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2008年12月14日
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麻生太郎様は、末吉興一内閣官房参与という人物が、何をやってきた人か知っているのだろうか。

財界の利益第一に、厚生労働省のお先棒かついで、セーフティネットを北九州市で破壊した男である。

その男の話をする前に、セーフティネット(safety-net)について話を進めよう。

もともとセーフティネットとは、「安全の網」であり、サーカスの空中ブランコや綱渡りの時、万が一の落下に備えて張られている網のこと。

そのセーフティネットを、日本国憲法第25条第1項では、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と規定し、さらに同条第2項は、「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」と規定している。

これは、国家権力が、積極的に施策をおこなうことで、国民に対して、「人間に値する生存」を保障しようという生存権の保障の規定である。

有名な「朝日訴訟」では、東京地裁判決で、憲法25条にいう「健康で文化的な生活」は、国民の権利であり、国は国民に具体的に保障する義務があること、それは予算の有無によって決められるのではなく、むしろこれを指導支配しなければならないと明確に位置づけた。



「朝日訴訟」の東京地裁判決文(抜粋)から (出典)『朝日訴訟運動史』(草土文化)

最低限度の生活水準を判定するについて注意すべきことの一は、 現実の国内における最低所得層、たとえば低賃金の日雇労働者、零細農漁業者等 いわゆるボーダーラインに位する人々が現実に維持している生活水準をもつて直ちに生活保護法の保障する「健康で文化的な生活水準」に当ると解してはならない ということである。

蓋(けだ)しこの層に属している人々は、証人末高信の証言によれば相当多数に及び、その多くは最低の所得で、労働に従事し、何年に一枚の肌着に安んじ、はだしで走りまわり、歯みがきも歯ブラシも使わず、用を便ずるにも紙をもつてし得ないというような状態を続けながらもなお一応の健康を維持して生活しているというのであるが、これらの者に直ちに生活保護を与えるべきかどうかは別問題としても、健全な社会通念をもつてしてこれらの生活が果して健康で文化的な最低生活の水準に達しているかどうかは甚だ疑わしいといわねばならないからである。

その 二はその時々の国の予算の配分によって左右さるべきものではない ということである。

予算を潤沢にすることによって 最低限度以上の水準を保障することは立法政策としては自由であるが、最低限度の水準は決して予算の有無によって決定されるものではなく、むしろこれを指導支配すべきものである。 その意味では決して相対的ではない。

そしてその 三は「健康で文化的な生活水準」は国民の何人にも全的に保障されねばならないもの として観念しなければならないことである。

国が生活保護の種類として医療扶助、教育扶助を規定し、この両者の制度があるからといって健康で文化的な生活を保障したと解するのは無意味であり、いかなる生活形態をとるにせよ、その生活自体が健康で文化的な生活といい得る要素をもたねばならないことは明らかである。





この社会保障の最後の砦が、生活保護である。

ところが、国は、この生活保護行政でも、ひどい予算削減をやってきて、その一番の「優等生」になっていたのが末吉興一北九州市長なのである。

北九州市の生活保護行政は、数値目標と予算を最初に決め、福祉課の職員にノルマを課して目標達成を最優先し、この額以上はださないと最初に決めるというやり方で、どれだけ生活に困る市民がいようがいまいが、「そんなの関係ねえ」というやり方であった。

そのために、保護の相談にいっても申請書を渡さず、窓ぐちで追い返すという違法行為をおこない、保護が開始されたら、ただちに「あなたは働けるでしょう」と言って、「辞退届」を強要し、「自主的な辞退」という形で保護を打ち切ってきた。

こうした中で、2007年7月、小倉北区明和町で、「おにぎりが食べたい」という遺書を残して餓死するという痛ましい事件が発生。

全国の知恵と力も集まって、北九州市はその後、末吉型生活保護行政をやめざるをえなくなったことは、今年の明るいニュースではあった。

こういう、国の悪政を先取りした張本人が、現在の内閣官房参与なのである。

太郎様、辞めさせたほうがいいですよ、こんな人は。

今日の麻生太郎氏:

頑張れ太郎くん、野党と呼ばれるその日まで。

■宿泊は、福岡市博多区のホテル日航福岡。

 午前7時50分から59分、末吉興一内閣官房参与。

 午前8時から9分、自民党福岡県連の新宮松比古会長、江口吉男幹事長。10分から20分、横倉義武福岡県医師会長。21分、同ホテル発。

 午前9時32分、北九州市若松区の北九州市エコタウンセンター着。視察。41分、同所発。48分、同区のPCB処理施設「日本環境安全事業北九州事業所」(代表者 千葉高生 所在地 北九州市若松区響町1丁目62-24)着。視察。56分、同所発。(※日本環境安全事業株式会社は、2006年、東京と豊田で、立て続けに、PCBを含む排水もれや高濃度のPCB排気を放出する事故を発生させ、操業を停止した会社)

 午前10時4分、同区の白島展示館着。風力発電施設を視察。13分、同所発。38分、北九州市八幡東区の東田エコクラブハウス着。生涯現役夢追塾の岩科健一運営委員長、NPO法人「里山を考える会」の関宣昭代表らと懇談。

 午前11時1分から4分まで、同ハウス前で報道各社インタビュー。5分、同所発。25分、北九州市小倉北区のリーガロイヤルホテル小倉着。

 午後0時9分、同ホテル内の宴会場「ダイヤモンド」で自身の地元後援会「九州太郎会」の会合に出席。

 午後1時17分、リーガロイヤルホテル小倉発。19分、同区の北九州国際会議場着。「環境モデル都市国際セミナー2008」に出席し、あいさつ。52分、同所発。

 午後2時58分、福岡空港着。

 午後3時30分、政府専用機で福岡空港発。

 午後4時50分、羽田空港着。58分、同空港発。

 午後5時27分、東京・虎ノ門のホテルオークラ別館着。同ホテル内で松本純、鴻池祥肇両官房副長官と打ち合わせ。

 午後7時47分、松本氏が出た。

 午後8時58分、同所発。

 午後9時15分、東京・神山町の私邸着。

★午前11時1分、北九州市八幡東区の東田エコクラブハウス前で報道各社インタビュー。
 記者:「環境関連の施設を視察したが」
 首相:「環境は一種の制約要因と言われているが、産業に変える、ビジネスに変えるというところが、一番、コンセプトとしていいところなのではないか」





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最終更新日  2008年12月20日 10時10分39秒
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