問題数が少ない「熟考型」、基礎力重視型は、時間内にたくさんの問題を解かせる「即答型」でもあります。

さらに、中学によっては、これまで出題されてきた問題(過去問)の類題を頻出する中学と、逆に、これまで出題されたことのないような問題を出題してくる中学とがあります。

それぞれ対策の仕方が異なっていることはいうまでもありません。

したがって、過去の問題を分析して傾向をつかみ、それぞれの志望校にあわせた対策をしていくのがまともな塾であり、プロフェッショナルな講師の最低限の資質です。



さて、どのタイプの中学にしても、子どもたちが問題を解く上で使うことのできる道具立て、すなわち、考え方、考える手順、解く手順などの方法や論理と、さまざまな知識は、今まで学んで自分の中に構造化しているものしかありません。

それ以外には何もありません。

ですから、それらを使って志望校の出題に対する解答を作っていくトレーニングを徹底的に行う必要があります。



ですから、志望校対策だからといって、早い時期から試験時間通りに演習をするのはあまりお勧めできません。

むしろ、子どもたちの手持ちの知識と方法とを使って、どうやって解答を作るのか、足りているものは何で、不足しているものは何かということを考えながら対策を行うことが重要です。

そういうことをしっかりやっておけば、志望校の出題傾向にあわせた解答の作り方も身に付くし、どんな問題が出ても、よしんば始めてみるような問題が出ても、それに対してどう取り組んだらいいかということもわかってきますし、そのような能力も身につきます。

テスト時間通りに演習たり、時間内に終わらすようなトレーニングは一月に入ってからでも遅くはありません。

こういうことをすべて考えた上で一人一人に合わせた対策を、計画的に、しかも子どもたちのモチベーションをうまく高めながら行える講師が、職人型のプロフェッショナルです。

これがうまくいかないと、「入試」という「異常な情況」のなかで、いつもどおりの思考や操作を行うことはできません。

ですから、塾で行っている「志望校対策」に「お客さま」として参加するのではなく、担当の講師や、塾長、校長と相談して志望校対策を行うことが大切です。





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Last updated  2007.07.07 17:18:35


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