日曜6 分析をしたら、ただ山に分け入ってそこに落ちている実を拾って食べたのではなく、「栽培」を行っていたことが明らかになったことなどがそうだ。東北地方では、鮭の遡上によって豊富な食料が得られたこと、鮭の他にも何十種類もの魚介類が食されていたことも貝塚の発掘で明らかになった。
日本史の場合、あまり縄文に割いている時間はないのだが、時間がない中でも教えているのは、「釣り針」の事。教科書の写真を見るように指示して、釣り針の「かえし」について質問する。「なんでこんな部分が必要なんやろう ? 」。「かえしが無かったら、せっかく釣っても魚が暴れたら逃げられてしまう」。これはたいてい正解が出る。今の釣り針と同じ形をしていて、違うのは材料だけ。金属か、動物の角や骨で作るかだけ。
いまから数千年前という大昔に、釣り針の今の形ができたなんてすごいよな。
番組では、土偶、それもおそらく一番有名な遮光器土偶が紹介され、青森の某駅には巨大な遮光器土偶が駅舎の前に建てられており、列車の接近を知らせるために目が光ることも出てきた。愛称「シャコちゃん」。
縄文グッズ。ストラップ、これは金属製の遮光器土偶の小さなレプリカ。あと、縄文模様とか。
縄文人のヘアスタイルを取り入れた髪型にこだわっている美容院とか。
最後、「縄文大工」と自称する人が登場。元々チェーンソーにあこがれて大工を目指したのだが、樹齢何百年という樹でもいとも簡単に切り倒してしまうということに違和感を持って宮大工に転身。ところがそこでも金属製の大工道具に違和感を持ち、縄文の石斧を自作してみて、「これだ ! 」と思い、以後、縄文の住居を建てたり、衣・食ともに縄文方式を採用し、全国を廻って子どもたちに、石斧で樹を切ってみる体験をさせたり。
何百年という樹齢を持った樹を切り倒すときは、チェーンソーなら簡単だけれど、石斧を使うと 18 日くらいかかると説明、「樹に対して、伐らせてもらいますと言いながら切るという優しさを持ってほしい」。
で、いったんスタジオに。「この人をどう思うか ? 」という鴻上氏の質問にみんな肯定的な発言。
面白かったのは、フランス人の答え。「ぼくが樹なら 18 日かけてコツコツ伐られるよりも、チェーンソーで 20 分で片づけてほしい」。「もちろん冗談だけどね」と彼は付け加えたけれど、ワタクシは深く納得いたしました。
この番組が面白いのは、ワタクシが当たり前と思っていることが、他の地域、国では当たり前ではないことが出てくるところ。
ある回で、何かの商品を ( 失念 ) 紹介した後で、鴻上氏が「こんな商品を販売する自動販売機は海外では受け入れられますかね ? 」と質問したら、「うちの国では、自販機ごと盗まれる」という答えがあって、大笑い。今でも覚えている。
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