ユーラシア大陸を旅する

ユーラシア大陸を旅する

インドネシア メダン





インドネシア メダン     1ルピア(Rp)=約0.0123円


7月16日

 朝7時30分頃、宿を出て桟橋に向かう。乗り場のすぐ近くにある船会社のカウンターでチケットを渡し、乗船券をもらう。ベラワン港からメダン市内までのバスは無料だと聞いていたのだが、「RM4必要だ」と言われたので、「自分で行くので要らない」と断った。どうにかなるだろう。

 8時40分にゲートが開き、一人ずつチェックを受けて通っていくのでなかなか進まない。やっと通れて、次に出国手続きをして乗船。意外に小さな船だ。9時発の予定だが10時すぎに出航。きっと、毎日の事だろう。

 隣に座った、二人の子供連れのおばさんが話しかけてきた。彼女はマレーシアで働くインドネシア人で、今日は里帰りだそうだ。

 彼女の英語は、かなりインド訛りだなと思っていたら、ご主人さんがパキスタン人だと聞いて納得。

 僕のガイドブックの写真を見ながら、インドネシアとマレーシアの事をあれこれ教えてくれ、自分の携帯の番号と名前を書き、「困ったことがあったら電話したらいい」と言って、渡してくれた。最初はちょっと警戒していたが、どうも本当に親切な人のようだ。

 約5時間30分後の午後2時30分(時差-1h)、ベラワン港に到着。30日間のビザ代、US$25を払い、入国。

 イェニ(さっきのおばさん)が「市内まで送ってあげる」と言うので待っていたら、彼女のお父さんが迎えに来て、その車に乗せて貰った。

 彼女たちが連れて行ってくれたホテルは、僕が考えていた地区から離れており、料金も少し高かったので、丁寧に断り、駅前に行くことにした。ミニバスを探してくれ、バス代まで出してくれたが、それは断り、お礼を言って別れた。

 ミニバス(1000Rp=13円)でムルデカ公園まで行き、そこから歩いて歩いて宿を探したが、全然無い。いくら歩いても見つからない・・・。表示が違うのかもしれない。重いザックを背負い、2時間位歩いたが、見つけたのは高級ホテル2軒だけだった。イェニの連れて行ってくれたホテルに泊まらなかった事を本当に後悔した。

 街の人に話しかけても、全然英語が通じない。それでも、色んな人に聞いていたら、英語の出来る人を呼んでくれ、やっと話が出来、「安いホテルを探している」と言うと、みんなで相談して、一軒のホテルを教えてくれた。

 彼らがベチャ(サイドカータイプのリキシャ)を止めてくれ、行き先も説明してくれ、それに乗りホテルに向かった。

 「HOTEL ZAKIA (ツイン、ファン、Rp25000=約320円)」にチェック・イン、辺りはもう薄暗い。ホッとした。

 しかし、シャワーはなくマンディー(溜めてある水をすくって浴びるだけ)だし、洋式トイレに便座はない。スタッフの感じも怪しい。もし、明日違うホテルが見つかれば引っ越そう。

 まず、食事に行き、次は両替をしなくてはならない。もう銀行は閉まっているし、手持ちのインドネシア・ルピアもあまり無い。さっきから絡みついてくるリキシャワーラーが「明日、明後日は(土日だから)銀行が休みだから両替屋に連れて行ってやる」と行って来た。明らかに怪しいが、とりあえず行ってみる。

 サイクルリキシャに乗って、10分ほど走り、一軒の両替屋に着いた。US$1=Rp8000と、レートは悪いが仕方がない。50ドルだけ換えておく。

 あんまり疲れたので、宿に帰ってすぐに寝た。



7月17日

 朝、宿を探しに行くとすぐ近くで見つかった。荷物なしでノンビリ歩いていたら、結構見つかる物だ。中に入ってみると、スタッフの感じも良く、こっちに引っ越すことにする。「Wisma Yuli(ツイン、ファン、Rp30000)」、でもここもマンディーだった。

 早速、水浴びをし、洗濯もしてさっぱりしてから、トバ湖行きのバスを探しに行く。上手い具合に、宿の近くにチケット屋があり、料金を聞くとRp45000(約580円)、ちょっと高いか?

 次に肝心のペルニのオフィスを探しに行く。ペルニとは、インドネシアの国営の船会社で、今回、ジャワ島からカリマンタン(ボルネオ島)に渡るのに使うつもりなので、早く予約を入れたいのだ。

 昨日、宿を探して歩いている時に見つけたオフィスに行ったが、「ここではメダン発の便しか扱っていない」と言われた・・・。そこで、別の(もっと大きな)オフィスと行き方を教えてもらい、そちらに向かった。

 オプレット(乗り合いジープ)を乗り継ぎ、PT.PELNIに到着。ここで、船の日程を調べると、第一希望の、スマラン(ジョグジャカルタ)→ポンティアナは8月17日発しかなく、ビザの期限をオーバーしている。その前の便は7月28日発のジャカルタ発だ。これは早すぎで、あと10日しかない。これではボロブドゥール遺跡などを見に行けない。残念だが船はあきらめて、飛行機を使うしかないようだ。

 近くの屋台でミーゴレンとマンゴージュースでお昼にする。そこから宿の近くのラヤ・モスクを目指しオプレットに乗るが、何番の車に乗ったら良いのか判らないので適当に方向だけを見て乗っていたら、なかなか帰れない。何度か乗り換えて、やっとラヤ・モスクにたどり着いた。

 のどが渇いたので近くにあった「YUKIデパート(??)」に入ってジュースを買い、ベンチに座って飲んでいると、横のインドネシア人に「日本人ですか?」と、日本語で話しかけられた。

 彼は以前、ジャイカの仕事で少し日本に住んでいたらしく、ちょっとだけ日本語が話せるみたいだ。片言の日本語で話をしていると、「これからドライブに行こう」とか「カラオケに行こう」と誘われた。これはちょっと怪しいかと思い、やんわりと断ったが、「じゃあ、コーヒーを飲みに行こう」と言われ、それなら大丈夫だろうとついていくと、このビルの2階にあるオープンスペースの喫茶コーナーみたいな所で、そこにカラオケも置いてあった。

 彼の言うカラオケはここのことだった。てっきりカラオケボックスの様な所を想像していたが、ここなら問題ない。彼はしばらく順番を待ち、「My Way」を含む、全4曲を熱唱して満足したらしく、僕のコーヒー代も払って帰っていった。ただ、ヒマだったようだ。

 夕方、食事に出たら、朝から何度も会うバスの客引きにまた会った。話を聞くと、朝、宿まで迎えに来ると言うし、料金をRp40000にするというのでチケットを買うことした。ちょっと離れたオフィスまで歩き、明日のバスと予約した。


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