俳句で綴る 悠々の一年三百六十五句

俳句で綴る 悠々の一年三百六十五句

2007年07月29日
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今日は参議院選挙の日、朝9時に投票に行って来た。どうなることやら...。

昨日のこと。

能登有料道路を北上、時折小雨がパラ付く。暑くなくてドライブには打って付けと負け惜しみ半分の言葉が口を吐く。

能登半島は輪島に着いたのは午前10時頃だった。
しかし、うまい具合に車を降りる頃は雨も殆ど気にならなくなって、傘なしでも充分歩ける。
駐車場から朝市通りに続く小路の中ほどに、昔懐かしい手押しポンプがある。
ガッチャン、ガッチャンとレバーを上下させると、水がジャバジャバと流れ出て、手をやると心地よい冷たさが伝わって来る。
ここに来た目的なんて特にない。
以前と違って、随分、観光化されてしまった朝市でも、まだまだその素朴さは残っている。
魚や野菜を勧めるオバちゃんの能登なまりがノスタルジックな世界へワタシを誘う。
先の地震で壊れて、今は空き地となっているところがある。  お気の毒なことだ。

道の両側に並ぶ、オレンジ色のビニールシートの屋根の店先に、日焼けした顔の女性が人懐っこく話しかけて来る。
また、その屋根すらなく、路上に敷かれた段ボールに自分の畑で採れたであろう少しの夏野菜を並べた老女が自分の母親に重なって見える。
そんな姿にワタシは何かを買いたくなって、枝豆¥250也を手にする。
その何軒か先で鯖の干物、また少し行って試食し、そして青じそ味噌なるものを買う。
高価なものなんて買わない。
どれも数百円程度のものばかり...。
能登のいろいろな文化が、ここにはてんこ盛り詰まっている。
1時間ほどを過ごして、半島を横断し、今度は内浦方面へ...。

能登は大きく、輪島を中心とした外浦と、これから行く半島の懐にあたる内浦に分けて語られる。それぞれ、微妙に趣の異なる様々な文化が、互いに響きあって能登全体をより重厚なものにしている。

目的は、麺汁として素麺などをつけて食べると格別、などと先月の新聞で取り上げられたまぼろしの「アゴ(飛魚)だし」なるものを手に入れるためで、昼食に入った、その近くの食堂で訊いてもしっかりしたことが判らず、さすが、まぼろしと云うだけあって簡単には見つけにくいなぁ、と変な感心をしながら、取あえずは教えてもらった白い灯台を頼りに小さな村の中を訪ね歩いた。
犬を連れたお年寄りとすれ違って、そこを訊くと直ぐ先にある作業小屋が目的のところらしい。
行って見ると、戸が閉まっていて誰もいない様子。
困っているところへ、お向かいのお婆ちゃんが出て来られて話しをすると、偶然にもその方がそこの関係者であることが判明。  ラッキー!
ご自宅からその「アゴだし」なるものを取って来て下さって、その使い方を教えてくれた。
代価¥1000を渡し、金沢からこの「アゴだし」を探して来たことをお話しすると、とても喜んでくれて、お土産に手作りの梅干を沢山頂いてしまった。
使ってみて美味しかったらドライブがてら、また買いに来るから...。と、別れた。
能登には古くから「能登はやさしや土までも」と云う言葉がある。
物を貰ったから言うけではない。 そんな心の通い合いがまた、能登を好きにする。

今夜の我が家は、「アゴだし」で食べる素麺が食卓に上ることは間違いない。


朝市や真夏の能登のてんこ盛り

素麺はこれが能登流飛魚(アゴ)のだし

アゴだし.jpg






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最終更新日  2007年07月30日 08時06分41秒
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