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2010年06月19日
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カテゴリ: 死ぬまで理工系
こんにちは。

 以前、スーパーで売られていた放射線照射ジャガイモが市民団体からのクレームで販売取りやめに至った件を取り上げましたが、実は彼らとは逆の活動をしているNPOも存在します。


「食のコミュニケーション円卓会議」
http://food-entaku.org/


 このNPOでは毎年、年間活動テーマを定め、それを中心とした一般消費者向けの勉強会や公開講座、見学会を盛んに開催しています。
 面白いのが、常時「食品照射」が含まれていること。

2010年 遺伝子組換え食品、食品照射
2009年 遺伝子組換え食品、食品照射
2008年 食品廃棄、食品照射
2007年 食品照射
2006年 食品照射


 個人的には食品廃棄の問題はもっと突っ込んで欲しいし、農薬の適正使用は問題ない事にも触れて欲しいところですが。



 しかし、このNPOの活動で何より注目すべきは、「放射線照射ジャガイモを販売中止にした東武ストア」や、「遺伝子組み換え食品リーフレット配布を取りやめた農林水産省」への質問状、また、「『我国の鶏肉は海外産品(ちなみにブラジル)より安全性が高い』と発言した消費者庁長官」へその科学的根拠の有無を確認するなど、尖った活動を行っている点であります。

 質問の内容は「判断の科学的根拠」を求めるものではなく、「科学的根拠に基づく判断か否か」、つまり「科学的根拠はないが、(一部の)消費者の意見を取り入れた」と回答させることを目指しているように見えます。


 ・・・いいぞ、もっとやれ!(笑)


東武ストア社長への質問状(5/31回答希望だが未だに回答なし。ホントに一流企業?)
http://food-entaku.org/iken/food-entakuQ2-20100515tobu.pdf


農林水産省からの回答ならびに円卓会議からの意見
http://food-entaku.org/iken/food-entakuQ3-2-20100602maff.pdf


消費者庁長官からの回答ならびに円卓会議の見解
http://food-entaku.org/iken/food-entakuA1-20100118caa.pdf


食品安全委員会委員長あて・放射線照射ジャガイモの「安全性の懸念」の有無についての質問書
http://food-entaku.org/iken/food-entakuQ4-20100523fsc.pdf



 中でも下記の文は、以前の 私のエントリ と同じような内容で、笑ってしまいました。



>「食品照射ネットワーク」のような団体からの「放射線照射ジャガイモの販売中止の要請」
>は、私たちの認識が正しければ、国が許可し安全性に問題が無いと判断している芽止めジャ
>ガイモについて、無用の不安を消費者に強いるものです。この論では、科学を理解しない、
>あるいは、意図的に無視することにより不安を感じる一部の消費者団体のために、本当は安
>全なものを販売中止にすることに繋がりかねません。つまり、「少しでも不安なら排除」と
>いう考え方では、じゃがいもにも、玉ねぎにも、日常食べている他のものにも、何かしらご
>く微量の危険な物質が入っているので、一部の団体が「置かないで」と言った場合、次々排
>除されていくのでしょうか? それでは、消費者全体が困ります。






 殆ど知られていませんが(実は質問書は自分も一昨日知った)、「こんな団体もあるんです」といふことで。







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最終更新日  2010年06月19日 22時49分15秒
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