器は人が決めるもの!

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カテゴリ: カテゴリ未分類
名古屋の自宅でなんだか眠れず、やっと、うとうとしてねむりにはいろうかというそのとき

妻の 千鶴 から親父死亡の電話がかかってきた。

ちょうどそのときには妹の 絵里 は東京の家に帰っており、大阪の自宅には女房ひとりだった。

かかりつけのお医者さんと、家政婦さんが手伝ってくれて何とか自体は収拾し、俺が午後2時に大阪についたときには介護用のベッドも業者が引き取ってくれており葬儀社の人によって親父は白装束もきて、布団に横たわっていた。簡易仏壇もセットされていた。

久しぶりに泣いた。とめどなく涙があふれてきた。親父はほとんど遊ぶこともせず、働いていた。その反動か自分はなるべく無理はしない、自分の時間を拘束しない着方を選んできた。でも本当は親父のように強くありたかった。

思えば寝たきりになって、入退院を繰り返したこの3年間親父にはほとんどあっていない。

絵里 と 千鶴
お袋もぼけてしまい、話をしてもオートリバースのカセットデッキさながら
同じ話を繰り返す。

正直両親が一日一日と壊れていき、死へと確実に近づいていくのをみるのが怖かった。

旧帝国大学を卒業し県庁を定年まで勤め上げ、今は年金暮らし。
特に趣味はなく酒も飲まない。
自分の楽しみは歴史小説や行政法の本を読むくらいである。
最近は腰を痛めたおかげでほとんど出歩くこともなかった。

千鶴 が月のうち半分は大阪に介護にいっている。その間洗濯物や食器がたまる一方で不快なことこの上ない。帰ってくるたび女房に怒鳴られるが、無視することにしている。女房との間は完全に冷め切っている。

やがて 絵里 も亭主の 重人 と駆けつけ、

一豊 の妻 千代 と子供の 洋子 、 一輝 が四国から到着した





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Last updated  2006.03.07 21:43:04
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