2005.06.30
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テーマ: テニス(3468)
カテゴリ: テニス
ウィンブルドンの女子の準決勝。


シャラポヴァ対ヴィーナスの試合と言えば、今春のマイアミでの準決勝はあたしの中で今年の女子ベスト5に入るほどのハイレベルな戦いだった。
シャラポヴァはNO1を射程圏内にし安定した力を見せるようになっていた時、ヴイーナスはランキングも序序に落ちていく一方。

正直近年のヴィーナスには戦う姿勢が見られなかったし、サーブは不安定、ストロークも不安定。
特にフォアサイドからのネットが多くて、対戦相手がフォアを狙うシーンが多いこと。(苦笑)
でも、その試合は予想外に、お互い信じられないボールを守って攻めてと攻守の切り替えが早い上にラリーが長くて目が離せなかった。
ヴィーナス復活した・・・その時思った。

確かその時、QFで数年ぶりにセリーナに勝っちゃうてのSF進出。

普段見かける早い段階でのアンフォースドエラーも見られない。
すごい戦いだったけど、やはりシャラポヴァのコートを広く使うテニスに今一歩届かなかった。

今回フォアのネットがかなり減ったのは、以前のようにスピン量を増やしたことがでかい。
でも、1Rか2Rでは、フォアじゃなく今度はバックサイドでのネットが多く見られたりとそれほど安定感はなかった。
でも、顔にやる気が見られたのは妹セリーナを倒したクライバス戦でのこと。
それも今までのチャンピオン何人もがアップセットになったと言う、いわくつきのコート2(別名チャンピオンの墓場)でだ。(セリーナもクライバスにコート2でやられちゃった)

なんかその墓場でヴィーナス生き返ったような気がする。(笑)
今日も立ち姿から全然違う。「あたしは強いのよ」オーラが出ている・・ははは。
ヴィーナスは肩の具合がいいせいか、サーブがすごい。

そして、リターンゲームではシャラポヴァのファーストサーブからベースライン内に入ってプレッシャーをかける。
セカンドサーブの時にベースラインの内側に入ってプレッシャーをかけるのはヴィーナスの常套手段だけど、シャラポヴァのファーストサーブからこれをやるとは・・・。


シャラポヴァが順クロス中心で組み立てるのとは対象的に、ヴィーナスは、左右のオープンコートにボールを振り分け、とにかくシャラポヴァを走らせる。そして、シャラポヴァが力尽きてネットにかかるシーンが目立ってくる。
今までの印象だとあまり配球に意図が見えないヴィーナスなんだけど、今日の組み立てと安定感には正直驚くほどだった。

これを見て思い出したのが、全豪での銃決勝であるセリーナ対シャラポヴァ戦。
1セット目、いつもは決めにいくボールでも丁寧にシャラポヴァはセリーナを左右に散らす。セリーナは左右に走らせた時にミスが出てくるからね。
それを、今度はヴィーナスにやられている。


どんなにすごいボールでも、クロスにくるのが読めたならヴィーナスのリーチの長さで今日の調子ならコントロールできる。
そして、深いボールはスピンで滞空時間を作って、時間を稼ぐは、ペースを変えて打ったりもする。
こんな試合巧者のヴィーナス見たことない!!!

シャラポヴァにはサーブキープのポイントもブレイクポイントもかなりあった。
第2セットのヴィーナスサーブの第一、五ゲームはミスジャッジもあったのは運が悪かったけど、ブレイクしてもおかしくなかった内容。

2セット目に入って、やっとヴィーナスを走らせるような配球をはじめ、ヴィーナスにもミスが出始める。
でも、今日は、シャラポヴァのバックサイドのダウンザライン、逆クロスがほとんどワイドかネットだ。
彼女の体の回転で打つバックの逆クロスは、伸びていってすごい威力なんだけど・・(涙)

今日のヴィーナスの出来は、シャラポヴァにベストのテニスをさせなかったということでも拍手もの。とにかくこのハイレベルなストローク戦は圧巻だった。
ただ、ヴィーナスのサーブをことごとく振り切ってアウトになるくらいなら、ブロックやスライスでリターンする器用さがシャラポヴァにあれば・・・とも思った。

負けた後のインタビューで、「わたしはもっと強くなければいけない、サーブももっとコンスタントによくなければだめだ」としっかり負けた理由を真正面から見据えている。
ウィンブルドン前、ディフェンディングチャンピオンに関わらず、「They are hungry, but I’m starving」(theyは他のトップ選手を指し、starvingのほうがより飢えている、切望する意味を持つ)と言っているのが忘れられない。
そんなシャラポヴァはまだまだ走り続けるでしょ。

さて、ダベンポートとモーレスモの方は第1、第2セットをそれぞれタイブレで勝ち取り、第3セットは5-3のO-15(モーレスモー)のサービスゲームで雨中断。
明日に持ち越しね。

第2セットから見たんだけど、先にダペンポートがブレイクされたけどブレイクバックをすると言う、全仏でも見れた粘り強い姿勢は健在だ(笑)

ダペンポートの展開力はやっぱりすごいけど、もう第2セットで無理なゲームでは走らないと徹底している(笑)
確かキム戦では、最後まで走っていたんだけどな・・・ははは。

モーレスモはサーブのコントロールがすごく良くて、センターとサイドに打ち分けて、ボレーで勝負という感じ。
サービスゲームはそれで良いが、リターンゲームは何をしたいのかよくわからん。ま、ミスを待っているかのようなプレイだ。

だいたい、リターンはほとんどスライスだし、セカンドもフォアに来てるのにスライス・・・(汗)
ストローク戦はほとんどセンターに返していて、ここでも一辺倒のスライス・・・。
確かに芝でスライスはすべって有効だけど、MIXしてこそ意味があると思う。現にコースも読まれてダベンに打ち込まれたりボレーできめられることも多かった。

よくも悪くも第2セットはダベン次第だった。
ダベンポートはいつもどおりの展開力ある配球でオープンスペースをつくり、最後はフラット系で決める。
そこでミスするとモーレスモーのポイントになる・・・。

結局、途中で切れながらもダベンポートは第2セットをものにする。
第3セットになるとようやくモーレスモーはスライス一辺倒から抜け出すが、ダベンポートに左右に走らされフォアでのミスが続く・・・っていうか、コースを変えるとミスをする。
リターンもバックに回り込んだりするところを見ると、フォアにまったく自信がなくなっちゃったんだろう。

最後は2回ブレイクポイントをしのいだけど、3回目でブレイクされて、3-5となる。
モーレスモーのファンには悪いが、あのメンタルの弱さとストロークの不安定さでは、2週間続く4大大会には勝てないし、最近のトーナメントでも序盤にさくっと負けてしまうのも納得だ。

といっても、まだ試合は終わったわけじゃない。
こういう中断には、なんだかドラマがあるからな・・・あああ・・そんなこと起こりませぬように。
でも、こうなると負けても勝っても自分のテニスをつらぬくダベン対ヴィーナスの決勝が見たい!
欲を言えば、ダベンポートに優勝してほしい!!!

















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Last updated  2005.07.01 16:22:45
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