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深夜、急に意識を失って倒れました。救急車で近くの病院に運ばれ、脳のCTスキャンなどの検査を受けました。焦った妻が110番しちゃったりドタバタしていたようですが対応が早かったこともあり、事なきを得ました。念のため昨夜はそのまま病院に泊まりましたが経過も良好なので、通院で様子を見ることになりました。とはいえ、いまだに頭がボーっとしている状態ですので、ブログどころではなさそうです。そんなわけで、少しの間ブログをお休みいたします。皆様のところへもお邪魔できないと思いますがまた、元気になったらよろしくお願いいたします。
2009/03/24
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「ねぇ、自転車の鍵知らない?」 「ん?知らないよ。ないの?」 「うん、さっきから探してるんだけど・・・」 (まてよ・・・ああ、日曜日の夜、僕が乗ったんだっけ・・・) (最近忙しかったからなぁ・・・ちょっと疲れてるのかも) (しかし、これじゃ人のこといえないなぁ) などと思いつつ、自分の服のポケットなどを探してみたが 鍵は見つからなかった。 「おかしいなぁ。夕べ乗ったときはあったんだけどなぁ・・・」 「な・・・、夕べ乗ったのか?」 「うん・・・」 「じゃぁ、僕が知ってるわけないだろ」 「でも、一応、関係者に全部当たるっていうのが捜査の常道でしょ?」 「捜査って・・・。でもって僕が容疑者かよ」 「少なくとも関係者でしょ。 それに、私が寝たあとこっそり乗ったかもしれないじゃない」 「乗るか!泥棒じゃあるまいし」 「ならいいんだけど。一応聞いてみただけよ」 「今すぐ必要なら、ほら、スペアキー」 「あっ!これっ、もしかして・・・やっぱり、あなたが犯人だったのね」 「違うだろ。行方不明のやつはフェラガモのキーホルダーについてるだろ」 「そうだったぁ?怪しいなぁ。怒らないから白状しちゃいなさいよ」 「あほか。何でオレが白状するんだよ」 そのときだった、洗濯乾燥機の中からカラカラコロコロ音がしはじめたのは。 「」「」 妻のジーンズのポケットからこぼれ落ちたのに違いなかった。 「あなたの服のポケット・・・」 「残念でした。この中には僕のものは下着しかないからねェ」 「・・・よねぇ。なんか疲れちゃった。あなたお買い物行ってきてくれる?」 応援よろしくお願い致します
2009/03/11
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早朝の5時過ぎ、電話の呼び出し音にたたき起こされた。 「あ、おはようございます。Yです。すいませんこんな早くに、奥様いらっしゃる?」 妻も何事かと飛び起きてきた。 早朝の電話といえば、大体がよくないことと相場は決まっている。 「うそ、ほんと?うん、行く、行く。はいはーい。じゃのちほど♪」 「ね、イチゴ狩りに行ってくる。」 「今から?」 イチゴ狩りは地元の市会議員のイベントで、 Yさんと一緒に行くはずだった人が急に行けなくなったらしい。 「会費がもったいないから」と暇そうな妻に声をかけてくれたらしい。 「天気悪いから傘を忘れるなよ。じゃ、寝るから」 「ちょちょちょっと待って。悪いけどお湯沸かして、お茶をポットに入れといて」 「ん、わかった」 「あ、ね、どうしよ。なに着てったらいい?」 「イチゴ狩りだろ、パーティーに出るわけじゃないんだから、軽装でいいだろ」 「そうよね。あ、ね悪いけど、リュック出して、そこにあるお菓子適当に入れといて」 「わかったわかった。ご飯も食べていくんだろ?」 「うん、卵かけご飯でいいから。ちょっと用意しておいて」 そして、5分で化粧をし、3分で朝食をかっ込むと 怒涛のように、家を出て行った。 ・・・・・が、間もなく戻ってきた。 「なんか忘れ物か?」 「どこへ行けばいいんだっけ?」 「・・・・・・」 (電話をかけてきたYさんも慌てていて、集合場所を言い忘れたらしい) 応援よろしくお願い致します
2009/03/08
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ソファでテレビを見ながら、つい、うたた寝をしてしまい、 目覚めたのは深夜の0時半過ぎだった。 目が冴えてしまったので、コーヒーでも入れようとキッチンに行き ファンヒーターのスイッチを押した。 「じじじじじ・・・ぼっ」とならず「じじじじじ・・・がたん」で止まってしまった。 ファンヒーターを見ると [H31] が点灯している。 「H31ってなんやねん」とファンヒータに突っ込んだところでどうしようもないのだが、 ともかく、取扱説明書を引っ張り出して見てみると、 「油受け皿に水がたまっていませんか→水を抜き取る」 「点火ミス、または燃焼に異常が発生していませんでしたか→ 本体内部の点検が必要です。お買い上げの販売店へご連絡ください」 「どっちやねん」(なぜか関西弁) 別のページにはこんなことも書いてある。 「次のようなときはクリーニングしてください。U17を表示したとき。点火しないとき・・・」 「U17じゃないけど点火しないんだから自動クリーニングをしてみるか」 灯油を気化させる部品にたまったタールを空焼きして取り除くのだが、これには灯油を完全に抜かなければならないし、 においと煙が出るので室外でおこなわなければならない。 おまけに、2時間もかかるというのだ。 しかし、何かの間違いということもある。 いったん電源を切って再度運転ボタンを押してみたがやはり結果は同じ。 そんなことを2,3度繰り返していたら、表示が変わった。「おっ!」 [H83](燃焼部にタールが付着しています→ 本体内部の点検が必要です。お買い上げの販売店へご連絡ください) しかも、電源さえ切れなくなっている。 電源ボタンを押すと押すたびに、「ピーピーピーピー」鳴るようになってしまった。 「さらに、悪化してるじゃないか」 でも、タールなんだから、クリーニング機能使ってみれば・・・。 真夜中にクリーニングってのもぞっとしないが、 明日の朝、妻が寒い思いをしないためだ。ここはがんばるしかない。 クリーニングのためには、油受け皿の石油を抜かなくてはならない。 「給油ポンプで抜いたあと、付属のスポイトで抜く」とある。 (付属のスポイトか・・・確かファンヒーターの後ろについていたな) が、その付属のスポイトがない! ・・・だめじゃん。 もう、夜中の1時を回っていたし、意気込みは急激にしぼんでしまった。 電源ボタンが効かないので、一旦コンセントを抜き、 再び電源を入れて、時計の表示を直してから消して寝た。 翌日の朝の予報は、雨ながら前日より5度ほど気温が高くなっているのが救いだ。 リビングのエアコンを最強にすれば何とかなるかもしれない・・・ そう思いながら、敗北感にさいなまれながら眠りについた。 翌朝少し寝坊した私が、キッチンへ行くと・・・暖かい。 見ればファンヒーターは普通に動いていた! 「ね、ファンヒーター壊れてなかった?」 「そう?あ、タイマーになってなくて、なんか表示が出てたみたいだったけど スイッチ入れなおしたら、普通についたよ」 「ええ!だって夕べは1時間以上も動かなかったんだよ」 「寝ぼけて夢でも見たんじゃないの?」 「寝ぼけてない!」 「じゃ、私の手は神の手ね」 ・・・・・謎だ。 ・・・そして、それ以後何の問題もなく、 ファンヒーターは、まるで何事もなかったように正常運転を続けている・・・ あれは何だったのだ。 応援よろしくお願い致します
2009/02/24
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=2月12日の会話= 「ねぇ、なんか甘いものがほしくない?」 「ほしくない」 「甘いものがほしくなるのは体が求めてるってことよね」 「ただの食いしん坊なんじゃない?」 「だって糖分って脳には欠かせないものなんでしょ。 私の脳が糖分をほしがっているんだわ」 「君の脳には栄養を与えても、あんまり意味ないと思うけどな。 どうせ、脳にたどり着く前に、体が吸収しちゃうんじゃない?」 「失礼しちゃうわね」 「ねぇ、パソコンのやりすぎは目によくないよ。 ね、気分転換にちょっと散歩してこない?」 「やだ寒いし」 「ねぇ、チョコレートが食べたいんだけど」 「しつこいなぁ。自分で買ってくれば?」 「夜道の一人歩きは危ないでしょ?」 あそうだ、もうすぐバレンタインデーよね。ね、逆チョコ頂戴」 「逆チョコ?ああ、男のほうからあげるんだってね。 そんなの、メーカーの策略だっての。 今年はバレンタインデーが土曜日と重なったから 義理チョコの売り上げ心配して、そんなこと言い出したんだろ。 そんなもんにまんまと踊らされるな」 「でもさ、好きな人に気持ちをこめてチョコ贈るんだったら、 どっちからでもいいじゃない。 それとも私には贈れないっていうの。」 「どうしてそうなるんだ?」 「ああーっ『愛してる』って言えないんだ」 「男はそういうことは軽はずみに言わないもんだ」 「私は毎日でも言ってほしいけどな」 「そんなに年がら年中言ってたら、言葉に重みがなくなるだろ。 『愛してる』なんていう大切な言葉は、 プロポーズのときと死ぬときの2回言えばいいんだ。それが男ぞ(キッパリ)」 「何で、急にカッコつけてるのよ」 「だけど、バレンタインデーは女から男へが基本だろ。 君が僕にくれればいいだけの話じゃないか。そしたら、半分やるよ」 「半分しかくれないんだ・・・」 「全部やるよ!」 「でも、こんな夜中に、私一人でチョコ買いに行かせるんだ」 「一日ぐらい待てないのか。明日になれば一つや二つ手に入るかもしれない・・・」 「あら、あなたにチョコくれるような奇特な人なんているの?」 「そりゃいるさ。・・・いると思うけど・・・でも急に景気悪くなったからなぁ」 「じゃ、もし、もらえなかったら、自分で買ってきてね」 「それだけはやだ」 そして、きのう・・・・・・3つもらえた・・・よかった。ほんとによかった。 こんなに有難いチョコは初めてだ。 でも、一日たったら、妻のチョコへの欲望はきれいに消えていた。 応援よろしくお願い致します
2009/02/14
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ちょっぴり小腹がすいた私は、冷蔵庫をあさっていた。 やがて、 冷蔵庫の奥に眠っている「カマンベールチーズ」を発見! もちろん我が家の冷蔵庫のことだから、むやみやたらに口に入れたりはしない。 やっぱり、賞味期限は3ヶ月も前に終わっていた。 日曜日(2月8日)のことだった。 「おーい。このチーズ、期限切れだぞ。忘れないで使わないと」 「あらっ!切れちゃってた?でも、チーズだから大丈夫じゃない?」 「そうかなぁ。確かにチーズは熟成させるんだから、結構長持ちするけどね」 恐る恐る開封してみる。 見た目は何の異変も見られないし、においにも異常は感じられない。 そーっとかじってみる。 「なんか、平気みたいだ。うん、おいしいよ。君もどう?」 「私はやめとく」(やめとくんだ) 「さすがに残りは棄てたほうがいいかもしれないね」 「やっぱり?」 だが、きのう、冷蔵庫の中に存在感ありありの そのチーズを発見してしまった。 「きみはカマンベールをブルーチーズにでもするつもりか」 「あなた食べても大丈夫みたいだったから、あと1週間はいけるかな・・・と」 「いけるか」 応援よろしくお願い致します
2009/02/12
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「ごめん。悪いけどゴミ出しといてくれる?」 「ああいいよ。きょうは何の日だっけ?」 「かん、びん、ペットボトルに小さな貴金属」 「ふーん。じゃ、なんか掘り出し物さがしてこよ♪ (*´∀`*)」 お見舞いのメッセージありがとうございます。 皆様にご心配をいただきましたが、 ようやく峠を越え、順調に快方に向かっております。 ほぼ熱も平熱に戻りました。 日曜日以降は、完全に自分の寝室に隔離され、 食事さえも別々。 なんだか牢獄に入れられた気分です。 おまけに、熱が下がったから出社しようとしたら、 社員に「来るな!」と言われちゃうし・・・。 もしかして、いじめ? 皆様もうがい手洗いを励行して、くれぐれもご注意ください。 応援よろしくお願い致します
2009/02/05
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義父の法事のついでに、最近相次いで入院した義兄と義姉のお見舞いに回ったら病院でウィルスを拾ったのか、昨夜の帰りの新幹線の中で、容態がぐんぐん悪化して、家に着いた頃には39.4℃・・・。ふらふらになってたどり着きました。とりあえず、解熱剤を飲んだら、汗を一杯かいて今は熱も37.9℃まで下がって、だいぶ楽になりました。というわけで、少しの間ブログオヤスミするかもしれません。皆さんもくれぐれもご注意ください。 応援よろしくお願い致します
2009/02/02
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キッチンの収納家具の引き出しの取っ手が錆びてきたので 「取り替えたい」と妻が突然言い出した。 彼女の場合、いつだって急に思い立つのだ。 「運動がてら、ホームセンターまでウォーキングしよ。 ごろごろしてたらメタボ豚になっちゃうよ」 「君がか」 「なんてこと言うの私のわけないでしょっ」 てなわけで、仕方なく出かけることになったのだが・・・。 「ねぇ。取っ手のサイズってどこを測ればいいの?」 「引き出しの中にあるねじの幅」 「ねじの幅ね?うーんと6.4センチかな。ねぇ覚えといて」 「今、ブログ更新してるから手が離せない。メモしとけよ。 ああ、それより、現物持っていけばいいじゃないか」 「あっそうよね。じゃぁ、あなた、はずしといてね。 わたし、出かけるしたくするから」 「んーわかった」 かくして、家から1.5キロほどあるホームセンターまでウォーキングとなった。 15分ほど歩いたところで、妻がポツリと言った。 「ね、"取っ手"もってきてくれたわよね」 「いやもってないよ」 「ええー。はずしてくれたんでしょ」 「はずしたよ。そういっただろ。で、テーブルの上に置いといたよ」 「そこまでしたのに、何で置いてきちゃうの?」 「ん?だって君の依頼は、取っ手をはずすところまでだったからなぁ」 「はずしたんだったら、最後まで責任持ってよ」 「どうするのよ。これじゃホームセンターに行っても意味ないじゃない」 「だってサイズ測ったんだろ。メモがあるだろ?」 「Yoshiさんが『現物持っていけばいいから』って言うからメモしなかったもん」 「でも、覚えてるだろ?」 「ええ?うーーんと。なんかさぁ、微妙なのよネェ。6.4だったか6.8だったか。 だから『覚えといて』っていったのに」 「まぁ、行けば何とかなるんじゃない?」 結局、店には6.4も6.8もなく、なんともならなかった。 それでも、何やかやとほかの買い物ができたので、妻はそれなりに満足したようだ。 夕食後、NHK-BShiで放送中の『刑事コロンボ』をふたりで見始めた。 1時間ほどして、番組が佳境に入ってきたところで、妻が突然席を立った。 「ね、ちょっと止めといて」 「えっ?」 「お・ト・イ・レ。自分だけその先見ないでよ」 「はっ?」 (これ、ビデオじゃないから) 応援よろしくお願い致します
2009/01/25
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休日の朝寝を楽しんでいると、妻が部屋にやってきた。 「ねぇ、私プールとヨガに行くから、ご飯食べちゃうけど、まだ寝てる?」 「ん?ああ、もう起きるけど。いいよ先に食べて」 「そう?じゃぁご飯はよそっておくね」 10分ほど遅れて、テーブルに着くと、妻の食事はすでに終盤に差し掛かっていた。 テーブルには、ご飯と味噌汁と塩鮭、納豆、味付け海苔、白菜の漬物、松前漬などが並んでいた。 お笑い番組を見ながら、妻は無邪気に笑っている。 いつもどおりの休日の朝だ。 味付け海苔は、2枚1組なっているタイプなので、 パッケージから取り出すと、丁寧に切り離して、自分の左前のお皿に乗せた。ちなみにテレビは、私の右サイドにあり、妻は私の左、直角の位置に座っている。 テレビを見ながら、納豆を混ぜる。とにかくひたすら混ぜる。 納豆の糸が魅惑的になったところで、ご飯に半分をかけ、食事をはじめようとした。 「」 気のせいか、海苔の枚数が心持ち少ないように思えたが すぐにテレビに気を取られてしまった。 妻は食事を終え、お茶を入れていた。 やがてわたしは、海苔へ取り掛かろうとした。 「」 やっぱり海苔が少ないように思えたが、とりあえず一枚をとりご飯をまく。 ここで、番組はCMに入った。 テレビから目を離し、テーブルに正対したときだった。 「」妻が、私の海苔!をつまんで行った。 「どうでもいいんだけど。それ、一応、ぼくの海苔なんだけど・・・」 「えっ!?あはははは、やだ!やっぱり?どうもおかしいと思ったのよね。 確か食べたはずなのに、まだ海苔がこんなにあると思って・・・」 (セロのマジックか) もちろん悪気はなかったのだが、妻は私の知らぬ間に「私の海苔」を3枚もくすねていた。 いつもながら、間の抜けた平和な日曜の朝ではある。 応援よろしくお願い致します
2009/01/20
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飲んでいる風邪薬のせいもあるのかもしれませんが、 最近、夕食が終わると急に眠くなってしまうらしい妻は、 食事が終わると、さっさと後片付けをして入浴も済ませて、 9時前には自室に戻ってしまうことが多くなりました。 しばらくして、妻の部屋をのぞいてみると テレビをつけっぱなしにして、妻はすやすやと寝息を立てています。 そこで、私はそっとテレビを消してあげるのですが、 なぜか、急に目覚めて 「消さないで。見てるんだから・・・(`ヘ´#)」そう言い張ります。 「うそ。すやすや寝てたくせに」 「今は、ちょっと目を休ませてただけなんだから」 「ああそうですか。それはどうも失礼しました」 その翌日、やっぱりこの日もテレビをつけながら爆睡しているので テレビを消そうとすると 「消さないで。聴いてるんだから・・・」 「へぇ、今日は聴いてるんだ ハイハイ」 そして夕べ・・・。 「あっ!消さないで。寝てるんだから・・・」 応援よろしくお願い致します
2009/01/13
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買い物に出かけた妻がぷりぷり怒って帰ってきた。 「まったく失礼しちゃうわ」 「どうした」 「さっきね。道路を渡ろうと思って車が切れるのを待ってたらね」 「うん」 「パトカーが来て、前で止まってくれて、道路を渡らしてくれたのよ」 「へぇ。よかったじゃない」 「うん。だから、私もにっこり笑って頭まで下げて渡らしてもらったのよ」 「うん」 「そしたらね、渡り終わったところでね」 「うん」 「『そこのおばさん、この次はちゃんと 横断歩道を渡ってくださいね』って それもスピーカーで言うのよ! ひどいと思わない?」 「ええーっ!?、横断歩道のないところを渡ったのか。そりゃ君が悪いよ。 それもパトカーの目の前を堂々と笑ってか?」 「だって近くに横断歩道なかったし、車もあんまり通ってなかったし。 だいたい、パトカーが止まって渡らせてくれたのよ。 あとで、そんなこと言うんだったら、渡る前に言ってくれればいいじゃない 」 「そりゃそうだハハハ」 「それにしても、『おばさん』なんて失礼しちゃうわ。 世間中におばさんだと言いふらされたようなものだわ」 「ハハハ。でも、おばさんには違いないんだし。 まさか『お嬢さん』とはいえないだろ」 「お嬢さんじゃなくても、言い方ってあるじゃない。『そこの美人の奥様』とか」 「ハハハ、『美人』ってのは余計だけどな。 それに、マイクで『美しい奥様』なんて言った日にゃ、近所中の窓が開くぞ」 ・・・・・「あっ!も、もちろん僕は美しいとは思ってるけどね」 「何、そのとってつけたような言い方」 夕食は、なんとなく居心地が悪かった。 応援よろしく お願い致します
2009/01/10
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夜更かししたおかげで、すっかり朝寝坊した私は 11時近くになって起きだすと、顔を洗いに洗面所へ向かった。 リビングを横切ると、ソファに妻の姿が見えた・・・が何か変だ。 近寄ってみると、妻は冷却材を入れたベルトを頭に巻き 息も絶え絶えで唸っていた。 「ど、どうした」 「ん?頭が割れるように痛いし、気分がすごく悪い・・・」 見れば妻の顔は真っ赤だ。 これはかなりの熱がありそうだ。 妻の頬に手を当てて見ると、確かに熱い。 「薬は飲んだのか? それだけ熱があるんならインフルエンザかもしれないな。とにかく行くぞ」 「ど、どこへ・・・?」 「医者に決まってるだろ。休日診療所ならお正月もやってるから。 インフルエンザだったら、発症してから48時間以内にタミフル飲まないと」 「・・・いいよ・・・そこまでしなくても」 「治さないと人に迷惑かかるだろ。感染を広げないのは患者の義務だ」 「違うんだってば、酔っちゃっただけなんだから」 「・・・・・・・・」 どうやら、私がなかなか、起きて来ないので おせちをつまんでいるうちに、御とそ代わりに、冷蔵庫にあった梅酒を飲みだしたらしい。 しかし、、妻はお酒はからっきしダメなほうで、 いつもお猪口一杯で真っ赤になっては、あとで苦しんでいるのに・・・。 どうやら、「学習」という言葉は妻の辞書にはないようだ。 応援よろしく お願い致します
2009/01/02
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あけまして おめでとうございます 昨年はたくさんのコメントと応援をいただきありがとうございました。 とりわけ、愚妻に対しましても、優しい言葉の数々を賜り、 (妻のことを書いていることは内緒なので、 決して本人に知らせるわけには参りませんが) 妻に成り代わりまして厚く御礼申し上げます。 今年も変わらず、どうぞよろしくお願いいたします。今朝、目覚めたら、とうに起きていた妻はな、なんと和服なんか着て花なんて生けてるものだから、一瞬、よその家かと思ってしまいました。今夜は、嵐にならなければいいのですが・・・。 皆様にとりましても、ステキな一年になりますようお祈りしております。 応援よろしく お願い致します
2009/01/01
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「美容院に行って、そのあとお買い物してくるね」 そういって出かけた妻から電話が入った。 「もしもし、キッチンのテーブルの上にお買い物のメモ置いてないか見て」 「なんだ。肝心のメモ忘れていったのか・・・んと・・・ないよ」 「よく探してみて」 「探しても何も、テーブルの上には何もないよ」 「どこか下に落ちてない?」 「今日じゃなくてもいいんじゃないの。明日にするとか」 「確か今日限りの特売とかもあったから今日じゃなくちゃだめなの」 「ああ、あったよ」 「どこにあったの」 「君の部屋のドレッサーの上。で、どうする?」 「読んで」 「読むのか。ちょっと無理じゃないかなぁ」 「いいから読んでっ゛(`ヘ´#) 」 「えーと、牛乳、お酒、マジックリン、ガラスクリーナー、きなこ、黒ゴマ、お茶、たまご、 はんぺん、ごま油、黒豆、ゆで小豆、酢、コーヒー豆・・・まだあるけど、読むかい?」 「・・・・・・・・。σ( ̄、 ̄=) やっぱり無理だ。持ってきて」 「携帯にメモしたらどうだ?」 「そんなのわかんないよ。ねぇ。あなたも運動になるから出てきたら?」 「やだ・・・。じゃぁ、言い方かえる。 掃除用洗剤、御節の材料、お餅につけるもの、毎日の飲み物、液体調味料、あと今夜のおかず・・・」 「あっそれなら、覚えられそう。サンキュ。ね、来ないの?」 「いかない」 しばらくして電話が鳴った。 「今夜のおかず・・・何にする?」 「えっ、さっきはイメージあったんだろ?」 「忘れちゃった。ちょっと冷蔵庫になにあるか見てくれる?」 「それを見て、買い物決めたんじゃなかったのかよ」 「残念!そこ見るの忘れちゃったんだよね」 「・・・・・・・・」 応援よろしく お願い致します
2008/12/27
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アクセス時間 利用者 500003 2008-12-23 13:51:24 *.infoweb.ne.jp 500002 2008-12-23 13:51:23 ***.bbtec.net 500001 2008-12-23 13:50:39 *.ctt.ne.jp 500000 2008-12-23 13:49:40 *.dion.ne.jp 499999 2008-12-23 13:48:49 *.infoweb.ne.jp 499998 2008-12-23 13:48:12 ***.bbtec.net 499997 2008-12-23 13:47:16 *.wakwak.ne.jp 2008年12月23日13時49分40秒に、なんと、 延べ500,000人目のお客様においでいただいておりました。 残念なことに、楽天ブログのお仲間ではなくて、どこのどなたかもわかりませんが。 イチロー選手の日米通算3,000本安打などとは違い、ブログを続けてさえいれば、 遅かれ早かれ誰にでも達成できることですから、 取り立てて騒ぎ立てるほどのことでもありませんが、 とは申しても、自分自身ではどうしようもないのも事実です。 このような拙いブログに繰り返し訪れてくださる 心優しい皆様の暖かいご支援があったればこその数字です。 本当にありがとうございました。 そして、これからもよろしくお願いいたします^^ 一日早い、皆様からの素敵なクリスマスプレゼントになりました。 応援よろしく お願い致します
2008/12/23
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10月下旬並みの陽気となった日曜日の朝、 音楽など聴きながら、ベッドでゆったりとした朝のひと時を愉しんでいた。 普通なら、そろそろ味噌汁の香りか、コーヒーの香りが漂ってきて 「ご飯の用意ができたわよ。さ、起きて」と声がかかるのだが、 この日は違った。ぜんぜん違った。 いきなり、マスクで顔を覆った突然の侵入者が掃除を始め、 のどかな日曜日の朝のひと時は無残にも打ち砕かれた。 「起きて!邪魔だからあっちへ行ってて」 「何でまた急に掃除なんだ?ご飯は?」 「今、忙しいから、作っといて」 「・・・。」 仕方なく、顔を洗いに洗面所へ向かうとキッチンがとんでもないことになっていた。 まるで空き巣に入られた後のように、扉という扉が開けられ 中のものが引っ張り出され足の踏み場もない。 よくもまぁ、これだけのものが収まっていたなぁと感心してしまった。 しかし、これでは朝食のしたくもままならない。 仕方がないので、油、しょうゆ、みりんなど食品ストックは、端っこにまとめた。 台所洗剤類はスポンジなどとまとめて、空いていたトレイに収めた。 鍋やフライパンもまとめて、とりあえずテーブルの下にしまい、 作業スペースを確保して朝食の支度に取り掛かった。 「天気がいいし、なんとなく今日はお掃除したい気分なのよね」 「俺は今日はのんびりしたい気分なんだけどな」 「あ、別に手伝ってくれなくていいわよ。のんびりテレビでも見てて」 食事が終わると、妻はまた忙しそうに動き出した。 わたしは、自室に戻りパソコンに電源を入れ、しばらく作業をしていたが、 やがて睡魔に襲われて、再びベッドにもぐりこんでしまった。 目覚めたときは、もうあたりは暗くなっていたが 家の中はシーンと静まり返っていた。 「夕飯の買い物にでも行ったか」 のどの渇きを覚え、キッチンに行き、電気をつけると・・・。 キッチンはほぼ片付いていたが、掃除機が出しっぱなしになっていた。 「ったく」・・・仕方なく掃除機を片付けてふと廊下を見ると 汚れた水の入ったバケツと雑巾が放り出されてあった。 「っもう」・・・雑巾を拾い上げ、バケツを持って浴室へ行き、 雑巾とバケツを洗って、所定の位置にしまった。 玄関を見ると、そこにスリッパがない。???でかけてないのか? 「まさかネ」 妻の部屋に入ると、妻は爆睡していた。 「あらっ。ちょっと張り切りすぎちゃって、ガス欠になっちゃった」 「あらじゃないよ。なんか掃除やりっぱなしなんですけど」 「ごめん、すぐ片付けるから」 「もう片付けた」 「ほんと?ありがと。じゃぁついでにお買い物に行ってきて。 必要なものはテーブルの上のメモに書いてあるから。ね。 夕飯は・・・そうねお寿司でいいや」 「なんのついでだよ」 かくして、なんとなく釈然としないが みかん10kg、しょうゆ、みりん、牛乳2パック、野菜ジュース1パック、 飲むヨーグルト2パック、三温糖、グラニュー糖、ロッテパイの実、チョコレート ポテチ、せんべい・・・&お寿司を買いに行かされたのでした。 「お、重い・・・」 応援よろしく お願い致します onn
2008/12/22
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風邪で寝込んでいた午後、突然自宅の電話が鳴った。 ま、電話は突然鳴るものだが、病で寝込んでいるときは余計に耳障りなもので 「っるさいなぁ。どうせお墓かマンションのセールスなんだろう」 少々ふてくされながら受話器をとると 「もしもし?わたしだけど・・・」 (ん?オレオレ詐欺の女性版か?) 「もしもし、ねぇ大丈夫?あのね、ヘッドフォンいらない?」 「へっ?なんで。ヘッドフォンあるけど」 「ロビーでね、同じビルに入ってる会社の人がヘッドフォン1,000円でたたき売りしてるの」 「1,000円?ばったもんじゃないの?いらないよ」 「オーディオ用で、デノンのやつだって。いいやつだってよ?結構かっこいいよ」 「ほんとにDENONなの?ふーん。1,000円なら、君用に買っといたら? どうせ、定価は5,000円ぐらいのやつだろうけど、DENONなら悪くないよ」 「わかった。じゃ買っていくね」 妻が買ってきたのは、 DENON DN-HP700 デノン DJモニターヘッドホン DNHP700 だった。 オープン価格だが、定価にすると、たぶん16,000円ぐらいの商品だった。 「すごいじゃない。これ、結構いい値段するんだよ」 「そうなの、なんか、お客さんの都合で返品になったものらしいけど ちゃんとチェック済みで問題はないらしいよ。 昨日まで6,000円で売ってたんだけど、 最後の一個だから1,000円でいいって。やっぱ美人は得ね」 「そのひと、持ち帰るのが面倒だっただけだろ。 でも、いい買い物したね。あっこれ、気に入ったから僕使うね」 「えっ!さっき、私に自分用に使えって言ったじゃない」 「きみには、こんないいのはもったいない。VICTORのやつを貸してあげる。 これだって、定価15,750円だから。」 「ええーっ!なんか、納得いかないなぁ」 「いいのいいの。深く考えないの。ありがとね。頭痛いし熱あるから寝るね。オヤスミ」 応援よろしく お願い致します
2008/12/19
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日本酒の美白効果と保湿効果がいたくお気に入りの妻は、 入浴の後、スプレー容器に入れた日本酒を手にとっては お肌の手入れに余念がない。 これは毎夜、寝る前のしきたりなのだが、 昨夜に限っては、早めに入浴してテレビを見ながらのお手入れになった。 東京から伊勢神宮までの空撮番組を見ていたのだが、 実家のある名古屋が近づくにつれて、 妻はテレビの映像に引き込まれていった。 「あそこは渥美半島ね。ウチの上空も通るかなぁ」 ちょうどそのときだ。 「エヘンエヘン。アッア。ンン~」 風邪気味の妻は喉がいがらっぽいようで、 愛用の「のどスプレー」を「しゅっしゅっしゅっ」・・・ 「ゲッ!!これ日本酒だ」 「バーカ」と妻のお馬鹿な行為を笑っていたのだが・・・。 その数分後、妻から思いもよらぬ「告白」が・・・。 「確かに日本酒って美容効果があるらしいね。銘柄によっても違うのかな」 「そうねぇ。いわれてみれば違うかも知れない。 今は、たまたま前のがなくなっちゃったんで、 ウチにあったやつ使ってるんだけど、前のよりいい感じよ」 「ふーん。料理用に使ってるやつかい? そんなにいい酒じゃないけどね。美容とはまた違うのかな」 「違うよ、まえ、○○さんにいただいたのあるじゃない?あれよ。 どうせ、家じゃほとんど飲まないんだからと思って使ってみたら、 これが、結構いい感じなのよ」 「な・・・!『越乃寒梅』塗ってたの!? エ"ー うそだろ?」 『雪中梅』を煮物に使われて以来の衝撃だった。 しかも、まだ一滴も飲んでいなかったのに、 妻はお酒なんてぜんぜん飲めないくせに、 さっき喉に「しゅっしゅっしゅっ」と3回も・・・。 応援よろしく お願い致します
2008/12/08
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「あっ!忘れとったわ。今日9時から4時まで断水なんだわ」 突然、妻の姉(二女)が声を上げた。 私たちは妻の兄のお嫁さんの葬儀に出席するため、愛知県に来ていた。 葬儀、初七日法要も無事終わりましたが、 「事後のことでいろいろ相談したいことがある」ということだったので 妻の姉(三女)とともに、名古屋市内の二女のマンションに厄介になることになった。 葬儀の夜は、4人で近くのスーパー銭湯へでかけ 『神田川』の歌詞 「一緒に出ようね」って 言ったのに いつも私が 待たされた・・・ というのは絶対嘘だということを、身をもって体験し、 それはともかく、その夜はしんみりと夜が過ぎた翌朝のことです。 二女の断水情報に 「じゃぁ、洗濯して水を溜めておかなくちゃね」と三女が呼応する。 「じゃ、みんな洗い物出して」 その声にまっさきに反応した妻は、 何を思ったか私の前で服を脱ぎだして・・・ 「おいおい、こんなところで脱ぐなよ。脱衣所のほうで脱げよ」と 脱衣所のほうへ目をやれば、 姉達がすでにあられもない姿になっていた。 「(ま、まじかよ)もしもし、おーーーい、お姉さま方ぁ! 女を忘れていやしませんかぁ!」 「えっ!?あら、あははは、どうもごめんあそばせ。 まだまだ、女は忘れてないつもりなんだけど・・・ あなたのこと忘れてた」 (そんなに影が薄いのかよ ( ̄▽ ̄;)!!ガーン) 応援よろしく お願い致します
2008/12/04
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日曜日の夜から、急に熱が出て風邪でダウン。 昨日は、仕事を休んで医者に行く。 薬を飲んで熱が下がったせいか、昼過ぎには元気が出てきた。 テレビのスイッチを入れるとたまたま飛び込んできたのは 『おもいっきりイイテレビ』(あの○の○んた氏の司会の長寿番組) 「ものを美味しく食べる知恵!」と題して、 美食家で知られる山本益○氏がその裏技を伝授していた。 小腹のすいた私は、さっそく、 番組で紹介された中で、もっとも簡単で実現可能な方法にチャレンジしてみた。 それは「卵かけご飯」なのだが、その作り方は 【1】 卵を割り、卵を白身と黄身に分ける。 【2】 白身だけを少しだけ油を引いたフライパンで加熱する。 【3】 白身に熱が入ったらご飯の上にのせて、生の黄身をその上にのせる。 【4】 黄身の上にちょっとしょう油をたらして、軽く混ぜたら完成。 実はご飯のほうにも裏技があって 【1】よくといだお米をいい水に30分浸す。 【2】炊き上がる5分前に炊飯器のスイッチを切る。 【3】決して蒸らさず、かき混ぜず、崩さないように表面に近いところを茶碗によそう。 ・・・というものだったが、ご飯を今から炊く気力はなかったので 保温してあるご飯で我慢することにした。 で、白身と黄身を慎重かつ丁寧に分け、白身だけをフライパンで加熱してご飯にのせ、 そこに黄身をのせてしょうゆをたらすと・・・なるほどうまい。 白身は味付けをしなくても、うまみが出てコクがあり、 濃厚な黄身と見事に溶け合ってなかなか乙な味だ。 早速、帰ってきた妻にこのことを教えてあげると、 「ふーん。それって、ごくレアな目玉焼きよね。 白身と黄身をわざわざ分ける必要あるの?」 「・・・・・・。」 応援よろしく お願い致します
2008/11/18
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「ああ、ショックだなぁ。また体重増えてる」 「50キロ超えたか?超えたら離婚だからな」 「それって、あなたが60kgだった頃の話でしょ。そんなのとっくに無効だよ。 それに50kgは超えてませんからね」 「ああーそうですか。それじゃあんまり気にすることもないじゃないか」 「でもね、体重よりも怖いのは体形よ。 お肉がさぁ、あっちこっちで、はみ出そうなのよネェ。 だからさ、最近は、間食をやめようと思っておやつも全然買わないし、 友達が持ってくるお菓子や飴も全部スルーして持ち帰ってるのよ。変よねぇ」 (おかげで、そいつをついつい、つまんでしまうこっちが太りだしたのか・・・) 「でも、どこかで余計な分食べてるはずだよ。ご飯の量が増えてるとか」 「確かに、そうなのよね。 今日のお昼もね、カロリー気にして390Kcalの”海の幸リゾット”にしたのに、 ついついお友達に付き合って、チョコレートパフェの「大」頼んじゃったのよ。 食べてから650Kcalもあったこと知ったのよ。大ショックよ」 「その友達って、そんなんじゃ、ぶくぶく太ってるんじゃないのか?」 「それがね、ぜんぜんなのよ。食べても太らないタチらしいよ」 「昔は僕もそうだった」 「いつの話よ」 「後悔するくらいなら食べないこったな。ダイエットを考えてるんなら、強い信念を貫き通さないと・・・。 だけど、あんまり気にすると、かえってストレスで太っちゃうかも知れないけどな」 「でしょ。でしょ。私もね、そう思ったのよ。だから我慢しないことにした」 この夜、我が家の食卓には、食後にコーヒーとケーキ2つとりんごと柿が並んだ。 風呂上りに体重計に乗ったら、 体重計に「ピピピ」とけたたましく警告された。 応援よろしく お願い致します
2008/11/08
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妻との買い物は、まるで犬の散歩だ。 横を歩いていたはずの妻が、いつの間にかいなくなり、 慌てて振り返れば、100%赤い数字のところにつかまっている。 この繰り返しで、300mほど距離を歩くのに30分以上はかかるのが普通だ。 しかも、時々この私を手招きして呼びつける。 「ね、どう?似合う?16,800円が7,980円だって」 「どうせ元値なんてでたらめなんだろ?元からナナキュッパかもしれないよ」 はじめは気乗りせず、生返事しているのだが、 買い物が嫌いというわけではないので 次第にこちらも妻のスタイリストモードになって、 店内からいろいろアイテムを探してきて 「おくさま^^こちらなんかお似合いだと思いますが^^」などと 店員気取りで提案して見せるのだが 「ちょっとねぇ」とか「いいけど、値段もいいよねぇ」・・・で結局買わずじまい。 (オイオイ俺のこの気持ちはどうしてくれるんだ) たぶん、スポンサーである私の懐勘定をしているのだろう。 それに「今日は靴を買いに来たのだから」という 目的意識は忘れていないようだ。 でも、20mも歩けばまた赤い数字に釘付けになっている。 目的の靴屋に到着する頃にはもうへとへとだ。 しかも、靴を買えば終わりではない。 帰り道もまた、赤い数字に釘づけになるのだ。 目的の買い物が思いのほか安く済んだりすればなおさらだ。 しかも、ご丁寧にもさっき寄った店にまた寄ったりするのだ。 おまけに、さっき買わなかったから、もう買わないだろうと外で待ってると またまたお声がかかって、今度はあっさり買っちゃったりする。 「『直感は誤たず』と言うでしょ。この服は私に買われる運命だったんだわ♪」 競馬馬につける「遮眼帯」を妻にもつけてやりたい。 応援よろしく お願い致します
2008/10/12
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珍しく土曜日の朝、早起きした妻が、なにやら張り切っているかと思ったら 「行って来るね」 「どこに?旅行でも行くのか?」 「旅行のわけないでしょ。ねぇさんと一緒に大船の植物園よ」 「2泊はできそうな荷物だな」 ジムに持って行ってる大きめのトートバッグに小ぶりだがリュックまで担いでいる。 「いったい植物園に何もって行くんだ」 「別に、たいした物は入ってないよ。 おにぎりとちょっとしたおかずと、果物と・・・お菓子でしょ、麦茶でしょ・・・。 あとタオルと、化粧品と、ハンカチと、携帯とデジカメ、折り畳み傘そんなところね」 「まるで子供の遠足だな。少しでもダイエットを考えてるんなら お菓子は置いていったほうが身のためだぞ。 麦茶だけもって、植物園を一日歩き回れば、2kgはやせるかもしれないよ」 「植物園にトレーニングしに行くんじゃないの」 「ダイエットにはいい機会かもしれないぞ。ゴルフなら1ラウンドで2キロは痩せるんだし」 「2キロ痩せたって、そのあとの『反省会』とやらで元に戻ってるくせに」 「まぁ、それはそうだけど・・・」 「それに、お菓子置いていけば、どうせあなたが食べちゃうんでしょ。 あなたがメタボになって成人病ですぐにでも死んでくれるんなら まだやり直しがきくけど、太ったまま長生きされたらたまらないもんね。 それで動けなくなったら最悪よ。私じゃどうにもできないからね」 (まだ、やり直すつもりなんだ・・・) その妻は、帰ってきて料理の支度を始めたのだが、 「疲れてるのだろう」と思い洗い物など手伝っていると・・・。 「ねぇ、キャベツ知らない?昨日買ったんだけどなぁ? あ、もしかして、夜中に食べちゃった?」 「何が悲しくて、夜中にキャベツ丸ごと1個食べなきゃならないんだよ」 ・・・ふとテーブルの上を見ると、 妻が買い物をしてきたスーパーの袋の陰に立派なキャベツが・・・。 「ねぇ、それ、名古屋じゃなんて言うのか知らないけど、 少なくともこっちではキャベツって言うんだけど」 「あれ?いつの間に?勝手に出てきちゃだめじゃないの」 「出るか」 (どうやら、老後苦労するのは僕のほうらしい。いや、絶対僕だ) 応援よろしく お願い致します
2008/10/07
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「ねぇ。コーヒーはいったわよ」 「ん?サンキュー」 「ねぇ。こっちにきて飲んだら?パソコンばかりしてると目を悪くするわよ」 「う、うん」 「さっきから何、真剣に見てるのよ」 「・・・ん?スピーカーをね、買おうと思って・・・」 「スピーカー?!スピーカーならここにでーんとすんごい邪魔なのがあるじゃないの。 これ壊れたわけじゃないんでしょ」 「あーそっちじゃなくて、パソコン用」 「え!?なんでスピーカーがいるの?ついてるんでしょ」 「ディスプレイについてるのは、あまりにちゃちだからさ、 ヘッドフォンで聞くことが多いんだよね。そうすると問題が起きるだろ」 「どんな?」 「この間もさぁ、『私が電話してるのに無視した』とかいって文句言ってただろ。 このヘッドフォンは結構性能よくて、外の雑音シャットアウトしちゃうんだよね。 それこそ電話が鳴っても聞こえない」 「私から電話がありそうなときは、ヘッドフォンをしてなければいいじゃない」 「無茶言うな。かかってくるかどうかもわからないのに待ってられるか」 「昔は心待ちにしてたはずなんだけどなぁ。私からの電話。 じゃ、子機を目の前に置いとくとか。光るからわかるでしょ」 「あほか、第一、用事といったって『夕飯何食べたい?』ぐらいしかないじゃない」 「それも時には重要なの」 「だけど、このあいだは、『八宝菜が食べたい』といったら、 『それめんどくさい。パス』とかいっただろ」 「だって、『八宝菜とエビチリにフカヒレスープ』なんて馬鹿なこと言うからよ。 私は周富徳かって言うの」 「『食べたいものを言え』って言うから言ったんだろ。そんなことはどうでもいいんだけど、 動画を見たりするときにスピーカーがあれば、二人で仲良く見られるでしょ」 「パソコンの画面、目が疲れるし。だからそんな高いもの絶対いらないからね」 「高いって、たぶん3,000円ぐらいだと思うけど・・・」 「えっ。うそぉ。スピーカーでしょ?」 「スピーカーったって、ピンきりだよ。 スペースの関係でそんなに大きいの置けないし、 パソコンのスピーカーにオーディオ並みの音を求めてるわけでもないから」 「なーんだそんな安いんだ。何万円もするのかと思った」 じゃさ、ついでに秋物の洋服も買いにいこ」 「行かない。ネットで買う」 「えぇー、最近、全然お出かけしてないじゃない。 ね、そのスピーカー私がプレゼントしてあげるからさ。いこ」 「行・か・な・い。その何倍も出費する羽目になるのがわかりきってる」 「ちっ!ひっかからないか」と声が聞こえたような気もしたが、 無視して、スピーカー を発注。(送料込2,866円!) でも、抵抗むなしく、結局、今日は買い物に付き合わされる羽目になるようです。こんなことなら、もっと高いのにしとけばよかった。 エレコム MS-130SV 応援よろしく お願い致します
2008/09/27
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友人と痛飲し、遅い帰宅になった昨夜、妻に捕まった。 「ねぇねぇ聞いて聞いて。今日は最悪だったんだから」 「ハイハイ。何がどうしたって?」 「今日、3つのラインの伝票処理でそれぞれミスしちゃって、 帰り際に、それぞれのラインの担当者から一度に苦情が来ちゃって・・・。 ま、ぼんやりしてた私が悪いんだけどね。 3人の担当者に文句言われた上に、うちの課長からもしかられて・・・」 「まぁ、ミスしちゃったんだからしょうがないだろ」 「まぁね。それだけでもショックなのに、 帰り道、駅前で側溝の蓋にヒールが引っかかって、 転んだひょうしに靴は壊れちゃうし・・・」 「オヤオヤ」 「あんまりだからケーキを買ったのに(そこがわからん)、 あなたはちっとも帰ってこないし・・・(オイオイそこへくるのかよ)」 「ああ、食べないで待っててくれたんだ。そいつは悪かったな。じゃ、食べよ」 「待ちきれないから3つも食べちゃったわよ。 でもあなたのぶんあるから食べて」 「飲んできたからなぁ。君食べていいよ」 「もういらない。あなたのためにせっかく買ってきたんだから」 「わかったわかった。じゃ、コーヒー淹れようか」 コーヒーメーカーの給水タンクをはずして水洗いしてると、 後ろに気配を感じて振り向くと、つ、妻が・・・ コーヒーの缶を持って立っており、 水を入れた給水タンクに、何を思ったか、コーヒーを淹れた! 「!! オイオイ、コーヒーはペーパーのほうだろ。大丈夫か?」 「えっ?あっ!やっぱり私疲れてるんだわ。寝るね。新しい靴よろしくね」 それでも、先日受けた脳ドックでは異常はなかったらしい。 そそっかしさというのは、脳を輪切りにしても、結局、わからないようだ。 新製品紹介のブログのはずだったのに、 妻のそんな恥ずかしいエピソードが いつの間にか幅を利かせ始めて こんなブログでも、 気がつけば9月14日に、満2周年を迎えていました。 これも、ひとえに皆様の暖かい励ましのおかげです。 いつも、ランキングの応援や暖かいコメントありがとうございます。 ご覧のとおり、ふつつかな夫婦ですが、これからも、見捨てないでよろしくお願いいたします。 応援よろしく お願い致します
2008/09/17
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前日、たった一個のお菓子をかごに入れるかどうかで散々迷ったあげく、結局、我慢して買わなかったことを、さんざん後悔していた妻が 翌日、袋いっぱいのお菓子を買って帰ってきた。 「ど、どうしたんだ。篭城でもするつもりか?」 「私、後悔する人生は送らないことに決めたの」 「で、お菓子を売るほど買ってきたってわけか。 だから君は、浅はかだっていうんだ」 「別にいいでしょ?食べるのは私なんだから」 「食べなかった後悔よりも、食べ過ぎた後悔のほうが、 はるかに大きいぞ。後で泣きを見たって知らないぞぉ」 「だから、後悔しないって言ってるでしょ。 ジムのスタジオエクササイズで、ヒップホップとチアリーディングに申し込んだ」 「チアリーディングゥゥゥ? あの、超ミニのナイスなユニフォーム着て、 胸の前で手を組んで祈りのポーズみたいのしながら 『V・I・C・T・O・R・Y』とか叫んで、飛んだり跳ねたりするやつか」 一瞬、妻のチアリーダー姿を想像して、 「ありえねぇ」 頭を振ってすぐに打ち消した。 「ちょっと違うと思うけど。JAZZダンスと体操とが合わさったようなものよ」 「ふーん。でも、そ、それって、きみがやってもいいものなのか?」 「いいんじゃない?だれも止めなかったもん」 その妻は、(本人はイカに当たったと言い張っているが)、 昨日は、おなかの調子を悪くして一日寝込んでいた。 「フフフ、お菓子食べ過ぎて後悔してるんだろ」 「してない!それに、お菓子のせいじゃないし」 そして、私はといえば、妻のリクエストで ダンスミュージックを携帯で聴けるようにするために、夜なべをして ダウンロードしては編集して、マイクロSDに書き込んでいる・・・(嗚呼)。 応援よろしく お願い致します
2008/09/14
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昨夜、ちょっと疲れていた私は、テレビを見ているうちにうとうとしてしまった。 妻が冷たい飲み物を持ってやってきて、眠っている私を見てテレビを消した。 「おい。消すなよぉ見てるんだから」とこれはいつもの条件反射。 「寝てたくせに。今度携帯で動画撮っておくからね。ねぇパソコン貸して」 「いいよ。でも余計なことするんじゃないよ」 「はいはい」 そのまま眠ってしまった私が、再び目覚めたときは部屋は真っ暗だった。 目が覚めてしまったので、明かりをつけパソコンの電源を入れた。 とりあえず、自分のブログを開いたのだが・・・。 なにか、画面に違和感がある。 レイアウトが崩れているわけでもなく、色がおかしいわけでもない。 フォントが、なぜか全部太字なのだ。 しかも、自分のブログだけでなく、 他のどこのサイトも、プルダウンメニューなどもみな太字なのだ。 パソコンを再起動してみたものの、状況はまるで変わらない。 IEのインターネットオプションのWEBページのフォント指定は正常だった。 フォントキャッシュも見つからないので、 フォントファイルのファイル破損でもなさそうだ。 切り札と思った、過去の復元ポイントにさかのぼって復元してもだめだった。 かくなるうえはと、ネットで同様のトラブルの検索をしてみたが、 同様の症状がまったくといってよいほど見当たらない。 よほどレアなケースなのか、 それとも誰にでもわかるような簡単なことなのか。 あるいは、人に聞くのも憚れるような、お間抜けなトラブルなのか。 妻はすでに寝てしまったし、 こんなことでたたき起こして問い詰めるのもかわいそうだ。 万策尽きて、目もらんらんとしてしまったので、「リカバリ」することにした。 そんなに重要なファイルがあるわけでもないのだが、一応バックアップをとり きれいさっぱり、「お買い上げの状態」に戻ってもらおう。 昔のパソコンと違い、リカバリも超速だし。 しかし、・・・・・・症状は変わらなかった。 なぜだーーーーーー!!! そのときふと感じた、ディスプレイからの神の声。 (なんか画面が暗いな) そう感じて、ディスプレイのブライトネスとコントラストを調整し、 最後に自動調整ボタンを押すと・・・ 「!」 画面が微妙にピントを合わせるように左右に動き、 すっきりとした見慣れた画面に、あっけなく戻った。 太字に見えたのは、位相がずれて軽いピンボケ状態だったわけだ。 この時、時計はすでに午前4時を回っていた。 5時間近くも悩んでいた結果が、たったの1秒で終わってしまった。 翌朝、起きてきた妻を問い詰めたのだが 本人に、ディスプレイの「画質調整」の 「クロック」をいじった自覚などまるでなかった。 「クロックゥ?なにそれ。そんなわけのわからないもの触るわけないでしょ」 (君が触ったからこうなった) それ以上は言っても無駄だった。 ただ、明る過ぎてまぶしかったので、少し暗くしようとしたことは認めた。ディスプレイのボタンを押していたら画面が少し暗くなったので、「私ってすごいかも」と本人は満足したらしい。 不運にも、まさに、位相調整も同じメニューの中にあった。そんなこととは知らずに、勝手にどんどん大げさにしていった自分が情けない 応援よろしく お願い致します
2008/09/05
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妻の両親の墓参りのために、親族一同が集まりました。 今年は、姪も優希ちゃんという 5歳になるかわいらしい娘を連れて、久しぶりに顔を見せています。 姪に会うのも彼女の結婚式以来です。 墓参を終え、その帰りに皆で今はやりのスーパー銭湯に立ち寄りました。 もちろん混浴ではありませんから、 以下の話は、妻たちから聞いたものです。 妻が下を向いて髪を洗っていると、 妻の横に小さな女の子が来て、妻のほうをじっと見ているようです。 「あら、優希ちゃん?ママにはぐれちゃった? そうだ、おばちゃんが頭洗ってあげようね」と彼女の手をとり 優しく抱きよせると、シャワーで頭をぬらし、 髪を洗おうとすると、 ウワァーーーン いきなり、彼女はものすごい勢いで泣き出しました。 「あら、ごめんなさいねぇ。シャンプーがお目目に入っちゃったかな? ちょっと待ってね。すぐに流してあげるからね」 そこへ・・・見知らぬ女の人がツカツカとやってきて、 ものすごい目で妻を睨みながら、 「うちの子に何するんですかっ」 こっちでは笑い話になっていますが、 向こうのお母さんのほうでは、もしかすると 「あの女すごく怪しかったから睨みつけてやったわよ。 最近変な人が多いから気をつけないとね。 この子を手なずけて誘拐でも企んでいたんじゃないかしら」とか言われていそうです。 応援よろしく お願い致します
2008/08/22
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毎年、妻の実家に遊びに行くと長女が同じ挨拶をします。 以前は、妻の母親が電話をかけてくるたび同じことを言っていましたが、 義母亡き後は義姉が受け継いだみたいです。 「まぁ、いつもこの子がご迷惑ばっかりおかけしてすみませんねぇ。 ほんとに気が利かない上におっちょこちょいって言うんだか・・・」 「そんなことありませんよ。よくやってくれてますよ」 「そう言って頂けるとねぇあれですけど。私たちと年が離れているんで、 忘れた頃にできた娘だからって父親が溺愛しちゃってねぇ。 だから結構わがままに育っちゃったんですよ。性格は悪くないんですけどね。 家事とかも、危ないからあの子にはやらせるなとか父親が言うもんだから・・・。 ほんと、なんもできゃせんでしょう?お恥ずかしい限りですわ」 「そうだったんですか。 でも、そういう大事なことは結婚のご挨拶に伺ったときに言っていただかないとねぇ。 今頃言われちゃってもねぇ(笑)」 「そんなこと口が裂けたっていえるもんですか。 売れ残りそうなのがようやく買い手が見つかったんだから」 「ハハハ、それじゃ食品偽装みたいですねぇ」 「偽装はしとらんよ。産地もごまかしとりゃせんし。 使用上の注意を書かなかったぐらいなことでしょう」 「それが一番大事でしょ。でも、ほんとによくやってくれてますよ。 たまに物がなくなったり、なくなったはずの物が突然出てきたりはしますけど」 そこへ、ビールを運んできてくれた次女が口を挟む。 「まぁどうぞ。でもそれくらいならねぇさんの所じゃ日常茶飯事よ。 大体、この人は昔、徘徊しちゃったおじいさん探しに行って 自分が徘徊しちゃったんですから」 「え?どういうことです?」 「おじいさんがボケちゃって、夜中にどこかへ行っちゃったことがあったんですよ。 幸い、パトロール中のおまわりさんに保護されて、交番で預かってくれて。 病院にでも行くつもりだったのか、保険証もってたから、家に電話があったんだけど。 おばあさんは足が悪くて迎えにいけないから、この姉が迎えに行ったんだけど。 この人道に迷っちゃって。全然着かないもんだから、 交番からまた電話があって、おばあさん今度はうちに電話してきて。 仕方ないから、ウチのひとが迎えにいったんですよ。 で警察に行っても、姉が着いてないから大騒ぎになっちゃって」 「そりゃそうですね。心配ですよね。夜中ですしね」 「ウチの人なんか本気で『誘拐されたんじゃないか』って」 「○雄さんも、早とちりなところあるからねぇ」 「大きなお世話だわ。でも、ねえさん誘拐したって、 うるさいだけで誘拐犯がもてあましちゃうわよ(笑)」 「失礼しちゃうわね。私だって誘拐されたらおとなしくしてるわよ」 「ハハハ・・・そういう問題じゃないと思いますけど。で、義姉さんどうしたんですか」 「夜中だし、私もさすがに心細くなっちゃって。公衆電話から110番したわよ」 「交番に連絡があったんで、ウチの人がおじいさん乗せて姉さんさがしに行ったのよ」 「そりゃ、無事でよかったですね」 「でもね、Yoshiさん聞いて。この人だってね、いろいろやってるのよ。昔ね・・・」 さすがに姉妹だなぁ。 まぎれもなく、妻にはこの家系の血がながれてるんだと再認識しました。 応援よろしく お願い致します
2008/08/19
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自室でテレビを見ていた妻がリビングにやって来ると ソファに腰を下ろしながら言った。 「ねぇ。なんか飲みたくない?」 「いいね。アイスコーヒーでいいよ」 「『でいいよ』じゃなくてたまには、淹れてよ」 「『たまには』って、いつもいれてるんだけどな」 結局、アイスコーヒーを作ってやると、それを持って自室に戻っていったのだが。 「ねぇ!私のテレビ壊れちゃった。何とかして」 「テレビがどうしたって?」 「リモコン押してもテレビがつかないよ」 「リモコンは押すもんじゃないから。いくらリモコン押しても無駄だと思うけど」 「また、屁理屈言って。リモコンの電源ボタンを押してもテレビがつかないのっ」 「テレビ側の電源ボタン押してみた?たぶん、リモコンの電池切れだろ。 キッチンボードの引き出しに予備の電池があるから、単4電池入れてごらんよ」 「単なに?ねぇ。直してきてよ。こっちのテレビ見てるから」 「今忙しいんだから。それぐらい自分でやれよ」 「ええ?わかんないもん。電池入れたことないし」 「ねぇ。こっちのテレビもおかしいよ。チャンネル変えられないよ。 あっ!ねぇ。雷のせいじゃないの?」 「なわけないよ。じゃぁそっちのリモコンと電池持ってきなよ」 まもなく妻が、電池とリモコンを持ってきた。 ”故障”の原因は一目瞭然だった。 「じゃぁ、超能力でなおしちゃおう」 二つのリモコンを並べると、両手をかざして「気」を送る。 そして数秒・・・。 「ハイもう直ったよ」といいながらチャンネルを切り替えてみせた。 「うそー。電池はいいの?」 「僕の超能力にかかれば電池なんて要らないの」 「うそぉ」 ほんとにあきない。 応援よろしく お願い致します
2008/07/31
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「ドドドドッ」 突然、妻が血相を変えて、外へ飛び出していった。 (なんだ、なんだ?) しかし、間もなく、妻は「ほっ」とした顔で戻ってきた。 「朝っぱらから騒々しいなぁ。いったい何の騒ぎだ?」 「洗濯ものを干してたら、突風が吹いてきて 私のパンツが飛んでっちゃったのよ。焦ったよ」 「高いパンツだったのか」 「その逆よ、この間、デパートのバーゲンで買ったやつ」 「なるほどネ。そりゃぁ人には絶対に見られたくないもんな」 「バーゲン品じゃなくても見られたくないよ。 そういえば、Iさんの奥さんもこの間、パンツ飛ばしちゃったんだって。 でね、Mさんちの庭先に落ちちゃったんで、そーっと拾いに行こうとしたら、 Mさんのご主人が偶然庭先に出てきて、そのパンツ拾い上げて 『おい、パンツ落ちてるぞ』って、家の中に放り投げちゃったんだって」 「で、とりに行ったの?」 「行ける訳ないじゃない。そのまま知らんぷりしてたらしいよ」 「でも、大体どこから飛んできたかはわかっちゃうよなぁ。 だけど、拾ったほうも奥さんのパンツ届けるの照れるよなぁ」 「なんで、あなたが照れてるのよ。 結局Mさんの奥さんが袋に入れて届けてくれたんだって。 Mさんにしたって 『他人のパンツ猫ババした』とか思われるのもいやだもんね」 「誰もそんなこと思わないだろ。 第一、他人のパンツなんて履く気にならないし」 「それはそうなんだけどね。 さすがにIさんもパンツ返してもらったけど、 お隣のご主人が触ったパンツは 履く気になれなくて捨てちゃったらしいよ」 「別に洗えばいいんじゃないの? 僕は自分のパンツを隣の奥さんが拾ってくれたとしてもたぶん履けるけどなぁ」 「あなたのパンツなんて、誰も拾わないから」 何はともあれ、この地方では、時々女性の下着が空を飛び交っているらしい。 知らなかった・・・。 応援よろしく お願い致します
2008/07/25
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日課になりつつある、毎朝の早朝ウォーキング。出発の準備をしていると、 珍しく早起きした妻が「自分も行く」というので 久しぶりに連れ立って、ウォーキングに出かけた。 気持ちのよい汗をかいて、家に戻る途中、 住宅街を爆音をとどろかせて後ろから走ってきた2台のバイクが、 私たちを追い抜くと、 100mほど先の自販機の前で止まった。 「わっ。ねぇ暴走族じゃないの?近寄るとあぶないよ。ほかの道行こう」 「大丈夫だよ。こんなに気持ちのいい朝に暴走族がいるわけない」 「朝帰りかもしれないじゃないの」 「大丈夫だってば。 それより、あんまりじーっと見つめてると因縁つけられるかもしれないよぉ」 「えっそうなの?」 妻は急に立ち止まると 「あら、こんなところにかわいい花。ねぇっ、こっち見なさいよ」 道端に咲いている小さな花を指差して、小芝居をはじめた。 「何で急にへたな芝居するんだよ。かえって怪しいだろ」 近くでごちゃごちゃやってる、 彼らよりよっぽど挙動不審な夫婦には見向きもせずに、 彼らはズボンのあちこちのポケットから空き缶を取り出して、 それを空き缶入れに捨てると、 そのまま走り去っていった。 「なーんだ。案外いい子達じゃないの。 最近の暴走族って結構エコなんだ」 「だから、暴走族じゃないってば」 (家の中なら、君のほうがよっぽど暴走族だ) 「ん?何か言った?」 「なんでもない・・・」 応援よろしく お願い致します
2008/07/23
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休日の夜、妻の後片付けも終わり、 のんびり、DVDでも見ようかということになった。 「ねぇ、コーヒーでもいれようか。ホットでいい?」 「いいね」 やがて、キッチンから妻の声。 「ねぇ。豆切らしてた。インスタントでいい?」 「いいよぉ」 「フレッシュも切れてた。牛乳でいい?」 「いいよぉ」 「お子ちゃまはお砂糖は、軽く2杯でいいのね」 「お子ちゃまいうな」 ゆったりとしたコーヒーブレイク。ほっとする瞬間だ。 「ん?このコーヒー酸味が強いね」 「そぉ?私は感じないけどな。あなたの舌おかしいんじゃないの」 「大人」(と自分で言ってる)の妻はブラックで飲んでいる。 「いつものやつじゃないだろ」 「うん。A社のほうだけど。私はこっちのほうが好き」 「そうかぁ?それにしても、酸っぱいなぁ」といいつつ、結局飲み干してしまった。 「そんなに酸っぱかった?へんねぇ。もしかしたら牛乳が古かったのかしら。 でも、きのう買ったばかりだよ」 そういいながら、キッチンに確かめに行った妻が、ニコニコしながら戻ってきた。 「へへへ、やっぱり牛乳は腐ってるわけではなかったよ。まだ開封してなかったもん」 「ふーん。じゃぁ、もともとこんな味なのか。新製品なの?」 「んーん。前からあるやつだけどね。 ただね、あなたのコーヒーに入れたの 牛乳じゃなくて”飲むヨーグルト”だった」 応援よろしく お願い致します
2008/07/22
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パソコンの使用制限に、妻の厳しい目が光っているので、夕べはすることもなく、早々に寝てしまったおかげで今朝は5時過ぎに目が覚めてしまった。 朝刊を読んでいると、珍しく早く目覚めたらしい妻がやってきた。 「オハヨ。もう起きてるの?パソコンしてたんじゃないでしょうね」 「してないよ。昨夜、早く寝たから目が覚めちゃっただけ」 「あっ!ねぇ、それなら、ウォーキングして来たら?」 「ウォーキング?なんか雨降りそうだしなぁ。蒸し暑いしなぁ」 「最近運動してないんだから、やったほうがいいわよ。 ホラ、なんとなくおなかの辺りが出てきてるんじゃない?行ってらっしゃいよ」 「そうかぁ?じゃぁ、せっかくだから、君も一緒に行くか」 「私は、まだ早いからもう少し寝る。睡眠不足はお肌によくないし、夏バテの元だから」 「睡眠不足ねぇ・・・夕べも僕より早く寝ちゃったようだったけどなぁ。 まぁいいや。せっかくだから、歩いてくるわ」 「そう?行ってくれるの?ねぇ。どこ歩くの」 「どこっていつものコースだけど」 「たまには気分変えて、駅のほうからぐるっと回ってみるとか、 まっすぐ国道に出て、そこからいつものコースへ行くなんてしてみたら」 「いい。交通量が多いから排ガス吸っちゃうし」 「あ・の・ね。バナナ切らしてたの。ついでにおにぎりも2つでいいから買ってきて」 「・・・。自分で買ってきなよ。せっかく起きてんだし」 「だめよ。行くにはいろいろ支度しなきゃいけないし。まだ寝なきゃいけないし」 「いいじゃないか、服だけ着替えて行けば?」 「あなたは、自分の奥さんのすっぴんをご近所にさらしたいわけ?」 「なにをいまさら。君のすっぴんなんて、ご近所中に知れ渡ってるだろ? それに、すっぴんでも十分キレイだから安心していってきなよ」 「いやよ。今日は寝不足で特にお肌の調子もよくないし、寝癖もついてるし」 「だったら、帽子かぶってサングラスでもしていけば」 「それじゃ、強盗と間違われるじゃないの」 結局、今朝のコースは、コンビニ経由になってしまった。 しかも、代金はこちらもちなのだ。 「早起きは三文の得」なんて絶対に嘘だ。※それどころか、与乃91さんのご指摘で今更ながら気がつきましたが、これは、ただの「お使い」じゃないか\(*`∧´)/ 応援よろしく お願い致します
2008/07/18
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日清食品から、突然荷物が届きました。 自分でもすっかり忘れていたのですが、 「チキンラーメン50周年記念パック」(たぶん、ファミリーマートで1000円で販売中)が 当選したのでした。 「へぇ懐かしいね。でもどうせなら2食分くれればいいのに。 ね、半分づつ食べよ。お湯沸かしてくれる?」 ホルダーにカップをセットしてお湯を注ぎ、ふたをして待つこと3分。 あの懐かしくも、香ばしいチキンラーメンの香りがあたりに漂います。 「先に食べていいよ」 「いいの?それじゃあお先に」 そして、・・・・・ 「あーおいしかった・・・・・あっ!・・・ごめん。全部食べちゃった」 「そうなると思った」 午前0時近くなって、とうに寝たはずの妻が、私の部屋にやってきました。 「なんか眠れないのよね。ビデオ何か見るものない?」というので、 録画したドラマをセットしました。 「あっ、ちょっと待って。何かほしいわよね」そう言うと、 アイスコーヒーを僕のために、 そして自分用には、 チキンラーメンの専用ホルダーに、 そーめんとめんつゆ、大根おろし、鰹節を入れてもってきたのです。 しかも、お盆にも乗せずに。 「何もってきたの」 「残ったそーめんよ。ちょっとおなかがすいちゃって(^o^;) ???あれー?おかしいな。おつゆがない!」 耐熱カップをはめ込んで使うようになっているそのホルダーにはカップが抜けなくならないためか、カップとホルダーが密着しないよう 底に3箇所穴があいているのです。 彼女は、なんと、キッチンから、私の部屋のベッドの上まで、 めんつゆをちょろちょろ垂れ流しながらやってきたのです。 運が悪いことに、麺が穴をふさいでしまったようで、 持ち上げたときにも、一度に流出はしなかったのです。 「飲食物の持ち込み禁止!!」 「オリンピックみたいね。事故よ事故。あんまり気にしないほうがいいわよ」 「お前が気にしろ!」 ※ちょっと目を悪くしまして、パソコンの使用がドクターストップになってしまいました。 そのため、更新はおろか、皆様のところへ応援も行けず申し訳ありません。 文字が激しく二重に見えて、パソコンを使える状態ではなかったのです。 たぶん、目の酷使に原因があるのだと思うのですが、 まるで、近視と乱視が一夜のうちにひどく進行したような感じです。 まだ、多少の違和感がありますが、現在では、ほとんど元に戻りました。 応援よろしく お願い致します
2008/07/16
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日曜日の昼下がり、なんとなく二人でテレビを見ていた。 「日テレからのお中元」なんて言っているから、視聴者プレゼントなのかと思っていたら 何のことはない、ただの通販番組だった。 ところが、 「あっ!これ食べたい。ほしい」と妻が突然身を乗り出した。 タレントの田中義剛さんの花畑牧場の商品詰め合わせセットだった。 「ねぇ、注文して。なかなか手に入らないらしいよ」 「でも、10000円だよ?それにデブの元」 「いいから。話の種に。それにこれ食べないで死んだら、絶対後悔する」 「まさか・・・」しかし、妻があまりに真剣なので、 仕方なく、そばにあった妻の「亀」ノートPCで、アクセスしたのだが 「ただいまアクセスが集中しております・・・」で日テレのサイトが開けない。 自分の部屋に行き、自分のパソコンで再度アクセスすると、 今度は「商品購入ページにアクセスできない場合はこちらをクリック」とでて すんなり購入ページへ行けた。 放送からまだ数分だというのに、すでに購入数は500を超えていた。 そして何とか、購入の手続きが終わって、もう一度販売状況を見ると、 すでに注文は800を超え、7月発送分は完売になっていた。 結局、この商品は、放送1時間足らずで1700セットあまりを完売した。 リビングに戻ると妻が電話をしていた。 「じゃぁ、よろしくお願いします」 そして、次の瞬間、ほぼ同時に声を発していた。 「買えたよー(⌒∇⌒)」 「買えたよー(⌒∇⌒)」 応援よろしく お願い致します
2008/06/30
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思いのほか、仕事が早く片付いて、まだ日のあるうちに帰路についた。 駅前のスーパーの前に来ると、突然頭の中で”天使”が囁いた。 (ねぇ。料理用の酒が切れてるよ。お酒は重いから、きっと喜ぶよ) でも、それが失敗の始まりだった。 お酒を買いに、スーパーに入ると、今度は「見栄っ張りの神」が囁く。 (お酒だけ、それも料理用の酒だけ買うと、よほどののんべぇだと思われるぞ。 しかも2L1000円の安酒だ。哀れに思われるかもしれんぞ) この日は、妻はレッスンの日で、帰宅は8時過ぎになる。 (ついでだから、夕飯のしたくもしといてやるか) 悪魔に魅入られたように、夕食のための買い物を始めてしまった。 (きょうは、きのこが安いんだ。おーっ!生鮭にあさりにかつおが安売りか) メニューは決まった。 きのこと野菜とアサリの蒸し煮に鮭のフライ、 それに、妻の好物のかつおの土佐作りもつけてやろう。 あとはあのいまいましいキャベツを即席漬けにでもしよう。 和洋折衷だけど、まぁいいだろ。 食事の支度がほぼ出来上がった頃、妻がようやく帰宅した。 「お酒が重くて・・・、えぇご飯作ってくれたの?うれしい・・・・・あらら」 「お酒なら買ってきたのに」 「ええー?お酒買ってきたのぉ。やだ、鮭にかつおもあるじゃない」 「きょう安かったから・・・」 「まぁ、私たちって、ほんとに気が合うわねぇ」 そういいながら、妻はかつおと鮭のパックを取り出した。 そしてご丁寧にも、アサリもきのこも買って来ていた。 お互い、メニューのイメージが貧困なせいなのか、 それともただ安いという理由で飛びつく「貧乏性」が原因か。 昔は、料理を作るというと、高い食材ばかり使うので 「あなたの料理は高くつく」とぶーぶーいわれていたのに、 最近は、どうやら私はおばちゃん化が進行しているようだ。 おばちゃんにのしかかられたり、ぶつかられたりしたせいではないだろうが 恐ろしいことだ。 応援よろしく お願い致します
2008/06/27
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「帰りに整体に寄ってくるから、夕飯の買い物お願いしていい?」 「いいよ」 というわけで、スーパーで買い物をし、夕食を作ったのが火曜日のことだった。 私の仕事に抜かりがあろうはずもなく、 朝、出勤前に冷蔵庫のチェックをして出かけたから、 常備野菜など不足の食材などもしっかり補充をしておいた。 その翌日、私の少し後に帰ってきた妻が、キッチンで奇声を発した。 「あれぇ!?キャベツあったんだぁ。きのう買っといてくれたの?」 「ああ。キャベツなかったし、安かったから」 「あれぇみょうがもある」 「あるよ」 「まさか、しょうがはないわよね」 「あるよ」 「大葉・・・」 「あるよ」 「あっちゃー!卵もあるんだ。ああ、イチゴジャムも・・・」 「あるよ」 「ええー!?生ハムも買ってあるの?」 「あるよ」 「ねぇ、『HERO』のマスターの真似やめてくれる?似てないし」 「それより、君はどうして冷蔵庫チェックしていかないんだ?」 「冷蔵庫の中身なんて、いちいち見なくたって頭に入ってるもの」 「ふーん。その割には賞味期限切れのものが多いのはどういうわけだろうねぇ」 「まぁ、たまにはそういうこともあるけど・・・」 「で、どうするんだい。同じ食材ばっかりそろっちゃったぜ」 「しばらくは、キャベツの千切りとオムライスでいくっきゃないわね」「それだけかよ」「ほかにも知ってるわよ。ロールキャベツとかホイコーローとか・・・。でも、知ってることとうまくできることは別だから・・・」「・・・」「まったく、あなたに買い物頼むとろくなことないわね(おいおいそっちかよ)」 応援よろしく お願い致します
2008/06/19
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前夜、キッチンで片付け物をしている妻から声がかかった。 「ねぇ。段ボールっていつ収集日だっけー」 「第2、第4火曜日だよ。それくらい主婦なら覚えとけよ」 「だって、あなたに聞いたほうが早いんだもん」 そして今朝、目覚めて朝刊を取りに行くと、 玄関に、たたんだ段ボールと雑誌がきちんとまとめられて置いてあった。 いかにも、「捨てといてね」といっているようだった。 「んじゃ、捨てといてやるか」 段ボールと雑誌を持ってごみ置き場に行くと、 口うるさいので有名な近所のおばさんとばったり。 僕は、どうもこの人が苦手だ。 とはいえ、ご近所づきあいは大事だから、精一杯の笑顔で声をかけた。 「おはようございます。今日も暑くなりそうですね」 おばさんそれには答えず、私が段ボールと雑誌を置こうとすると ものすごく険しい顔になり、 「あーた。古紙の収集日っていつかご存知?」 「はっ?第2、第4火曜日だったと思いますが・・・」 「今日は第3火曜日ですよ。 ほんと、最近ルールを守らない人が多くて困るのよね(`Д´) あーたも、いい大人なんだから ちゃんとルールは守ってくださらないとヾ(*`Д´*)ノ"彡☆」 「は、はい。すみません、ついうっかりしました」 「お宅にはカレンダーというものがないんですか?゛(`ヘ´#) 」 「いや、カレンダーは腐るほどあるんですけど。 ついうっかり確認するのを忘れました。申し訳ありませんでした」 「次から気をつけてくださいよ。ほんとですよ」 ほうほうのていで逃げ帰り、ようやくのんびり起き出してきた妻に 「古紙は、第2、第4って言っただろ」と抗議したのだが、 「えっそうだった?ハハハ、やだ間違えちゃった。ごめんごめん」 「ごめんじゃないよ。○○さんの奥さんに散々文句言われちゃったじゃないか 」 「○○さんの奥さんいたの?わぁ、行かなくてよかった。 あなただからそれくらいで済んだんだから。 たぶん、私だったら、まだ延々嫌味言われ続けてるよ」 「その前にちゃんと確認ぐらいしろよな」 そのときテレビから、女子アナの美しい声が聞こえてきた。 「きょう最も悪い運勢なのは、 ごめんなさーい。乙女座のあなた。 頑張りが空回りしてアタフタ。 一人で抱え込んで事態は悪化・・・」 「・・・・」 応援よろしく お願い致します
2008/06/17
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6月10日の早朝、我が家のアイドルだった、ひとつの小さな命が消えました。 ハムスターの凛は、この日、1年11ヶ月の短い生涯の幕を閉じましたが、 この小さな愛らしい動物が、我が家にもたらしてくれたものは、 計り知れないほど大きなものがありました。 私たちは、彼にどれほど癒されたか知れません。あんなに小さいのに、すっかり私たちの心に入り込んでしまって・・・。 5月3日の朝、突然鼻を鳴らし、呼吸困難に陥ってから 喘息のような発作がやむことはなく、 鼻も詰まっているようで、絶えず鼻を鳴らしていました。 次第に食欲も落ちてきていましたが、それでも頑張って生きていました。 ちょっぴり冷え込んだ深夜に、容態が急変したのでしょう。 朝、ケージをのぞいた時には、目を閉じたままぐったりと横になっていて もはや、ほとんど息もしていないようにさえ見えました。 朝の支度を終えた妻がケージを覗くと、 彼はいつの間にか、ケージの入り口の前に移動していました。 しかし、もはやピクリとも動きません。 「水が飲みたかったのかもしれないね」 「そうかもしれないわね。お水あげようね」 妻が、スポイトで水をあげようとすると、彼は突然がばっと起き上がりました。 「わっ。この子死んだふりしてたの?」 でも、起き上がろうとしたのは一瞬だけで ほとんど水を飲むこともできず、すぐにまた横になってしまいます。 彼を掌に乗せると、体温がかなり下がっていました。 体を暖めるために両手で包むように抱いていると、 わずかに、頭をもたげました。 妻が耳を当てると「くーん」と鳴いたようでした。 そして、そのまま手の中で、静かに息を引き取りました。 きっと、私たちが起きてくるまで、必死に頑張ってくれたのでしょう。 ぽっかりと空洞のできたような寂しさが募ります。 ゆうべ、妻は黙々とケージを掃除し、 腕時計のケースを改造した棺に、好物の餌と一緒に彼を納めると 最後の別れをしたようでした。 応援よろしく お願い致します
2008/06/11
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男子のバレーボールが五輪出場を決め、 感極まった監督が、コートにはいつくばっている映像に 妻の爆笑がとまらなくなった。 どうやら、昼間の出来事と重なってしまったようだった。 人間ドックの帰りの始発駅でのことである。 発車間際の電車に、中年の女性が駆け込んできた。 ところが、ホームと電車の数センチの段差につまずいた彼女は つんのめりながら車内に飛び込んでくると、 そのまま、かえるがひしゃげるように、べたーんと転倒した。 それが、たまたま座席に座っていた妻の目の前だったので その気の毒なおばさんを助け起こそうと妻は席を立った。 まさに、その時だった。 ドアが閉まり、電車が動き出したのだ。 立ち上がりかけて、中腰の体勢だった妻はバランスを崩し、 ほかにつかまるところがなかったので、 起き上がろうとしていたその女性の背中に、思わず両手を突いてしまった。 何とか自力で起き上がろうとしていたのに、 思いもかけず、上から押さえつけられたので、 おばさんは、気の毒にも、またも床にへばりつくことになってしまった。 妻は、謝りながら、手を差し伸べたのだが、「すごい目でにらまれちゃった」らしい。 そのとき、近くで幼い声が聞こえてきた。「ねぇママ。あのおばちゃんたち何してるの?」 応援よろしく お願い致します
2008/06/08
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妻は、午前中にジムでスイミングとヨガをこなし、 私も、5kmほどのウォーキングに汗を流したこともあって 昼食をすませ、リビングでくつろいでいるうちに、 いつの間にか二人ともウトウトと眠ってしまったようだ。 「ごめんください・・・誰かいませんか・・・」 意識の底で、確かに、そんな声を聞いたような気がした。 隣で寝ていた妻もその声に気づいたようで、彼女はガバッとおきると、 私の足を思いっきり踏みつけながら玄関へ走っていった。 「へんねぇ。誰か声かけたような気がしたんだけど。お隣だったのかなぁ」 「どうせ、マンションかお墓のセールスかなんかだろ」 「”こーあん”さんとかいってたみたいだけど。なんだかお坊さんみたいな名前ね」 「お坊さん?お坊さんがうちに何の用だ」 「托鉢にきたとか、あ、それこそ檀家拡大月間とかで、お墓売りに来たのかも」 「お坊さんがお墓なんか売るか。君が聞いたのは、たぶんあれじゃないか?」 つけっぱなしのテレビでは、サスペンスドラマが放送されていた。 「公安の者ですが、ちょっとお尋ねしたいことがありまして・・・」 応援よろしく お願い致します
2008/06/03
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録画していた映画を見ていると、とっくに寝たはずの妻がやってきた。 「なんか目がさえちゃって眠れなくなっちゃった」 「悩み事でもあるのか。聞いてやってもいいぞ」と一応言ってみる。。 「きょうね。会社のお友達に誘われて、初めてBIGって言うのを買ったのよ。 知ってる?一等が6億円なんだって。6億円よ」 「ああ、知ってるよ。まぁ当たりっこないけどな」 「そしたらなんか、6億円当たったらどうしようかとか考え出したんだけど、 使い道が思い浮かばなかったのよ。 それで、普通にもっと広い家を新築しようとか考えるじゃない? でも土地はどこにしようとか考え出して・・・」 「そこから始めたの?」 「いろいろな場所を考えてみたんだけど、 結局、いろいろな条件を考えたら、 けっこう、この周辺がいいのかなぁとか」 「よかったね。いいところに住んでることがわかって」 「で、土地はこの周辺で探すとして、建築はどこの会社がいいかなぁとか」 「ずいぶん具体的に考え出したんだねぇ」 「でもさ、ドラマでやってたじゃない? ハウスメーカーって言うの? 豪華なカタログとかモデルハウスとか 宣伝費をものすごくかけている分、 下請け業者への支払いが抑えられて、手抜き工事が多いとか・・・」 「すべてがそうだというわけじゃないけどな。それってドラマの話だし」 「なら、建築士がいいのかと思ったけど、姉歯さんみたいな人だとやだし」 「そうだな。歯医者選びと同じで、いい建築士を見つけるのも難しいな」 「ねっ悩むでしょ。まだ、家の設計もしなきゃいけないのに」 「ふーん・・・って、そんなこたぁ、当たってから悩めよ」 「そうなんだけど、なんか妙に気になっちゃって」 「まぁ、夢を持つのは自由だけどね。ところで、いくら買ったんだい?」 「一口^^」 「一口?たった一口でそれだけ興奮できるのか。 でも、どうせならもっと買えばよかったじゃないか」 「だって当たるわけないもん」 「えっ・・・・・・」 応援よろしく お願い致します
2008/05/23
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友人たちとの食事会に出かけた妻が上機嫌で帰宅した。 「おいしいお饅頭とお茶を買ってきたからね。 すぐにお茶入れるね。 ・・・・・・・・・・あれっ!?あれーーーっ?」 「どうした」 「お茶忘れてきちゃった。たぶん最後にお茶したところだわ」 せっかくのお饅頭は、コーヒーと一緒に出された。 翌朝、喫茶店に電話をすると、忘れ物を預かってくれていた。 「忘れ物を受け取って、そのままジムに行って来るね」 「忘れ物は家においてからジムに行ったら?また忘れるぞ」 「大丈夫よ。子供のお使いじゃないんだから」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「夕飯のメニュー、思いつかなくて・・・。 お刺身が半額になってたから、お刺身買ってきた」 「じゃぁ、手巻き寿司にしようか。おいしいお茶もあるしね」 寿司飯も出来上がり、お吸い物と、海苔を用意して、 ささやかな「手巻き寿司パーティー」の始まり始まりーーー。 湯飲みと急須を出して、 「じゃ、そのおいしいお茶とやらを・・・」 「あっ」 妻が固まった。 すぐに、ジムに電話を入れたが、忘れ物は見つからなかった。 「たまにはそんなこともあるさ。 そのお茶とは縁がなかったということだよ。 もしかしたら、そのお茶は毒入りだったなんてね。命拾いしたかもね。 じゃぁ、ひとっ走り、お茶買ってくるよ」 お茶は、自転車の前かごに忘れられていた・・・。惜しかった。家の前までは持ってきてたのに。 応援よろしく お願い致します
2008/05/18
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さて、北海道でのゴルフも2日目。 前夜、飲みすぎた男性陣はTさんを除いて、どうも二日酔い気味。 そんなこともあって、体力のない妻のエスコート役はTさんにお任せした。 だいたい、Iさんは、ゴルフ場に限っては、 陽のあたらない場所がいたってお好みのようなので 妻のお守りどころではなかった。 時折、林の中から「わっ」とか「しまった」とか「アー」とかの叫びが聞こえてくるので 姿は見えずとも、どこにいるかはわかるのだ。 ゴルフが上手で、それまで妻のサポートを 完璧にこなしてくださっていたTさんが珍しく、 カート道とは反対側の林に打ち込んでしまった。 そこで、途中までは僕が妻をカートに乗せていったのだが、 僕の球もフェアウェイとはいえ、カートとは反対側だったし、 林に打ち込んだ二人のボールも捜さなければならないので、 そこでカートを妻に託すことになった。 「坂の途中で止めるなよ」 そう言い残し、自分の球に向かった。 ところが・・・。 疲れの見えはじめた妻の3打目はミスショットになり、 ボールは数十メートルほど先のスロープの中腹に止まった。 妻は、カートに乗ると、ボールの近くまで行き、カートを止めた。 しかし、そこはボールには近かったが、上りのスロープの途中。 しかも、ブレーキのかけ方が甘かった。 妻がカートから降りようとすると、カートがゆっくりバックを始めたのだ。 「!◎■▽$#!!!」なにやら奇声を発しながら、 カートにしがみついたが、重いカートはとても止められるものじゃない。 ずるずると引きづられながらも、 必死でカートの下側に回り、踏ん張ろうとした。 これで、かえって危険な状態に身を置いてしまった。 転んだら、そのままカートの下敷きになってしまう。 「あわや!」というときに3人のナイトが突然現れた。 隣のホールから、こちらへ打ち込んだ人がいて、 たまたま、3人の若い男性がボールを探しにきていた。 その彼らが、妻の異変に気がついてくれ、カートを止めてくれたのだった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ さすがの妻も自分のミスで迷惑をかけたので、しょげ返っている。 「いや危なかったなぁ。カートはスロープを登りきってからとめないとな。 Yoshiちゃん、大事な奥さんから目を離しちゃだめじゃないか」とIさん。 「ほんとですね。何しでかすかわかりませんものね」 「いやぁ、これは私のミスです。奥さんお預かりしてたのに。 でも、まぁ、やっぱり美人は得ですね。 ピンチになってもちゃんと助けがきますからね」とほめ殺しのTさん。 「やっぱり?わかりますぅ?」 「ばーか。調子に乗るな。お世辞にきまってるだろ。 あの状況だったら相手が誰だって助けるに決まってるよ。 でも、まぁ、カートもクラブも無事でよかったよかった」(ちょっと口が滑った) 「ちょっと!それどういうこと。私よりカートやクラブのほうが大事なの」 「ハイハイ、あまり深く考えないの。脳が疲れるよ。次行こう次」 「ちょっとぉ。待ちなさいよ」 何はともあれ、それ以後は何事もなく、無事ホールアウトとなった。 応援よろしく お願い致します
2008/05/13
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新千歳空港に降り立った私たちは、レンタカーを借り、いざゴルフ場へ。 運転は、一人を除いて満場一致でTさんに決定。 Iさんは、見た目どおり?の「豪快な」運転で、妻などは 「Iさんの運転だと酔いそうになる」ようだ。 そこへいくと、温厚で紳士的なT社長に対する妻の信頼は厚いのだ。 いささか不満顔のIさんだが、「じゃぁ俺が助手席に座ろう。 Yoshiちゃんたちは、後ろでいちゃいちゃしてていいぞ」 「しませんから!」 「じゃぁ、社長、カーナビのほうよろしく」 「Yoshiさん、一応念のためこの地図見ておいてください。大体道はわかりますけど」 車が出発し、Iさんとカーナビとの不毛な戦いが始まった。なかなか目的地の設定がうまくいかないようだ。 「俺の使ってるやつと違うんでなぁ」 「代わりましょうか」 「いやいい。俺に任せとけ。お前さんは時代遅れの地図とにらめっこしとけ」 「はいはい。・・・あっ、あそこの信号を左折です」 やがて、目指すゴルフ場の看板を発見。目的地は近い。 だが、Iさんはまだカーナビと格闘中だ。 ゴルフ場の入り口が見えてきたとき、やっとカーナビが動き出した。 「進行方向道なりです」と女性の声・・・。(道なりに行くと通り過ぎちゃうんですが・・・) そして、クラブハウスのエントランスに車をつけたところで 「間もなく目的地です」 「もう着いてるわ。この役立たずめ」 ゴルフ場へはわずか15分ほどの距離でした。 応援よろしく お願い致します
2008/05/12
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聞きなれた声の一本の電話がすべての始まりだった。 「おい、ゴールデンウィークはあいてるか?」 例によって、I さんからの電話だ。 「あいているといえば、あいていますが・・・」 「おぉあいてるか。よかった。 じゃぁ、あさってから北海道でゴルフだから、そのつもりで 札幌で1泊2プレーだけどな」 「ちょ、ちょっと待ってくださいよ。そんな急に言われたって無理ですよ」 「つべこべ言うな。ちゃーんと、かわいい、かぁちゃんと一緒の部屋にしてやるから」 「別に一緒じゃなくてもいいですけど。だから、まだ行くとはいってませんよ」 「どうせなんの予定もないんだろ? たまには、旅行ぐらい連れてってやらないとそのうち離婚されるぞ」 「大きなお世話です。ちゃんと旅行ぐらい連れて行ってますよ」 「そうか。ならいいけどな。女ってやつはいきなり離婚届突きつけやがるからな」 「突きつけられたんですか」 「馬鹿言え、たとえばの話だ」 「それにしたって、いくらなんでも、”急”すぎるでしょ」 「しょうがないだろ。知り合いの夫婦が一緒に行くはずだったんだけど 親戚に不幸があったとかで、急に行けなくなっちゃったんだよ」 「あぁそうなんですか。でもせっかく北海道に行くのに1泊はないでしょ」 「まぁな。日程の関係でそれしか取れなかったんでな。 でも、今はスピードの時代だから、サッと行ってパッと帰ってくるってのも ぎゅっと凝縮して中身の濃い旅になるってもんよ。ものは考えようだ」 「なるほどね。じゃぁ気をつけて行ってきてください。 お土産は気を使わなくていいですけど、タラバでいいですから」 「なにとぼけたこといってんだよ。あさっての朝5時に迎えに行くからな」 「それはどうも・・・ってずいぶん早いんですね。 でも、妻がなんと言うか・・・それに妻には2プレーって無理でしょ」 「大丈夫だよ。カートでちゃんと送り迎えしてやるから」 「ねぇ。北海道でゴルフなんてしたくないだろ?」(したくないと言え!) 「北海道でゴルフ?したいしたい」(うそっ!) 「あさっての朝5時出発で、たった一泊で2プレーだよ?」(なっ無理だろ?) 「5、5時ー!?・・・って志村ケンの古いコントだね あさってなのーー!?・・・一泊かぁ。うん行く!行きたい!」(まじかよ) ・・・というわけで、北海道でのゴルフにお付き合いすることに。 天候にもまずまず恵まれて、 カニなどお土産をあちこちに送るのに夢中になって、 帰りの飛行機に乗り遅れそうになったりしたし、 やっぱり、あまりにもあっけなくて、後ろ髪ひかれる思いで帰路につきましたが さすがに気が引けたらしい I さんに、カニ料理をたっぷりご馳走になったし、 これで離婚されないで済むのなら安いもんだ。 応援よろしく お願い致します
2008/05/11
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雨を避けて紛れ込んできたのか、部屋に「カトンボ」が飛び込んできた。彼は、ゆったりとしたスピードで床すれすれの超低空を悠然と飛んでいた。別に、悪さをするわけでもないので、近くに来たら、そっと捕まえて外へ出してやろうと思っていた。しかし、彼は私のほうへはとうとう近づかず、そのまま蛇行しながら、部屋から出て行こうとしていた。そして、次の瞬間、彼には思いもよらぬ悲劇が待ち受けていた。その同じタイミングで、ケーキと紅茶を載せたお盆を持った妻がこちらへ向かってきたのだ。虫嫌いの妻がカトンボに気づいて驚かなけりゃいいがと思いながら、カトンボを目で追っていると妻は、自分の足に向かって飛んでくる未確認飛行物体を視認するや恐ろしいほどのすばやさで、その「カトンボ」を踏み潰していた。『少林少女』も真っ青の見事な足技であった。しかも、お盆の上の紅茶は一滴たりともこぼれてはいなかった。武術の達人のごとき沈着冷静な行動に感心しかけたときワンテンポ遅れて悲鳴が上がった。「きゃっ!今、何か踏んだ。何?なにぃ?早く見てぇ。」どうやら無意識だったらしい。 応援よろしく お願い致します
2008/05/03
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小学生の男の子と女の子がじゃれあいながら前を歩いていた。 すると、女の子のほうがいきなり 「○○クン、もっとしっかりしなきゃだめよ」と思いっきり男の子の背中をたたいた。 「いってー。なにすんだよぉ」男の子が悲鳴を上げた。 二人は仲良しなのだろう。 一応文句を言っているが、男の子は満面の笑みだ。 すると、続けざまにもう一発背中にパンチが・・・。 「いってー。少しは手加減しろよなー。いってーなーもう」 女の子は「アハハハハ、きゃっきゃっ」と喜んでいる。 そして男の子は、ぽつりと 「アーいてぇ。こりゃあ、女の前では背中を見せられないな」 そういうと、2mほど下がって女の子のあとを歩き出した。 「○○くん。なにやってんの。ほんと遅いんだから」と言われると 小走りに、女の子の後を追ったが、1m以上は近づかなかった。 昔の女性は、三歩下がって男のあとをついて歩くなどと言われたようだが、 私の時代には、横に並び、今では女性が先を歩くのかもしれない。 そういえば、歯医者の帰りに寄ったスーパーでは 奥さんの後をカートを押しながらついていく、どこかのご主人の姿があったっけ。 応援よろしく お願い致します
2008/04/25
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