あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

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2007.11.16
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カテゴリ: あそび一般
【空き缶を足で踏みつぶす。ただそれだけのゲームが意外な人気を呼んでいる。滋賀県在住の会社役員が発案し、主にイベントを盛り上げるのに取り入れられている。勢いよくアルミがつぶれる音でストレスを発散でき、つぶした缶は再利用して環境保全にも役立つ「一石二鳥」の魅力が受けているようだ。】 (【】内は記事から一部引用、Google ニュース/京都新聞:2007年11月13日)

 この、アルミ缶にはひとつの思い出がある。保護者が設置運営する学童保育所で指導員をやっていた頃、運営経費を捻出するためにアルミ缶集めをやっていた。集まったアルミ缶を保護者が施設の近くの路地で「空き缶つぶし」をしていると、学童保育所のこどもたちが大勢やってきて、たちまち「空き缶つぶし合戦」のようになったことが懐かしく思い出される。

 だから、この記事の「缶つぶし」の楽しさはよく理解できる。ただ、これが何回も続くとそうでもなくなるのが、おとなの常だが、こどもたちは意外とそうでもない。例えば、足で踏んづけたアルミ缶が、足の土踏まずに挟まると、下駄のように両足にわざわざ空き缶を着けて歩き出す。一人が始めると、何人ものこどもたちが同じ事をする。

 空き缶を使ったあそびは昔にもあった。今は缶と言えばアルミ缶が思いつくが、数十年前にはブリキの缶ばかりだった。それも缶詰の缶がほとんどで、こどもたちはそれを「缶けり」に使った。今のアルミ缶では軟らかすぎて、一回蹴っただけでも潰れてしまう。その点、ブリキ缶はある程度長持ちする。

 また、このブリキ缶に紐を通して、「缶ポックリ」にしてあそぶこともあった。これも、ブリキ缶に、こどもが乗っても潰れない程度の丈夫さがあったからだ。もちろん、今の飲料用アルミ缶では不可能なあそびだ。しかし、状況が変われば、前記のように違った使い方の「履き物あそび」をこどもたちは考え出す。このあそびは、昔も今も変わらないこどもの創造性を象徴する、差し詰め「アルミ下駄」とも言えるあそびかもしれない。




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最終更新日  2007.11.16 21:11:13コメント(0) | コメントを書く
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