奇奇怪怪

奇奇怪怪

2016.03.13
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モット遊びたかったけど~
師匠から買って貰ったロープが無くなった
( ̄∀ ̄; 
001.JPG
不細工 ( ̄(▽▽) ̄)  
004.JPG
少し解ってきたのに~ 
( ▼д▼) 
 ショート過去作
大きな?の木の下で

「殺すぞ、一家皆殺しにしてやるから待っとれ。」

「己は借りた金も返さんとよう生きとるな
死んで保険金で返さんかい。」

「腎臓、肝臓、心臓売れる物は何でも売って返すのが
金を借りた者の義務ちゅうもんと違うんかい。」


「それはもう酷いものでございました
親類縁者はもとより友人知人借りられる所は総て借り
尽くしましたが利息にも追いつきません。
毎日毎日一 分毎に掛かって来る電話、深夜ドアを叩き
罵声を浴び せ嫌がらせの張り紙、数え上げたら切りが御座いませ ん
警察にも相談に参りましたが実害が無ければ動い てはくれないのです。
親類にも近所にも同じような嫌 がらせがされているらしく、
そちらからも責められ妻は ノイローゼで自殺してしまい本当に生き地獄でした」

あちらこちらですすり泣く声が聞こえる
「大変でしたな。」

「可哀想に。」
同情の嵐の中、横に座っていた女が
「それなら私も」と口を切った
「何処にでもある話ですが。」
前置きし涙ながらに語る。


「私は平凡な人生で一生を終える筈でした
あの男にさえ出会わなければ、始めは気の付く優しい 人
容姿端麗、眉目秀麗とは、あの人の為にある ような言葉でしょう。
一つ年下で私のような行き遅れで、
暗い女に尽くしても何の得にもならないのに兎に角優 しいのです。
二人で遊んでも私には一円のお金も使わ せず
「せめてコーヒー代ぐらい。」
出そうとすると
「男に恥をかかせるのか。」

なんて怒り出すぐらいで今迄男の人に優しくさ
れた
経験の無い私には信じられない事ばかりでした。

女は楽しかった時の事を思い出したのか言葉を詰まらせ
「ごめんなさい。」涙を拭きながら又話始めた。


「行き遅れが幸いしてお金に困る事はありませんでし
た
だからお金を使わせない彼にプレゼントをしました。
始めは嫌がっていた彼もリクエストを出すようになり
金 額も段々高額な物に … 忽ち預金は底を尽き、優しかっ た彼も
欲しい物が手に入らないと暴力を振るったり何 日も
帰って来なかったりするようになってきました、そ の頃になると
私は彼から離れられなくなっていました」

夜もとっぷり暮れ雪明りだけが皆を照らす
誰一人動かず一心に耳を傾けている


「其れから如何しました」
進行役のような男が静かに話を促す
「はい、彼を失いたくないばかりに会社のお金を
少し 拝借してしまいました、長年勤めた会社で信用だけは あったので
簡単な伝票操作で現金を手にすることが 出来たのです。
始めは次の給料で返済できる金額で したが
段々金額が大きくなり、給料とボーナスを足し ても返済出来ない
金額になる頃には金銭感覚も麻痺 し
『会社で自由に出来るお金は全部自分の物。』だと
思えるようにまでなっていたのです。
一年で三千万円 など、 あっというまでしたが
こんな事が何時までも続く 筈がありません。
欠勤、遅刻、早退は勿論昼休みでさ え自分の席を離れず
伝票操作の為にだけ出勤する 日々を送っていましたが
皮肉にも其れが上司に好印 象を与え本社に栄転の辞令が出てしまったのです。
本社に行けば横領は数時間で発覚してしまうでしょう
何度も固辞したのですが聞き入れてはもらえませんで した、
退職金と両親に頭を下げても如何にかなる金額 ではありません。
男に相談したところ始めは逃げ腰だ ったのですが
途中から以外にも優しくなり
『どうせ捕ま るなら二人で楽しい思い出を作ってからにしないか』
更に高額な横領を持ちかけてきました、その時はどう かしていたのです。
彼との思い出を胸に抱き自首する つもりになってしまい
否洗脳されてしまっていたのです。
男 はお金の入ったバックと共に消え 帰っては来ませんでした
男を探す手立ても誰かに相談する事も出来ず辛い数日を過ごし
自分で死ぬ勇気も自首する気力も失せ、
気がついたらフラフラと此処に向かっていたのです、
浅はかで馬鹿な女の末路で御座います。

「長々と聴いていただき有難うございました。」

「辛かったでしょう。」

「許せない男だ。」

様々な慰めと男への怒りの言葉が飛び交う。

「先程から黙って聴いている貴方はどうして此処に?
ああ、もう意識も残っていないのですね。」

「次は私が … 。」

上の方からロープを首に絡ませた儘ぶら下がっている男が話しだした。

此処は苔むす樹海の奥深く。
Σ(゚◇゚;)





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Last updated  2016.03.13 20:23:43
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