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2016.05.21
カテゴリ： カテゴリ未分類
５月 23日
本より抜粋
私達は一秒も休むことなく呼吸をしています。吸う息・吐く息一つが、私達の 生命で
あります。 しかし、その吐く息ひとつにしても、使い方が 二つありますね。
「このお茶は暑すぎて飲めない」と、フウフウと息で冷ましながら飲むこともあれば
「今朝は寒くて手がこごえてしまいそうだ」と言いながら、息をかけて温めることも
できます。
このように息一つにも、冷ます力と温める力が授かっています。不思議なことです。
息だけではありません。何の気なしに使っている言葉一つでも、その使い方で人の運命を生かし
たり殺したりします。
たとえば、ある小さな会社で営業担当者を募集していて、その社長から自分の近くに住んでいる
人のことで聞かれたとします。その人は前の会社を辞めたばかりで、仕事を探している所です。
こんな場合、言葉の表現の仕方によって、コロリと違ってきます。「あの人は仕事はよくする
が、何しろ随分酒を飲む男ですよ」これでは酒で失敗するのではないかという不安を与えて
しまうでしょう。反対に「あの人は酒は随分飲むが、仕事はガッチリする男ですよ」と順序
を変えていうと、若いセールスマンだから酒はいけるほうが何かといいだろう、仕事を
ガッチリする する男なら、ということになりましょう。
前者なら採用されないかもしれませんし、採用になっても何か悪い印象を与えることになります
これでは人を”殺す”ことになります。
後者の言葉ならば、人を立派に生かしたことになります。人をほめ、人を生かしてゆく者は
自分自身にまた喜べる種がいただけるのです。
言葉の使い方を気を付けたいものです
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