同僚が、生徒に質問、「下肥ってなんだと思う?」
教科書に書いてある文字をじっと見た彼の答え。「下半身が太ったメタボな人」。
「漢字を良く見て意味を考えなさい」という同僚の教えが生きた解答といえましょう。
私は授業で当時の町並みのイラストをプリントして、その中に「便所」があることに注意を向けて質問。「それまでは川に流していましたが、この頃から便所を作るようになりました、なぜでしょう?」
「環境への配慮」とか「川を汚したくない」という解答が出てきます。
で、おもむろに「下肥」という言葉に注意を向け、「下肥」について説明。
この頃から、大小便をためておいて畑の肥料にするようになった。だから、以前のように川に流したりしなくなったんやね。もったいない。
私が中学生くらいまではまだためておく場所が畑の中なんかに結構あったよ。野壷って言ってた。
そこからくみ出して畑にまく。
冬なんか、あたり一面の雪景色になるからえらいことになることがあったね。普段学校に通っている道なんか、ちょこっと高くなっているくらいかな・・・なんてモンだから見分けがつかない。近道しようと思って普段の道ではないところを歩いたりすると、野壷にはまる。
はまったところは見たことがナインやけれど、大変だったと聞いたことはある。何人かで引きずり出して、もうどろどろになってるからそいつの家まで送って行って水道で洗って・・・臭くて臭くてたまらんかった言うてたな。
そして中学時代の私の句を紹介します。
○初雪や野壷に落ちておぼれ死に
こんな句は期末テストに出すわけには行きません。
Comments