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2020.02.07
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長袖Tシャツを。

人生で、果たして何枚 わたしは買ったのだろう。

そして手放してきたのだろう。




【長袖Tシャツがなくても、1年間ちゃんと暮らせます、の画像(その1)】



もこもこニットのシーズン超えたら、薄めのニットをメインで着ます。2月、3月、4月。



 ****************************************


わたしが自分のお金で服を買えるようになったのは、17歳頃でした。
それまでは、親からもらったお小遣いや、貯めたお年玉で買う。
高校生は買い食いにいとまがなく、ちょっと背伸びして素敵カフェにでもゆこうものなら



服なんて、買えなかった。




【長袖Tシャツがなくても、1年間ちゃんと暮らせます、の画像(その2)】



寒さが緩み、春の訪れを感じ始めたら、ブラウスメインで。
インナーの種類や袖のまくり具合で調節すれば、3月、4月、5月、6月は、ブラウスで OK!





で。



高2でバイトを始めて。 月にどうだろ、3〜4万円くらい稼げるようになって、
パフェもケーキも我慢してお金貯めて、それ持って嬉しくファッションビルに向かうのですが、

折りしも世の中はバブル真っ只中。 DCブランドブームのど真ん中。

欲しくても、すずひの貯めたお金ごときで買える服なんて、なんにもなくて・・・

いえ、3〜4万あれば買えるものも もちろんあったんですけれど、
あの頃は、今と違って「とにかくいろいろたくさん欲しい」じゃないですか。

4万円のお気に入りの服を1着!ではなくて


4万円で3着買おうとすると、
ワンピースなんて無理で、ブラウスやシャツだって無理で、バッグも靴も無理で、
アウターなんてもっと無理で、ちょっと凝ったようなスカートやパンツも到底無理で・・・

「長袖Tシャツ」くらいしか、買えなかった。



【長袖Tシャツがなくても、1年間ちゃんと暮らせます、の画像(その3)】









長袖Tといえば「部屋着」として便利なのですけど。
独身の頃のわたしも、思えば「部屋着」は持っていなかったような気がします。
当時買っていたTシャツは、全て「お出かけ着の扱い」だった。
部屋着が要らなかったのは、部屋という場所にね、そもそもわたしはいなかったから。
バイトに仕事にお出かけに超・忙しく・・・家にはいつも「寝に帰るだけ」でしたから。 

家にいる時間は、だからパジャマさえあればよかった。

結婚して、家事をするようになったころです。 
再び頻繁に、今度は「普段着」兼「外出着」としての長T、を買い漁り始めたのは。





【長袖Tシャツがなくても、1年間ちゃんと暮らせます、の画像(その4)】



夏が終わり、朝晩涼しくなりはじめる頃にも、再びブラウス。
涼感インナーで9月。 普通に着て10月。 あったかインナー&ストールで11月。






人生で累計したら、100枚くらい買ったのではないだろうか。 長袖Tシャツ。


MUJIで。ベルメゾンで。ピンクハウスで、インゲボルグで。カネコイサオで。
ハリウッドランチマーケットで。ハグオーワーで。
セントジェームスで。オーチバルで。ルミノアで。アニエス・ベーで。
その他の思い出せないどうでもいい店で。

消耗品のような。 決してそうではないような。

どれでもいいような。それでいて意外と奥深く、似合う、似合わないというのがちゃんとある。

色、柄。デザイン。首の形。身幅、肩幅のフィット感。袖の長さ、生地の厚み・・・
ずっと型崩れしないものや、1回洗ってすぐにダメになるもの。
そういう「目利き」も、からっきしできなくてねえ・・・(;_;)


それゆえに、1回買ったらそれでいいのでしょうに、なぜかいつも「どこかが」気に入らず、
お気に入りの定番を見つけることや、長く愛し続けることが、なかなか難しいアイテム。

買い替える。 毎シーズン、毎年、買い替える。
大物ではないので、手放しやすいし、買い替えもしやすい。


そのお値打ち価格ゆえ、買い替えハードルの低さゆえ。 意外とこれが散財の源に。


昨シーズン着て、洗って片付けておいた長袖Tシャツを次のシーズンに出してくると、
ものすごくボロっこく見えるのって、あれはなぜなのでしょう (;_;)

片付ける時は、次のシーズンも絶対に大丈夫なように見えるのに。

衣装ケースにしまってある間にも、
色褪せや劣化というのは、止まる事なく進行し続けているのでしょうか。

そうとしか思えないような、目を疑うようなボロっこさや、知らなかった「シミ」。


黒なら。シミはつかなような気がしていました。
黒でもシミだらけになります。 油のシミなのかな。 そこだけ丸く、黒い。

黒の中にあってしても、そこだけさらにもっと黒い・・・ 黒い中の、黒いシミ。











長Tの悪口を申し上げたいのではありません。

ミニマリスト名乗り始めてからも。服の数を絞ったぞ!ドヤァ!言いながらも、
わたしは、この通り。こんなにもたくさんの「カットソー」を持っていたのです。
似たようなボーダーを2枚、精鋭だと言ってしっかり握りしめて。 つい数年前のことです。

何回買っても、何枚持っていても、
980円のでも。1980円のでも。
もう少し奮発して6980円のでも。 それこそ13000円くらいするものでも。

結局はその繰り返しだったなあ・・・と、今、つくづく思うのです。

長Tのない暮らしを始めて、どのくらい経ったのかな。

もう、売り場にあっても手に取りませんし、目も向かなくなりました。
カットソーは、どことなく「肌着」に。 「インナー」に見えるようになりました。

そう思うと、肌着にしては これらは高すぎる。 

だったら、中途半端なカットソー買うのやめて、本当に「良い肌着」を買ったほうがいい。

わたしには、「Tシャツ類」はいらない。 

そうわかるまでの、苦節25年。  散財額は、もはや はかり知れない。











Tシャツは、ケアが簡単で、汗を吸って、動きやすくて、いいことだらけなはずなのに、
「長くキレイな状態を保つこと」が、マメな人でないと意外と難しい衣類です。
持ち主の「性格」や「美意識」が、極めて顕著に表れてしまう衣類。


Tシャツに注いでいた費用や情熱を、今は、ニットに。 ブラウスに。 


1枚1枚は買いやすい価格の長袖Tシャツですが、3〜4枚買えば結構な額です。

それを、入魂。 ブラウス1着に入魂。

そういう買い方が、本当にできなくて・・・

高校生のときに染み付いた「少しでも枚数多く」の考えが、いつまでもいつまでも抜けなくて。


そんなわたしの思考のまさに象徴だったのが「長袖Tシャツ」だったような気がします。





【長袖Tシャツがなくても、1年間ちゃんと暮らせます、の画像(その5)】



寒い冬がやって来た!もこもこのニット大活躍の 12月、1月、そして2月。
ね、長Tも、半袖Tも、スウェット(トレーナー)も、出る幕なかったでしょう ( ´▽`)?

       ※ 2020・最新の少数精鋭ワードローブの一覧はこちらです →





なくても平気だったもの。


半袖Tシャツ。 長袖Tシャツ。 パーカなどのスウェットもの。 


それらを買わないと。 それらに費やしていたはずの資金は、確実に手元に残ります。


本当に欲しいものや本当に愛せるものに、それを注げる。 正統な「流れ」。


この流れって・・・ 慣れるとね、ちょっと「クセ」になります。


ちょこちょこ、こまごま、中途半端なものを買おうという気が本当に起こらなくなりますし、
そして、大して満足できないまま買って着て捨てることになる衣類の数も、めっちゃ減ります。


季節の変わり目が怖かった。  四半世紀もの間、ずっと。


ぶ厚いトレーナーと、半袖Tシャツ。その間に着る「長袖Tシャツ」が、
この3点セットのパターンによる衣替えが、気温調節が必須なのだ!と、そう思っていました。




長袖Tシャツ (春)
 ↓
半袖Tシャツ (夏)
 ↓
長袖Tシャツ(秋)
 ↓
ぶ厚いトレーナー(冬)
 ↓
長袖Tシャツ(春)
 ↓
半袖Tシャツ(夏)・・・・ エンドレス。






そう。 まさに エンドレス。 

日本の四季を快適に生きるのには、このサイクルしかないのだ、という盲信。

毎年、なぜか半袖Tシャツを買い、毎年、長袖Tシャツを買い、冬にはパーカを買う。

昨シーズンにも買ったはずなのに、それを、来たるシーズンには何故か着たくならない「謎」。

「半袖Tシャツ」 「長袖Tシャツ」 「ぶ厚いトレーナー」

この3点セット・・・ 全部要らなかったよ!!! ヽ(;▽;)ノ



「どれかを持っているせいで、3点ともいる気がしてしまう罠」に、まんまとハマってた。


なんと、人生の半分くらい ヽ(;▽;)ノ



全部手放してしまえば・・・・ 全部 要らなかったんだね  ヽ( >_< )ノ  うわーん








                                    おわり










白砂糖・乳製品・小麦粉を、それぞれを個別に断とうとするよりも、洋菓子すべて断つ!の方が むしろ結果的にやりやすく楽なのだ、と聞いたことがあります。それと、少し似ています。
「カットソー素材のもの全て断つ!」の暮らしになりました。 とても清々しいです。

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最終更新日  2020.02.07 15:17:55


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