あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

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2007.11.20
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カテゴリ: あそび一般
【クイズやゲームなどのコンテンツで遊びながら「お仕事」や「社会の仕組み」について学べる、社会体験応援サイトです。(中略)お仕事に即した内容をFlash ゲーム化。遊びながら身近な職業がバーチャル体験できます。お寿司屋さんやお花屋さん、大工さんなど、子どもに人気の職業が揃っています。】 (【】内は記事から一部引用、Google ニュース/News2UNet:2007年11月19日)

 「Flashゲーム」での「バーチャル体験」を体験と呼んでいいのか疑問も多いし、例として挙げられた職業の「お寿司屋さんやお花屋さん、大工さん」はどれも、今でも実際にその働いている姿を見ることが出来る職業だ。だからこそ、こどもたちに人気があるのだろう。おそらく「3K」と呼ばれる職業は、こどもたちの目に触れないことも多い。そうした職業こそ、こどもたちに理解してほしいと思う。

 ただ、「バーチャル体験」という形式をとらなくても、映像コンテンツで実際に働いている姿を紹介することは大切だろう。特に、傘を作ったり直したりしていた「傘屋さん」をはじめ「桶屋さん」「提灯屋さん」などの職人さんたちの働く姿を紹介してほしい。物を作ったり直したりする実際の姿を見ることが少なくなったからだ。

 そうした職業をはじめとして、記事の例の「お寿司屋さんやお花屋さん、大工さん」も、物を作り出したり、新たな価値を創り出したりすることに、その職業の意義がある。そして、このことはバーチャルでは体験できないことが多いのだ。だから、体験のバーチャル化が難しい職業を無理にゲーム化して「バーチャル体験」と銘打つ必要も無い。実際の働く姿の映像コンテンツで十分だろう。

 そして、こどもたちは、これらの職業も「ごっこあそび」という空想の世界の中の方が、「Flashゲーム」で学ぶことより多くのことを学ぶだろう。こどもたちは、「ごっこあそび」において、積み木ブロックの一片や野の花の一輪でさえ、逞しく想像力を働かせて、にぎり寿司にもブーケにも見立てることが出来るのだ。

 「ごっこあそび」における体験は、そのあそびが真似ている職業の「体験」ではないが、想像が創造を生み出す貴重な体験になっているのだ。そして、その職業についても、こどもなりの考えや想い、時には夢さえ抱いているだろう。安易な「ゲーム化」は下手をすれば、そうした「ごっこあそび」の機会さえ奪いかねない。




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最終更新日  2007.11.20 21:37:34コメント(0) | コメントを書く
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