一時間雨量の最大記録
これから梅雨を迎えると、大雨によるさまざまな災害が心配されるようになります。特に狭い範囲で短時間に多量の雨が降る「集中豪雨」は、大規模な土砂崩れや土石流などの災害を引き起こしやすいものです。
近年は集中豪雨が頻繁に発生しているので、これからの雨のシーズンではいっそうの注意が必要です。
日本の主な都市で過去にどれほどの豪雨があったのか各地の1時間雨量の最大記録を見てみると、札幌で50.2ミリ、仙台で94.3ミリ、東京で88.7ミリ、大阪で77.5ミリ、高知で129.5ミリ、福岡で96.5ミリ、那覇で110.5ミリとなっています。
いずれの記録も50ミリを超えています。雨は滝のように降り、しぶきで辺り一面が白っぽく見えてしまいます。
そしてこのような短時間の大雨は、土砂災害をもたらすだけでなく、都市部に特徴的な「都市型水害」とよばれる災害を引き起こすこともあるのです。
豪雨時の地下室は危険
都市部では、地面がアスファルトやコンクリートなどで覆われているため雨がしみこまず、大量の雨水が川へ流れ込んで氾濫したり、広い範囲で浸水してしまうことがあります。
特に都市部のビルの地下室や地下街、地下鉄などは注意しなければなりません。街に水があふれると、水は低い土地に集まります。周囲より低い場所ほど短時間で浸水し、地下へは大変な勢いで水が流れ込みます。
そのため地下にいる場合は、流れ下りてくる水に逆らって階段を登ろうとしても、その勢いに押されてなかなか進めなかったり、下へ流されるおそれもあってたいへん危険なのです。
また、地下室の閉じている扉の向こう側に水がある程度以上たまってしまうと、扉を開けることができなくなってしまいます。扉の向こうにたった数十センチの水がたまっただけで、扉には水圧による大きな力がかかり、押して開ける扉はもちろんのこと、引いて開ける扉でもドアノブを回すことができず開けなくなります。
さらに、浸水時にはエレベーターも使えなくなるおそれが出てきます。そのため、大雨時には地下からの早めの避難が重要になるのです。