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ついに12月となった。 今年も残すところあと一ヶ月か…。このところ仕事が混んで、このブログを思うように更新できない。(でも、酒を呑む時間はあるんだろう? (^-^; )何とか間があいても続けたいとは思っているが、12月10日以降は外部でする仕事が待っているし、益々困難になる。実はこのブログ、家人には内緒している。 言っても良いが何だかんだ説明が面倒なのと、一言多い人だから何か気分が悪くなるような言葉が返って来そうな気がして、未だに秘密にしている。 そんな訳で目を盗んで更新しているので、家人のいる夜は殆どパソを開かないのだ。しかし、ここまで内緒にしていると別に悪いことをしている訳ではないのだが、不倫を隠しているかような変な感覚になって、なお更打ち明けられなくなった。久方の逢瀬の月や早や師走強風の山茶花の道帰るひと裸木に電飾のある角の家にぎわいを抜けて師走の静寂(しじま)かな雪吊りやなぐりの雨の加賀瓦頑張って、続けなくては…。
2007年12月01日
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冬支度と言えば何を想像するだろうか? その地方によっていろいろあるだろう。 雪深いところでは雪囲いとか冬タイヤへの履き替え、木を雪から守るための雪吊り、大根干しなんてこともある。 ワタシの自宅近くの畑では遠くに白山が望め、家族総出で大根を引いてハサに掛けていた。我が家の冬支度は今のところ唯一、塩漬けしたカブに魚を挟んで麹で漬け込む「かぶら寿司」を少々、この週末には食べることが出来そう。白山の隣にずらり懸大根加賀米の麹の香りかぶら寿司12月入れば車のタイヤを冬用のものに履き替えるが、雪が降ってからでは手が冷たいし、かと言って暖かい日を狙って、車2台を替えると一汗掻いてしまう。 ボイラーの灯油も12月にまた、値上げだとか…、今月中にタンクを満タンにしとかなくては…。
2007年11月27日
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先日のことだが、宅急便で重い段ボール箱が送られてきた。 中身は柿。 会津の知人からで、早速、お礼の電話を入れた。 しかし、家人と二人では簡単に食べきれる量ではない。 子供達や孫にお裾分けしてもまだ余る。 永く置けば、実が柔らかくなって美味しくなくなってしまうだろうし…。この柿のお礼に今度、能登の牡蠣を送ってやろうか、柿の礼は牡蠣でお返し…か。嬉しさも箱いつぱいに柿届く やっぱり貰えば嬉しいものだ。
2007年11月20日
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昨夜、行き付けの居酒屋さんで盛り上がっているところに、カニ漁師の大将が来られて、手土産のカニを頂いた。 金沢でカニと言えばズワイガニ、コウバコガ二のことで、最近、加能ガニなどとも呼ぶ。 その大将の話に寄れば、今年は例年から比べると豊漁で、カニの浜値が安く、漁が少ない船などは油が高騰していることもあって赤字とは言わないまでも儲けが薄いそうだ。道理で、今年はカニに良く有り付けるわけだ。夜中には日本海側特有の雪雷がなって風も強く、案の定、初雪が降った。 積もることは無かったが、気温が下がって、12月下旬並みだとか…。金沢ではそんな天気を「鰤起こし」と言って、いよいよ鰤が沢山獲れるシーズンに入り、左党にとっては楽しみな季節であります。厚切りの刺身と酒や鰤起東北は結構降ったそうな…。金沢はこんな具合。 今年は大雪になるんだろうか?
2007年11月19日
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朝、犬の声に起こされた。 昨日に比べると今朝は冷え込んでいる。 家並みを過ぎて通りを渡ると収穫の終わった芋畑がある。 掘り起こされた土の表面に薄っすらと霜が降りている。 道理で寒いはずだ。 吐く息も白く、リードを持つ手がかじかむ。 道のくぼんだ所に落ち葉が溜まって、踏むとカサカサと音を立てる。そういえば、我が家にある白樺の葉が散って判った事だが、太い枝の間に鳥の巣があったのだ。 去年、キジバトが来て二階の窓に近いところに巣を掛けたが、ワタシたちが珍しがってしょっちゅう覗きに行ったら、途中で巣を作るのをやめてどこかへ行ってしまった。それで今年は窓から遠い所に巣を掛けたのか? 今の季節になって、木の葉が散るまで全く気が付かなかった。 今年の巣も多分、あのキジバトに違いない。 来年も来てくれるだろうか?気が付かない振りをするからきっと来年も来てくれよな。初霜の降つて庭木に巣立ち跡
2007年11月17日
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夜は冷え込んで、寝る前にもう一度風呂に入って暖まった。冬めきてあすは家路か旅まくら昨日の夕焼けを見て思った通り今朝はすっきり晴れていた。 気ままなみちのくの旅もとうとう今日だけ…、夕方までに金沢に着くならそれで良い。 会津若松から高速道路に乗ってしまえば昼過ぎに金沢に着いてしまう。 それでは余りにも面白味がない。 行く秋を惜しみつつ、紅葉でも見ながら山道を行くことにした。山里はどこでも過疎と高齢化からか、採られぬ仕舞いの柿の実がたわわになっている。 国道252号線は車も少なくて、川に沿う道を西に走る。 途中に手打ち蕎麦のノボリを立てた食堂があったので休憩と昼食を兼ねて入ってみた。 鴨南蛮蕎麦がとても美味しかった。 小出から十日町を経て、上越市に抜けた。 一日が短く、太陽がもう西に傾き始めた。 上越から金沢まで高速道路を走れば約2時間。 高速道路に入って運転を代わり、ワタシは助手席で少し眠った。5日ぶりの金沢の街の灯が見えた。 いつも行く居酒屋さんに直行、ここで腹ごしらえをすることに…。 魚がうまい! 気が緩んだのか、少しの酒で酔ってしまった。無事、帰れたことに感謝、良い旅だった。みちのくの旅のみやげは湯のかほりおわり。
2007年11月16日
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山は早くも夕暮れの気配が漂い始めて殆ど葉を落した木々に囲まれた道をクネクネと進むと、この旅の最後の宿でもある幕川温泉が目に飛び込んで来る。 少し開けた谷あいに湯宿が二軒あって、湯を楽しむ以外は享楽的なものが何一つとしてない。 チェックインを済ませ、宿の浴衣に着替えた。 建物の裏手を廻って川に向かって進むと簡単な囲いがあり、その内側には5、6人が入ればもう窮屈なほどの露天湯があった。 中を覗くと誰もいない。 早々に浴衣を脱ぎ、少し白く濁った湯に足を入れた。 思ったより熱いが我慢して入れないほどではない。 熱さを堪え、ゆっくりと体を沈める。 へそ辺りまで浸かる頃にはその熱さにも慣れて、後は一気に肩まで身を沈めた。夕方の気配が段々濃くなって、見上げる峰の上の雲が茜色に染まっている。 ゆるやかな風が立ち上る湯気を川の方へ運ぶ。山の湯や名残の秋の茜雲熱めの湯は、ワタシをじきに湯から追い出した。 湯に浸かっていた部分が塗り分けたように赤み帯びている。 上がり口の石に腰を下ろして体を風にさらし、火照った体を冷ます。 そんなことを三、四回も繰り返して湯を出る。浴衣を纏って露天湯の囲いを出たところで二人の男性が入れ違いに入って行く。 簡単に挨拶を交わしてワタシは部屋へ戻る。酒よりも山の湯宿のきのこ汁夕食を終えて、二階の展望風呂に入った。 湯舟の周りには壁が無く、直ぐ下がこの宿の噴湯場となって、先ほど入った露天湯の囲いも望める。 噴湯場は何箇所からも湯が湧き出しているのだろう、湯を集めてそれを各風呂に送るためか、複雑に構造物が入り組んでいる。 それを恐らく虫除けのための緑の照明が照らし出して、幻想的な景観を作っている。いつもの年なら雪が降ってもいいのに、今年はここまで雪が降らなかったそうだ。 明日の好天を約束されたように夜空は冴えて、その分冷え込みも厳しく部屋のストーブに火を入れた。 明日の今頃は金沢に戻る。 この旅で金沢では食べることの出来ない山菜やキノコは思う存分いただけた。 でも、そろそろ金沢の魚も恋しくなった。 明日、戻ったら夜はきっと魚三昧か? …つづく。
2007年11月14日
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朝がた目が覚めた。 青みを帯びた朝の光を障子越しに感ずる。 強い雨は夜のうちに上がったようで、窓のすぐそこから早起きのスズメの声が聞こえる。 少しだけ障子を開けて空を見上げた。 雲の切れ間から充分明け切らない空が見える。 そして、人になれているのか、その反対に人の怖さを知らないのか、鳴き声の主のスズメが直ぐ目の前に遊んでいる。 カメラを構えてそのスズメを被写体としてシャッターを押した。 秋晴れを予感の今朝の雀かな少し寒かったが、ワタシは昨夜行きそびれた川べりの露天湯へ向かった。 こんなにも早いのにもう、脱衣箱には先客の浴衣がある。 乾き切っていない昨日のタオルが素肌に冷たい。 川の流れが昨夜の雨で濁って、水量を増していた。 「おはようございます」と挨拶を交わす。 湯を汲んで、タオルを浸し、きつく絞って顔を拭き、それを畳んで頭の上に乗せてワタシも湯に浸かった。 湯の温もりが伝わってくる瞬間がたまらない。 体が温まった頃を見計らって、流れに架かる危なげな橋を裸のままで渡って、対岸にあるもう一つの湯にたどり着いた。 誰もいない、ワタシひとりの天下である。 湯は思ったよりぬる目で湯舟の底のあちこちから少し熱い湯が湧き出している。 ゆっくり湯を楽しんだ。 朝は完全に開け切って、最初入った湯に何人か人が増えたようすだ。 ワタシは再び先ほどの危なげな橋を素っ裸で戻った。 湯がぬるかったせいもあって、橋を渡る間に体が冷える。 再び、最初の湯に入って、チョッと驚いた。 ワタシが対岸を訪ねている間にご婦人の湯浴み客が…。 シマッタ! ここは混浴! 無防備なワタシ自身をご婦人の目に晒してしまう結果となり湯船に入った途端、視線が合ってニタ~ッと笑われてしまった。 (もう、クソババ~、見るな!)バイキングの朝食を終え、支払いを済ませ、福島県の幕川温泉を目指して出発!国道107号を横手方面へ進むことにした。今から三十数年ほど前だか仕事で花巻に行った帰り、横手まで当時の国鉄の北上線に乗ったことがある。 錦秋湖の縁を行く列車から見た湖にうつる紅葉が今でも印象深く脳裏に残っている。 今回も、できることならあの時の景色に出会いたくて、遠回りは解っているがこのコースを走って見たかった。しかしその予想は少し外れた。 紅葉はそのピークを過ぎたこともあってか、残念ながらあの時ほどの光景には出会えなかった。 やはり、青春のころの良い思いではそっと心の中に埋めて置けと言うことなんだろう。山間の道が開けて横手に入った、そして13号線へ…。 十文字町の道の駅でお土産を買って、雄勝から108号線に入った。 鬼首温泉の間歇線を見て、鳴子温泉に入った。 芭蕉の「奥の細道」の俳句の中でもこの辺りの封人の家で詠んだ句はワタシにとって一番印象が深い。 「蚤虱馬の尿する枕もと」 芭蕉らしからぬ作風の句で、ユーモアに富んで興味深い。 ワタシの場合、作風なんてものは無いし、増して格調を重んずることもしない。 解り易くて、スナップ写真を撮るような感覚で、その一瞬を留められたらそれで言いと考えている。ななかまど実も赤々とみちのく路鳴子温泉で白濁の湯を楽しんで、古川から再び東北自動車道に乗って福島西まで、高速道路は早くで便利だが、寄り道や観光が出来ないし通行料が高いのも面白くない。 言って見れば観光向けだとは考えにくい。土湯温泉への分かれ道を過ぎた。 葉を落したななかまどの実が赤く色付いて美しい。 午後4時を廻った。 もう、幕川温泉は目と鼻の先である。…つづく。
2007年11月12日
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到着したのが午後4時、部屋に通されて夏油温泉の由緒や温泉を利用する上の心得などをいろいと教えて下さったが、とにかく湯に浸かることに心が早やって、その言葉は半ば上の空で聴いている。 宿の浴衣に着替え、タオル一本を携えて外の露天風呂を目指した。 石段を川伝いに降りて、屋根だけが設えられた湯小屋の暖簾をくぐった。 先客が5、6人思い思いに湯を楽しんでいる。 ワタシも溢れる湯を湯桶ですくって体を洗いどっぷりと身を沈めた。 やっぱり、露天の湯は最高である。 すぐ目の前には渓流があって、その対岸の崖の木々は紅葉が終わって殆どの葉を落していたが、その寂しさがこの夏油の佇まいにピタッと嵌っている。 湯に入って20分も経っただろうか、もう薄暗くなって来た。 夏油温泉は深い谷間の湯、心なしか夜が早く訪れるように思った。 湯から上がるとサッと体温が奪われる。 しかし、浴衣一枚を羽織ると不思議と直ぐに体温が戻ってくる。 この川の縁にこのような露天の湯が他に4箇所もある。 今夜も露天湯三昧か?秋冷やどつぷりつかる夏油の湯夕食を終えて、一旦部屋にもどると窓の外のトタン屋根を叩く雨音が聞こえる。 雨音は時が経つにつれてその強さを増し、この雨をくぐって外の露天風呂にたどり着ける度合いを越えていた。明日の空模様が心配になり出した。…つづく。
2007年11月09日
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後生掛での温泉三昧の一夜でスッキリと疲れを癒し、朝8時半に出発。 お天気は何となくあやしいが、この日は八幡平の見返峠を越えて松川温泉に抜けたい。 ところがである、蒸けの湯への分かれ道のところで峠に続く道のゲートが閉鎖されている。 またもや予定変更か…。 アスピーテラインを戻って鹿角八幡平から東北自動車道に乗った。 大幅な時間のロスである。 松川温泉へ寄り道すると後の予定が時間的にどうしても成り立たなくなる。 夏油温泉に予約を入れてしまってある関係で、やむなく松川温泉と盛岡で食べるつもりでいた昼食の「わんこそば」を諦めざるを得なくなった。 おまけに岩手山も雲に隠れて裾しか見えない。 誠に残念!天候だけはどうしようもなく、とりあえず小岩井農場へと急ぐ。 ここで孫たちの大好きなチーズなど土産を買い込んだ。ナビを鉛温泉にセットし、小岩井農場を出発して暫く行くと小雨が降り出してきた。 山手を見ると雲間から差し込む日差しに虹が架かっている。 あまり幸運と言えない日だが、この虹がこの後の運を変えてくれるような気がした。みちのくの旅は時雨て虹の橋鶯宿温泉との分かれ道を左に折れるようにナビが指示する。 それに従って進路を取る。 道を更に左へ、細い道に入った。 行くほどに道は狭くなる。 やっと、車が一台通れるくらいの細い道で対向車と交差すらままならない、増してすれ違う車なんて殆ど来ないし、熊が出そうな心細い道だ。 家人は不安からか横で黙ったままだし、「これが本当の奥の細道だわ」と冗談を飛ばすと睨み付けられた。そんな道を小一時間も走っただろうか、やっと広い道に出会えてホッとした。目指す、鉛温泉藤三旅館に到着。 あ~あ、くたびれた! 名物となっている1メートル20センチの深さの風呂にドップリと浸かった。 気持ちのいいこと!道路沿いにノボリを立てて地元で取れた野菜やキノコを売っている。 車を停めて覗いてみるとすごく安い、市価の半値ぐらい。 見繕ってダイコンや白菜、キノコなどを買う。夏油温泉へ25kmの標識が立っている。 もう直ぐだ。 またも、山道だがここまで来れば着いたも同然。クネクネ道を下って、夏油温泉が見えた。 よっし、着いたぞ~。 今夜も温泉三昧だ!くねくねと奥の細道落葉道…つづく。
2007年11月08日
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角館の町を少し離れて、道に掲げられた看板に誘われるまま、どんな所かも分からぬが見返り渓谷に寄り道することにした。 雨は殆ど上がっていたが少し寒い。 吊橋の上から下の流れに目をやれば、その水は絵の具を流したような青い色、崖のいたるところには木の葉を赤くしたモミジだろうか。田沢湖を半周廻って乳頭温泉郷へ行ってみた。 どこかの露天風呂に入ってみたくてナビを黒湯温泉にセットし、細い道のカーブを何度か曲がると少し開けた場所に出た。 そこには何台かの車が止めてあって「黒湯」と書かれた大きな看板があった。 タオル一本持って坂道を降り、目指す旅館にたどり着く。 山の空気は冷たさと湿りを帯びていた。 料金を払って露天風呂へ急ぐ。 入り口をくぐって直ぐ内湯と脱衣所がある。 裸になって先ずは内湯に身を沈める。 先客がひとり、会釈を交わして自分も入る。さほど大きくもない湯船から湯がドッとあふれ出す。 何と云う贅沢! 湯の温もりが、冷たい空気に触れ湯気となって一面が乳白色の世界である。 先から居た人が「もう、上がります。 お先に…」と湯を出て行った。 ワタシは内湯の右側の扉を開け露天風呂へ出ると冷たい風が一気に体を冷ます。 湯に浸かって7、8分も経っただろうか、ワタシと同じぐらいの歳の男性が入って来られた。 「どこから来られたんですか?」とワタシが訊こうとした時、扉が開いてバスタオルを着けたご婦人が…、ここが混浴だったことを思い出したが、その時は既にそのご婦人は体に巻いていたバスタオルを取っ払って、湯に入って来た。 どうも、ご夫婦のようだ。 ワタシは目のやり場に困ったが二人は何事もないように、ごく普通の会話を互いに交わしていた。 気の小さいワタシはとうとう何も話せずに、スゴスゴと退散することとなった。 (あの~、何も見てませんからね)湯を出たら、やはり気の小さい家人が女湯を出て外で待っていた。山の湯は裸天下と枯薄車に乗るや、八幡平へと向かった。 玉川温泉はいっぱいの人で蒸けの湯温泉に寄ったが、今年の営業を終えたのか、湯治客の車もなくて外の湯へ降りる道には縄が張られて入っていけないようになっていた。行く秋の今年をたたむ湯宿かな後生掛温泉でこの日は宿を取って、ゆっくり湯に入って…、ああ疲れた。…つづく。
2007年11月07日
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ワタシなりの「奥の細道」ならぬ、東北の旅で数日このブログのUPが開いてしまった。秋田から岩手、宮城、山形、そして福島へと、松尾芭蕉もびっくりの駆け足の旅だったが、それなりに収獲もあった。11月のみちのくは紅葉も終盤で、うら寂しさが晩秋の旅情を掻きたてていい旅ができた。古都往けば今朝を彩る落ち葉かな秋田県角館へ朝に着いて人影のまばらな街を歩いた。 夜のうちに降った雨に濡れた街並みがいっそう、その潤いを湛えて風情豊かなものにする。 赤く色付いた木の実に視線を寄せれば、雨の滴に逆さまの角館の街が新鮮に映る。永年、金沢に住んでワタシにも見慣れた街のたたずまいなように感じるが、やはり、旅の途中で見る風景はその趣が違って見える。午後は八幡平を目指して…。…つづく。
2007年11月06日
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明日から11月、今年も残すところあと2ヶ月となってしまって、ずい分寒くなった。ところが我が家の庭に、去年の種がこぼれて、そこから蔓を伸ばした白いアサガオが毎日花を着けている。 花の数は今のところ20個ほどだが、季節の忘れ形見のようで、葉もまだまだ元気で、枯れそうな様子など少しもない。 この分だと11月いっぱいは咲きそうな気がする。 花を着ける以上、むしってしまうには可愛そうでそのままにして置いたら、植木に絡み付いて見苦しくなってしまった。 しかし、もう少しで否応なしに枯れるだろうから、このまま花を咲かせてやることにした。子供らの遊ぶ声して天高し
2007年10月31日
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最近、このブログは虫の話題を取り上げることが多くなっている。 今日も虫にまつわる話題です。秋の虫と言えばどんな虫を想像するだろうか。 コオロギ、スズムシ、クツワムシ、それからキリギリス。 先日、外出ついでに遠回りをして山の方に足を伸ばした時ですが、秋の陽射しを浴びて銀色に光るススキの群れがとても綺麗でした。 車を降りて、そのススキに見入っていると、一つの穂に何かがしがみついていたんです。 よ~く見ると、それは虫(キリギリス)で風にそよぐススキの穂といっしょに揺れているんです。 まるで、子供が公園のブランコで遊んでるように、お日さまを浴びてユ~ラユ~ラと気持ち良さそう。 ワタシが近づいてもピクリとも動かずに、ただユ~ラユ~ラと…。 必死にススキになったつもりでいるんだろうか。寒くなって、もうすぐ死が訪れることを悟っているのか。 残された少ない時間を思う存分楽しみなよ……。逆光に銀なる群れの枯れ薄秋麗の僅かな時をきりぎりす
2007年10月30日
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恋の季節は春だとばかり思っていたら、散歩の途中で思いがけず、草に紛れてヒタスラ、××にはげむコガネムシを見つけてしまった。 後ろから愛しげに彼女にすがり付いて、もう夢中で…?ワタシが間近で見ていても臆することなく、けな気に子孫を残す営みを続けている。別に、ワタシは覗きが趣味じゃありませんけど、思わず見入ってしまった。 秋暮れて五分にも満たぬ虫の恋
2007年10月29日
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我が家の庭の隅に山野草を植えた鉢がいくつかあるが、その中で先日からポツポツ花を開き始めたのが大文字草。今年の夏は厳しい暑さで、いくつか枯れてしまった物もあるが、こいつは何とかそれを乗り切って花を咲かせてくれた。午前中、鉢の外側を水洗いして部屋に上げてやった。 来週はワタシが不在になるが、それまでの一週間、かんばって咲いて楽しませてくれそう。 休日のゆるりの刻を大文字草(だいもじそう)
2007年10月28日
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用事があってチョコッと表に出たら寒いこと!雨は降っているし、雷までも鳴りだした。 やっぱり暖かいほうが嬉しい。昨日、外出の途中の山沿いの道で写真の花を見かけてカメラに収めた。 よく見る花だが、去年まではその名前は知らなかった。 ネットで調べて驚いた。 見た目は優しい可愛い花だが、なんと「ママコノシリヌグイ」と言う。 花を支える茎に細かな鋭い棘が無数に生えていて皮膚の薄いところなら簡単にキズついてしまう。しかし、なんと残酷な名前を考えたものだろう。 もし、本当にこの草の茎でお尻を拭く奴がいたら今の世では大問題となることだろう。この植物、歳時記にはチャンと載っているんですよ。叱られて拗ねてままこのしりぬぐい恨みある奴にままこのしりぬぐい
2007年10月26日
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時間が取れなくてまた空いてしまった。金沢は良いお天気が続いています。 しかし、夜の冷え込みは相当なもので、エアコンを暖房側に切り替えた。朝の散歩で見る露草は少し前までは沢山の花を着けていたが、今はその数もずい分少なくなった。 替わりに秋の陽射しを我が物顔に野菊が咲き誇っている。 しかし、よく見るとその花に確かに蝶は来ているが、羽ばたきは夏のそれとは違って弱々しく、ゆるい風にもヘナヘナと風下に持って行かれている。昨日は霜降だった。 金沢は今夜辺りからこの天気も下り坂らしいが一雨ごとに、晩秋の色が濃くなって初冬へと足早に季節は進む。いとけなき刹那の恋よ蛍草ひだまりの残んの秋を惜しむかな秋の色雨のとほくにかすみ消ゆ
2007年10月25日
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土曜日の大荒れの天気と打って変わって昨日の日曜日は朝から穏やかな日となった。締め切りも無事終わって、気持ちの楽な休日をどんな風に過ごそうか?朝、家人にそろそろ紅葉も始まる頃だからとドライブに誘うと、いっしょに行くと言う。 例によって、お天気に誘われた目的のない日帰りの旅である。北陸自動車道に乗ってから旅のストーリーが徐々に決まる。 取あえずは糸魚川まで行って白馬方面へ…。 途中で思いついて小谷温泉に足をのばし、森の中の露天風呂に入った。 お天気は良いものの、やはり風は冷たい。 湯の中に体を沈めると、その暖かさが有難い。 湯は熱めで暫くで額に汗が浮いて来る。 紅葉の始まった木々の間から吹いて来る風が心地よい。国道148号に戻って、大町方面へ進む。 谷間の道を抜けて、視界が開ける所に出るともう、雪を頂いた白馬の山並みが見えた。 青い空に映える雪の峰がとても綺麗だ。松川に掛かる橋の上から見る白馬の姿に車を止め、しばし見入ってしまった。気持ちのいい露天風呂にも入れたし、白馬の初冠雪の景色も最高だし、今日は充分満足!帰りは松本から平湯経由で…、途中、友達にリンゴの土産を買って、金沢に戻ったら午後8時だった。 疲れた!露天湯の素肌に纏ふ紅葉かな秋日和高嶺はすでに白馬かな信州のみやげの林檎香りごと
2007年10月22日
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何とか納品が締め切りに間に合ってホッとしている。 きつかったぁ~。日頃、チャンとやっとけばいいものを締め切りの間際になってアタフタする、いつもの悪い癖がまた出てしまった。 大荒れの天気の中、納品を済ませて先ほど戻った。今日の金沢は雨と言うより、嵐で強い風で雨が横に降っている。 風に向かってまともに目を開けていられない。 納品の帰りに海に寄ってみたら海岸に大波が打ち寄せて、砂が飛んで真冬の強い季節風のときのようだった。 金沢では一年に何度も今日のような日があって、風速30メートルを越えることも…。 でも、そんなことにはなれっこになってしまって、冬とはそんなもんだと思っているんですよ。今日などは本格的な冬が訪れる予行演習のようなもの。 いよいよ秋も終盤に突入か。 冬近し怒涛の海のひとりかな
2007年10月20日
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今日は19日。 仕事の締め切り前で、昨日からせわしなくしている。 午前中に案の定、お客から催促の電話があって、何とか間に合わすと返事してしまった。なので今日のブログ、チョッとだけ手を抜きます。 ほんと、ごめんなさい!明日、午前中に納めなくてはならんので…。 (言い訳かヨ。)
2007年10月19日
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ヤマゴボウの茎があまりにも綺麗な色だったのでついシャッターを押してしまった。 秋の日が当たるといっそう、色鮮やかに見える。 だが、これも冬に向かって鳥たちの貴重なごちそうで、この時もムクドリが何羽か来ていた。実を潰すと汁がジュワ~と出て、手は紫に汚れ洗っても簡単には落ちない。 こんな草にも確実に秋は訪れている。 秋深むもう色づきて葎(むぐら)の実
2007年10月18日
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セイタカアワダチソウ。 空き地などに群生して、黄色い小さな花を沢山着け、その繁殖力たるやすごい。これは北米原産の外来植物だそうで、根から特別な物質を出し、他の植物を弱らせ自分が増殖するそうです。この花から飛散する花粉が花粉症の原因になると皆から嫌われ、厄介者扱いされた。しかし、この厄介者にもそれを必要として、ここで生きている者もいる。 花の蜜を求めてやってくる虫たち、それを待ち構えて捕らえようとするクモ。目を凝らせば思いも掛けない、いろいろな世界が見えて楽しい。 花陰の虫にも小さき秋ありぬ
2007年10月17日
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あの夏の暑さが嘘だったように、涼しいのを通り越して寒いぐらいになって来た。空山河みなたけなわの秋の中この句は以前ワタシが作ったものだが、食べ物も秋真っ盛りで金沢では今月の始めに解禁された底引き網の魚が店に並ぶ。 来月にはカニも解禁になるし、能登の牡蠣もグ~ンと旨味がのって来る。メタボでダイエット中のワタシには耐え難い季節で、体重を増やさないための散歩ぐらいしか、これに逆らう手立てがない。これから寒くなると、早朝の散歩は結構、苦痛となる。 鳥や虫、それにいろいろな植物などに出会うことが今のところワタシの散歩のせめてもの楽しみだが雪が降れば、それも無くなる。 それより、一番の敵は寒さで今、考えるだけで尻込みしてしまう。今朝も道端のイヌタデの写真を撮った。 別名、赤まんまなどと呼ばれてどこにでもある。 花のツブツブがどことなく赤飯に似て、子供達のままごと遊びの道具になったりもする。 しかし、よく見ればその赤い色が可愛いし、この季節ならではの人々に馴染んだ野の草でもある。 摘んで空き瓶に生けて食卓のテーブルに飾った。 季節感が伝わって良いもんだ。あき壜のやけ似合ふて赤まんま
2007年10月16日
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最近、インクジェットプリンターの調子が良くなくてデジカメの写真をプリントしたら変な色になってしまう。 原因の心当たりはある。 インクを純正のものじゃなくて詰め替え用の物を使ったことで、ノズルが目詰まりしたようだ。 ノズルのパターンチェックをしても大した異状はないし、ノズルクリーニングをしても一向に症状は改善されない。 このプリンターは5年以上も使っているし、諦めて新しいものにしようかと家人に相談しても色いい返事は返って来ない。しかし、実は嬉しいことに昨日から家人が友達と連れ立って県外の温泉に行っている。 このときを逃してはと、昨日、新しいプリンターを買った。 そして、半日かかってそれを載せ替えた。 試しにプリントするとやっぱりいい色の写真が出てくる。家人が戻ったら多分、嫌味の一つぐらいは聞くことになると思うが、右から聞いて左へすっ~と抜いて、ダイを連れて暫く外へ避難すれば…。しかし、奴は先日買ったワタシのデジカメ持って行ったよなぁ。 温泉の写真、ワタシにプリントさせる気か? 鬼の居ぬ間に買ったプリンター 秋日和たまのひとりを楽しまん
2007年10月14日
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街路樹や植え込みに蜘蛛が網を掛けているのを散歩の途中でよく見かける。 蜘蛛の種類もいろいろあって、以前、鬼蜘蛛をこのブログで取り上げたこともある。今朝、見たのは女郎蜘蛛。 名からして怖そう、腹の部分が綺麗な赤い色をしている。(写真)この頃はその大きさも尋常でなくなって、見事に大きいお腹をしている。 そろそろ産卵を迎えるのだろう。 大概の場合、メスの女郎蜘蛛の近くに二周り以上も小さい雄の蜘蛛がいて、交尾の機会を窺がっている。 そこにワタシの歪んだ探究心が働いた。 そのオスの蜘蛛を小枝に乗せて、メスの待つ網に移してやったら、恋焦がれた者同志、どれほど喜ぶだろう。小枝から振り落とされたオス蜘蛛がメスの網に移った瞬間、待ち構えたようにメス蜘蛛がすっ飛んできた。 おお、蜘蛛の交尾が始まるぞ。しかし、ワタシのしたことは余計なことだった。 あっと言う間にオスはメスに捕らえられ、生きたまま背辺りから食べてまった。ワタシは、それを写真に撮ることも忘れ、ただ息を呑んで最後まで見ていることしかできなかった。どの世界でもやはり、女の方が強いと言うことなのか…。オスの蜘蛛さん、ごめんな! 雄々と秋陽むさぼる女郎蜘蛛
2007年10月13日
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朝の散歩に出たら直ぐ、細かな雨が降りだした。 濡れるほど強くはないが長い時間、歩くと体が冷えて風邪を引きそう。 いつも散歩で出会う女性も犬を連れて傘は差していない。萩が湿り気を蓄えて重そうに枝を屈めて風に揺らいでいる。 今日は寒い、ほんの15分ほどで早々に家へ戻ることにした。今頃になって、陽射しが…。 昨日の撮った萩 散歩路の声なき会釈萩の花
2007年10月12日
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午前中は鈍よりとした曇り空。 午後になって陽射しが覗いた。ご近所の庭のコスモスにその陽射しが届いて、やや眩しそう。 少し離れた陽だまりに白と黒のブチの猫が昼寝をしている。 写真を撮ろうとするワタシの気配を感じて頭を上げるが、何事もなく遠ざかるのを見届けて、再び頭を戻し昼寝の続きを楽しむ。 爽やかに風が木立を揺すって吹き抜けて行く。 秋のゆっくりとした時間が流れる。 秋桜の似合ふ陽だまり猫の午後
2007年10月11日
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ちょっと前まで夜はうるさいぐらいコオロギの声が聞こえていたが、このところあまり聞こえなくなった。 最初は夜中に雨が降るせいだと思っていたが昨夜、星がいっぱい出ているにも係わらずコオロギは鳴かない。 夏の暑さで虫もバテて元気がなくなったのか?俳句を作るようになって判って来たが、去年は11月の始め頃でも声が聞こえていた。 やはり、今年の気象は少しおかしい。今朝は海まで歩いた。 海岸へ出る道の脇に浜グミがタワワに実をつけていたので一粒採って口に入れてみた。 子供の頃食べた少し渋味が残る懐かしい味がした。 今年は豊作かな?俳句です。浜茱萸(ハマグミ)の口に渋味のなつかしき
2007年10月10日
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昨日から見ると今日は暖かい。 窓を少し開けておくと、ちょうどいい。それより風に乗ってお向かいの金木犀の香りが漂ってくる。子供の頃、亡き父が一度だけワタシをキノコ狩りに誘ったことがある。 その時、金木犀の香りが強くなったら山にキノコが沢山生えると聞いた。確かに、初心者のワタシにもキノコが沢山採れてとても嬉しかった思い出がある。 毎年、この金木犀の香りがしてくると必ずこのことを思い出す。秋は確実に深まっている。 我が家の庭のムラサキシキブの実の色も濃くなってきた。そして、メタボのワタシに秋は容赦なく美味しいもの攻撃を仕掛けてくる。 負けそう! ムラサキシキブも色づいてきた俳句です。日を追ふて色深みゆく実紫
2007年10月09日
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昨日はカメラを持たずに朝の散歩に出かけてしまって、陽が昇る写真を撮れなかった。今朝も晴れて昨日以上の綺麗な夜明けで、深い蒼の空が時を追うごとに明るさを増して、やがて雲を黄金色に輝かせて、高い山から見るご来光のような光景でした。最近、駄犬のダイが長い時間歩くことを嫌うので、散歩はワタシ一人で出掛けて一旦、自宅に戻って再びダイを連れ、近くを少しだけ歩かせることにした。 世話はやけるが、これも明日の自分自身の姿なのかも知れんと半ば諦めている。 朝日が雲を染めて昇る俳句です。 秋色に雲染め行かむ夜明けかな
2007年10月06日
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今朝の散歩で、草むらに見つけたんですよ、写真のツユクサ。色が少し違うでしょ。 濃いブルーは元来のもの…で、薄い色のは珍しい。 去年ですがこの近くで真っ白な花のツユクサを見つけたんです。 ひょっとして、それが交雑して今年花を咲かせたのかも…。白いツユクサも珍しい。 どこかを捜せば写真出てくると思います。 今度捜してUPしますね。薄いプルーのツユクサ、沢山咲いてるんですよ。 種、採れるかもね。 俳句です。秋寒や夜の厳かに明けにけり
2007年10月05日
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こんばんわ!暫くお休みしてしまって(ちょうど一ヶ月かな)申し訳ない。皆さん、お元気でしたか?お休みしている間に、周りの環境が少し変わって、あまり自由な時間が取れなくなったのと、EP7に載せ替えたらこのパソの様子が変になって、動作が遅い!俳句はお休みしてる間も、続けていたんですがこのパソを触る時間がほとんど取れない。(T-T)何とか時間を作って、ボチボチ再開しますので、また、よろしく!俳句、載せときます。 窓すこし開けて聞き入る秋のむしあっ、デジカメも新しいのにしましたので、写真もそのうち記載しますぞ!(イマイチ使いこなせず)
2007年10月04日
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ただいま、このブログは期間未定で休止いたしております。近いうち再開しますので、その節はどうぞよろしくお願いいたします。 悠々
2007年09月06日
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県下では稲刈りの光景がポツポツと見られるようになった。そして、昨日のTVでも北海道は十勝の蕎麦の収穫の模様が紹介されたり、9月に入っていよいよ収穫の秋の色が濃くなって来た。我が家の蕎麦も徐々に花の数が増えて現在、六分咲きと云ったところか。まだ残ってる蕎麦の種がたくさんあるので月初めでもある今日、第二弾として小さな植木鉢にその種を播きました。約一ヶ月遅れで播いた種はどうなるやら…。 花だけ楽しむために! 俳句です。秋夕と云うにはあまりの暑さかな 六分咲きとなった蕎麦の花
2007年09月01日
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松木立加賀は雷雨となりにけり 雨の間を狙ってダイを散歩に連れ出す。 途中からポツポツと雨があたって来た。湿り気を帯びた風が突然強くなって、松林がざわめく。金沢の街を遠望できる高台に来たとき稲妻が光った。 少し遅れて雷鳴が轟く。雨が強くなった。 ダイを引っ張って急ぎ足で家へ戻った。八月も今日まで…。「暑いですね」の挨拶が「涼しくなりましたね」と変わって、一時、暑さにグッタリしていたダイにも元気が戻って来た。ダイはリードを散歩用のものと付け替えると必ずすることがある。それは少しでも早く散歩に行きたくて、そのリードを口にくわえてワタシを引っ張ること。傍目に見れば、どちらが散歩をさせているのか分からない。100メートルぐらい行くと、ダイも疲れるのか、くわえたリードを放してしまうが、それが滑稽ですれ違う人に笑われることも...。去年はそうでもなかったが、老いて目も充分に見えていない様子、今は階段を降りるとき特に怖がる。少しの段差につまづき、曲がり角では内側に入り過ぎて溝に落ちたりと、連れて歩く方も結構気を使う。今は食欲も出てきたが、もしかすると来年の夏は越せないかも知れない。我が家に来て今年で15年、長生きしたほうだとワタシ自身を納得させている。
2007年08月31日
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昨夜二、三度窓を開けて空を見上げたがやっぱり月食は見られなかった。東から南の辺りを捜すが、切れ間が覗くような雲ではない。月食の暗い月だからなのか、どの辺りに月が隠れているのかすら全く分からない。雨こそ降っていないが、低い雲に街の灯りが反射して不気味に雲が流れて行くのが見えるだけ。晩酌のビールに昨日の寝不足がたたって、九時頃にはもう眠気がベッドへと誘いに来た。その誘いに月食を簡単に諦め、さっさと寝室へ入って横になった。朝起きて新聞を見たら、雲の切れ間に浮かぶ月食の写真が載っていた。写真の撮影時間が九時十四分。う~ん、見たかったなぁ!(ドジなヤツ~)次回は中秋の名月を……。窓辺より今宵の月をたづねたり
2007年08月29日
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今夕、皆既月食が見られるそうだが、天気が災いして見ることは難しそう。何とか、雲が切れて少しだけでも月が望めれば良いのだが…。夕べは買った本を読んで夜更かししてしまったら、朝の6時を過ぎるまで目が覚めなかった。それも、激しい雷雨に起こされた。目が覚めたと同時に、階段を駆け下りてパソやプリンターの電源コンセントを抜き、「ゆっくり、朝寝坊もさせて貰えんなぁ~。 今日は散歩は中止!」と独り言。「今日はえらいゆっくりしてるね」と皮肉めいた一言と一緒に、ゴミ出しから家人がずぶ濡れになって戻ってきた。そして「雷怖くて、傘も差せん」だと。(お前の方がもっと怖いわ。くわばら、くわばら)「何も今、出さなくとも雷が遠退いてからにすれば…」と言ったが、言葉が雷鳴に掻き消されて届かなかったようだ。お陰で次の角が立った言葉は返って来なかった。 (^_^; いかづちに夫婦喧嘩の途切れたり
2007年08月28日
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まだ暑い日が続いているが、夜半から朝方にかけては少し涼しくなった。寝苦しくて夜中に目が覚めたときには枕元の本を読むことにしている。身を入れて真剣に読むのではなく、活字を目で追っていると不思議と眠くなるので、いつからか自然と身についた癖のようなものである。最初の頃は、小説なんかではなく何年も前に面白半分で買った「相対性理論」の入門書のようなもので、勿論ワタシなんかに簡単に理解できる訳もなく、読んでいるうちに頭の中がこんがらかって、眠くなって来る。その本は今でも、同じところを行ったり戻ったりして、一向に読み進んでいない。だが眠くなるのをいいことに、睡眠導入剤のごとく夜眠れないとき本を読むようになって、難解なこの本を諦め、最近は小説などに偏向して行ったのだ。最近、読み出したのは前にもこのブログで紹介したが、地元出身の唯川恵で、今朝も「ため息の時間」を読み終えた。女性作家でありながら、男の視線で書かれていて、ワタシと世代も近いせいか、読んでいて違和感がない。最初は「肩越しの恋」そして「今夜 誰のとなりで寝る」「ため息の時間」と続いて、後で外に出かけたついでに本屋さんに寄って「ベター・ハーフ」を買うつもりでいる。読書の秋などと言いますが、皆さんはどんな本を読まれるんでしょうか。読んでおもしろいのがあったら、ぜひ、教えてください。 秋浅し読書は睡眠導入剤 おもしろかったぞ~。
2007年08月27日
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最初、6匹いた金魚だが、段々と数が少なくなって今は一匹だけです。一匹になって、やがて1ヶ月になりますが元気良すぎるぐらい。鉢の近くに手をかざしただけで餌が貰えるのかと水面に上がって来ます。パラパラと餌を水面に落してやると、小さな水音を発てて餌を口にし、サッと水底に戻って行きます。買ったときから見ると一回り大きくなったように思うし、体色も最初は黒い部分があったが、今は全体が朱色になった。頼むから長生きしてくれと念じながら、朝と夕方に餌をやる。 一匹になった。夏惜しむ湯を出て風に吹かれけり一匹の金魚淋しと云いた気に萩咲くも先へ先へと咲きのぼりやつと来てまた発ちゆかむ秋の蝶
2007年08月25日
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朝、8時半頃から雨が降り出した。暑いところに雨が重なって蒸し々々として気持ちが晴れない。お向かいが家を立替中で瓦屋さんが来ている。この雨に雨合羽を着ての作業、さぞ暑い事だろう。ご苦労様です。昼前に雨は上がって雲間より青空がのぞいて、あの暑さが戻りつつある。でも、雨が降ったせいで少し涼しくなった。明日は二十四節気の処暑です。これから段々涼しくなる目安となる日です。午前中、外出して竹林に囲まれた道を通っが、雨上がりの陽射しは、強いながらもどことなく秋めいて、柔らかいものに感じた。 涼しくなることは嬉しいぞ~。そして、俳句です。竹林を抜け来て処暑の光かなウチに戻って久しぶりに浜省を聞きながらの仕事。「家路」をリピートモードにして、もう、10回以上も廻っただろうか?鼻歌となって、能率も上がる。そして、休憩がてらこのブログを書いています。さぁ! もう、ひと頑張り!
2007年08月22日
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夜中に目が覚めて、うつらうつらしていると、コオロギの声に気がついた。「おおっ、今年初めてのコオロギじゃ」と、聞き入るうちにすっかり目が冴えて、眠れなくなってしまった。昨夜は幾分、涼しくて寝苦しくはなかったが、その声を聞きたくて窓を全開にした。久しぶりに聞くコオロギの声。一匹は直ぐ近くから、もう一匹は少し離れたところから...。秋たけなわの勢いのある声ではなく、遠慮がちに、リズムも途切れ途切れ。新米コオロギは、鳴き方の練習中か?以前、作った句を思い出した。目瞑りてちちろのかずを数へけり「ちちろ」はコオロギの古い呼び名です。そして、今日のは...。こほろぎや初音の少したよりなき 朝起きて庭に出てみると蕎麦が小さい花を付けていた。(写真)先月、種を播いて一ヶ月弱しか経ってない。思ったよりずっと早く花が咲き始めたことに、少し驚いています。この分なら、9月に入れば満開になるのでは...。(´▽`)ノ 咲いた咲いた蕎麦の花
2007年08月21日
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金沢は夜半から未明に掛けて、すごい雷雨でした。雷でいろいろと被害に遭っているので、夜中にPCやエアコンのコンセントを全部抜いて、ひたすら雷様の怒りが収まるのを待つことになった。雨もすごくて、ウチの横の溝には勢いよく雨水が流れて、底に溜まってた泥など綺麗に流れてドブ掃除した後のようになった。ひと雨あって、これで少しは涼しくなるんじゃないかと家人と話していたが、朝にはまた、これまでのような暑い陽射しが戻ってきた。でも、朝の散歩のとき、見上げた空は心なしか秋の気配が感じられた。 夜半の雨明けて秋めく空のあり 少しだけ秋の気配
2007年08月20日
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庭の白樺にまた、毛虫(アメリカシロヒトリの幼虫)が発生!(今年はこれで2度目です)暑いのを我慢し、汗にまみれて、朝から高枝切りバサミで、虫のいるところを切って退治してやった!でも、失敗したことが一つだけあった。暑いからと、半そでのTシャツで虫退治をやってしまった。昼過ぎから、両腕にポツポツと赤い発疹が出て来た。去年もこれで失敗しているのに、チョッとだけだからと長袖に着替えなかったことを今になって後悔している。薬は塗ったけど、気休め程度のもの。 幸いにして、被害は今のところ少ないが痒い。チクショ~! 退治した憎き毛虫に捨て台詞
2007年08月19日
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1時間半、車を走らせて白山の中宮温泉に行った。前回行ったのは6月だったから二ヵ月ぶり。国民宿舎で風呂だけ入れてもらう訳だが、入湯料¥500、プラス¥100を払うと休憩室が利用出来て、一風呂入った後、弁当を食べたり、昼寝をしたり、そして一休みしては、また、風呂に浸かったりと…、温泉三昧ができる。露天風呂はないが、風呂場の窓を開けておくと、沢から吹いてくる風が入って、とても涼しい。下界はまだまだ暑いが、山は何となく秋の匂いがして、道の縁に薄が穂を出していました。 湯上りの秋めく風を賜りぬ ススキの穂が…。
2007年08月18日
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猛暑の文字が連日、新聞紙面に登場する。昨日に引き続きまたも40℃を越えて、悲鳴を上げたくなる。毎日のように数人の人が熱中症で命を落して、それもお年寄りが多い。早く、涼しくなって欲しいものだ。 そんな真夏の気温の中で、ウチの庭のホトトギスが花を開いた。普通なら9月に入って咲くはずなのに、暑過ぎてボケてしまったんだろうかと家人と笑っている。しかし、咲いてみれば結構かわいいもんだ。この花、鳥のような名前があることが不思議で調べてみたら、花の斑点が鳥のホトトギスの胸の模様に似ているところからこの名が付いたらしい。少し、可愛そうな気もしたが、思い切って切り取って花瓶に挿して部屋に飾った。 荒れ庭の花ほととぎす咲きにけり
2007年08月17日
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今日は忙しいし、暑いし、ネタはないし、チョッとだけ手抜きします。(ダメ~ぇ!)ほんじゃ、最近作った変な俳句の話。 俳句と言うより川柳に近いかも…。(ゴチャゴチャ言わんと早く紹介せい!) 炎帝に西瓜を見張る案山子かな この俳句? 季語が三つもあるんですね。先ず一つ目は炎帝(夏の異名)。次は西瓜。そして、案山子。 これは勿論、秋の季語です。お読みになった方で、ご感想など頂ければありがたいです。(ふ~ん、どないしたもんじゃ)
2007年08月16日
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昨日のJR金沢駅 今日は終戦記念日。今の日本は平和ボケしている、なんて言われるが、この日本の平和が先人の多大な犠牲の上にあることを、せめて今日だけでも胸のうちで噛み締めて感謝しなくては......。今年は閣僚の靖国参拝が見送られるとか...。(みんな、口裏を合わせて行かない事にしたのかなぁ。 不思議だこと!)そのことで票が減るのでは...と感じたら簡単に止める訳ですか?じゃ、なぜ、これまで各方面からいろいろ言われながらも参拝を強行して来たけですか?だとしたら、チョッと薄っぺらだとワタシは思いますよ。アンタたちの政治理念って、懐に入る金と相談して、ころころと変わるんでしょ。う~ん、段々、腹が立ってきたぞ!昨日の金沢駅はさぞ、人で溢れているのではと思いつつ駅前を通り掛ったが、日中の暑い時でもあってか差ほどでもなかった。お盆の三日間、兼六園の入園料が無料で開放されている。お盆で帰省した人や休みを利用しての観光客で、14日の入園者数が1万5千人を越えたとか。 すごい~。気温が35℃を越える中、皆さん、熱中症に気をつけて...。 人妻の駅へと消ゆる日傘かな
2007年08月15日
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久々に故郷でお盆を過ごし、再びそれぞれの生活の場へ戻って行く。高速道路では早くもUターンラッシュが始まったとTVニュースは伝えている。残暑が厳しい中、車の渋滞にイライラするなと言われても...。 お疲れ様です。ワタシも昨日、お墓参りに行った。チラホラと墓前に祈りを捧げる家族連れが目に付く。ご先祖様に何を祈り、何を報告したんだろうか。来年、またここに来る時は、一人一人何がどんな風に変わっているのか。ワタシは心の中で、良い報告を持って、また来ることを誓って墓前を去るものの、その裏づけなんて何もない。あるのは半分腐りかけたクソ意地だけ...。行ったのは夕方。 ほとんど風もない。 とにかく暑い。背中にシャツが張り付いて気持ちが悪い。戻り道で頭をよぎるのは、啄木の歌。「働けど働けど 猶我暮らし楽にならざり ぢっと手を見る」「頼むから誰か何とかしてくれぇ~」 背にシャツの張り付くほどの残暑かな遠くより手挙げて会釈盆切子
2007年08月14日
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「まがき」に囲まれた能登の家屋11日、12日と、また、能登に行ってきました。11日はそうでもなかったが、12日はお盆休みでなのか、県外のナンバーを付けた車が多いように感じた。ガソリンの高騰が叫ばれても、やはり、車の便利さには勝てないと言うことか。(増して、能登線も廃止になっしまって、なおこと...)夏の能登半島の岬は燃える陽炎に揺らいでいた。空も海も、その青さを普段より深いものにして、太陽は痛い程に肌を突き刺して来る。半島の外側(外浦)の小さな湾の奥まった狭い土地に、身を寄せ合うように数軒の家々が、ひっそりとたたずんでいて、強い冬の季節風から少しでも逃れようと「籬(マガキ)」と呼ばれる垣を家屋の周囲に巡らし、必死に厳しい冬をやり過ごそうとする能登の素朴な生活が伺えます。自然や四季、それらを素直に受け入れて共に生きる。本来の人の生き方とは何なのか、あらためて考えさせられる。内紛や戦争、そして公害に地球の温暖化、原発の事故、などなど...。幸せを求めるために、それ以上の別な不幸を背負う。未来に負の遺産を残してはならない。今、自分達が平然とやってることは、せっせと負の遺産を未来に残すことのような気がしてならない。金沢辺りではお盆に「キリコ」と呼ばれる紙の灯篭に、迎え火を焚いて墓前に供えをして、お墓参りをする風習があります。「キリコ」の正面には南無阿弥陀仏と書かれているところを見ると、浄土真宗のそれも限られた地方でのものだと思います。「キリコ」はお盆の頃になると、スーパーなどに供花やお線香と並んで、普通に売っています。 浄土真宗が盛んなところでも、金沢以外のところで見たことはありません。この風習がいつごろから、どんなことで始まったのか分かりませんが、子供頃、お盆に墓地の近くを通ると、灯りの入った「キリコ」が風に妖しく揺れていて、それが恐くて息を切らせて走り抜けたことが懐かしく思い出されます。ワタシも供花とお線香、ろうそく、そして、キリコを携えて、少し涼しくなった今日の夕方にでも、お墓参りに行こうと思います。 能登に夏まがきの風を迎へけり金沢の盆はキリコを揺らす風蝉を追ふ網を持つ子に篭持つ子子どもらの大樹に伸ばす捕虫網
2007年08月13日
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