シークの罠
兄が作った借金の返済を延ばしてもらうためだ。
借金の相手であるプリンスにあと二カ月待ってほしいと伝えたところ、
彼は耳を貸そうとせず、すぐにも全額返すよう迫ってきた。
踏み倒すつもりはないのに、なぜこうもわからず屋なの?
憤慨したエミリーの目の前にプリンスが立ちはだかり、
いきなり彼女の髪どめを取った。
流れ落ちる金髪に、荒々しく鋭い眼光が向けられる。
「君はお兄さんから、女の魅力で迫ってこいと言われたんだろう」
エミリーは自分の耳が信じられなかった。
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