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今朝は爽やかな初夏の陽気、大宮公園第二駐車場から産業通りまでの、ハナミズキ通りが綺麗ですピンクと白の可愛い花が、青空とのコントラストに鮮やかでした。ご近所情報によると、この小道沿線にもうすぐ喫茶店がオープンするとか?!ちょっと楽しみです~♪
April 22, 2014
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今年もさいたま市大宮区日野さんのお庭では、色とりどりのチューリップが春爛漫と咲いていました。ご主人様によると、日本のチューリップの球根よりオランダの球根の方がお安いんだとか。毎年こんなに奇麗に咲かせてくださって、誰にでも見せてくださるなんて、ほんとに素晴しい!
April 14, 2014
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今年の≪声の会≫朗読劇公演「智恵子の空は」が近づきました。11月2日(土曜)昼の部13時半 夜の部18時 彩の国さいたま芸術劇場小ホールにておかげさまで昼夜ともほぼチケット完売状態です。ありがとうございます。それに先立ちまして、10月7日福島県二本松の智恵子の故郷に、智恵子の青い空を見に行ってきました前日まで雨曇りの微妙なお天気でしたが、会員の日頃の行いが良い?せいか、見事に晴れてくれました。(*^_^*)
October 30, 2013
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メタセコイヤの紅葉が始まった頃かなと思い、別所沼公園に行ってみました。沼の辺に近づいたら、一斉に近づいてきたのは鴨たち?餌を期待していたのかな?ごめんね。せっかく人懐こく近づいて来てくれても、手ぶらでした~大分色づいた公園には、釣りをする人やらジョギングする人やら、思い思いに秋のひと時を楽しむ人たちが寛いでいました。
November 22, 2012
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10月27日(土)与野西口商店街において、大正時代を髣髴とさせる仮想パレードなどのお祭りが行われました。お天気も暑くもなく寒くもなく、参加される方たちにとってもちょうど良い具合です。このお祭りとは全く関係ないのですが、最近見た映画と本の情報を少し。「ファミリー・ツリー」ジョージ・クルーニーがアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた作品。ハワイを舞台に、妻の浮気相手を探したり、娘二人に振り回されたり、いつものスマートさとは違う彼の人間的な一面が出ていて良かった。「思い出のとき修理します」谷瑞恵著 初めて読んだ作家さんの作品。今は寂れた商店街で起こるちょっとした事件の数々、懐かしくてほっとするひとときを味わえます。
October 29, 2012
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一月ほど前に、今まで使っていたパソコンがとうとう壊れてしまいました。お恥ずかしいことに、大事なメールやら情報の数々をバックアップしていないものが大分ありました。なので、自分のHPや、《声の会》のHPの更新が全くできずにいます。最近はあまり熱心に更新していなかったので、後回しにしていましたが、さすがにちょっと困ったなぁ~と、焦ってはいます。このままできない状態が続くとまずいと思いながら、少しずつ今のパソコンをいじくってはいますが。。。ふ~~~、このところとみに機械音痴が進んでおりまして、どなたか助けてくださらないかしら~~~ということで、ほったらかしにしていたこのブログで、細々更新させていただきますので、よろしくお願いいたします。写真は、この本文とは全く関係のない「川越祭」のもの。仕事帰りに、職場の友人たちと出かけました。市制90周年とかで、すごい人出!曳っかわせのポイントでは、動くこともできないほどの混雑状態。でもそれが楽しいんですけどね(笑)
October 28, 2012
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今日は午後から都内まで、合唱の演奏会のご招待をいただいて出かけました。私たちの朗読グループ《声の会》の強い見方、作曲家の三宅悠太さんが客演指揮者をされておられる「クール・ブリアーン第8回演奏会」です。今回の演奏会は、始めて聞かせていただきましたが、とても斬新で楽しいものでした。無伴奏の「なみだうた」の数々や、「A Little Jazz Mass」通称「ジャズミサ」というそうですが、自由なアレンジのピアノとパーカッションとのリラックスなミサ曲等々。何より歌っている皆さんが楽しんでおられて、とても工夫をされてることがお見受けされていて、いいなぁ~と思いました。プロではないのに、ボイストレーニングをきちんとされていて、年齢もそれなりに重ねておられても声が生き生きされている!年とともに喉も衰えてきている、そんな実感があったので、やはりちゃんと訓練を重ねていれば、年のせいにしてはいけないのだ! あきらめてはいけないのだ! と思いました。三宅さんの作曲された楽曲も聴く事ができて、とても満足の演奏会でした。帰りに東京駅のライトアップを見た後、どうせなら東京駅が良く見える場所で!と思って新丸ビルの食事所を探しましたが、土曜日というためか、どこもかしこも若者たちで混んでいて、我ら年配者3人は、地下街のお茶漬け屋さんで、ささっとお茶漬けをいただいて帰ってきました(笑)
October 27, 2012
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我が家の長男猫チャオが、6月23日に亡くなりました。一月ほど前に、突然脳梗塞になりました。それまで、小食だったチャオがその頃とても良く食べるようになり、すごく元気でした。その日たまたま、やはり猫を飼っていらっしゃるスポーツクラブのインストラクターさんとお話しました。そちらの高齢の猫ちゃんが、腎臓が悪くなって透析治療をしていらっしゃるというお話を伺い、「我が家の二匹の猫はお陰様でとても元気です!」とお話した矢先でしたのに。。。帰宅したら、チャオが何だか元気がなく、じっと引きこもっていました。「チャオ、どうしたの? 大丈夫?」と声をかけて、餌をあげると、何とかちゃんと食べました。でも、やっぱり様子がいつもとは違います。翌日も静かにしていますが、はつらつとした気配は戻りません。3日目には、餌の周りをくるくると廻って足元がおぼつきません。動物病院で診てもらったところ、脳梗塞の症状だそうです。恥ずかしながら、動物も人間と同じように、そういう病気になるのだと初めて知りました。その後一週間程は復活して元気な様子でしたが、脳梗塞の後遺症だというてんかんの症状を発症した後は、すっかり病猫になってしまいました。人一倍甘えん坊で、「にゃ~」と甘い声で私たちを惹きつけていたのに、「うーうー」という唸り声しか出せなくなりました。おしっこも自分では調節できなくなって、朝晩洗ってやるのが日課です。暖かい季節だったのが救いでした。小食のチャオが残した餌を、いつもすばやく頂戴していた弟猫のピースですが、チャオの様子がおかしくなってから、絶対一度も残した餌には近寄らなくなりました。あの暴れん坊のピースがすっかりおとなしくなって、いるのかどうかさえも気がつかないほどおとなしくしていました。たぶん、怖かったのでしょうね。畏れていたのだと思います。そして、チャオは徐々に弱ってきて、とうとう。。。。まだ10歳になるちょっと前でした。小食でしかも甘えん坊、あちこちおしっこ癖には困りましたが、とてもとても可愛い猫でした。我が家のみんながチャオの存在に癒されました。ほんとうにありがとう。
June 27, 2012
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7月末の新潟福島集中豪雨で、実家が被害を受けました。30日の明け方、ポコポコ変な音がするのに気がついた父が起きてみると、畳が浮き始めた音だったそうです。近くに住んでいて被害のなかった義弟が、胸までのゴム長を履いて父を助けに来てくれましたが、町の中心道路は膝上まで漬かるほどの川になっていたそうです。普段は清流魚の川のおかげで、おいしい水と米野菜に恵まれる土地ではありますが、今回の激しい降り方で、町を流れる小さな川があふれて、思いがけず床上浸水してしまったのです。私がまだ学生だった頃、一度洪水警報が発令され、一時避難した覚えがありますが、その時は幸い無事でした。その後も大雨が降ったことは幾度もあったはずですが、今回のような町場での被害は聞いたことがありません。水害=泥汚れなのですから、後始末も大変です。町中のあちこちに、畳や家具・電気製品等々、ありとあらゆる泥で汚れて使えなくなったものが集められていました。しかし市の素早い対応で、どんどんこれらの山が片付けられているのは、ほんとにありがたい!ただ、河川に砂利や泥がものすごく溜まってしまっていて、また大雨が降ったら再度の床上浸水になりかねず、すぐに畳を入れるのも憚られる状態です。早急に土砂の除去をしてもらい、大量の雨が降りませんようにと祈ります!!
August 7, 2011
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堤燈祭りといえば、秋田の竿灯が有名ですが、埼玉でも久喜の「天王様」が盛大らしい。昼間は神話などから題材をとった人形が飾り付けられ、夜には数百個の堤燈を飾った7台の山車が町内を曳き廻されるそうです。祭りは毎年曜日に関係なく7月12日から18日に行われ、山車は12日と18日のみ曳き廻されるとか。最近は土日がらみで行われるお祭りが多い中、こんなこだわりも良いなぁ~。夜の8時過ぎには、全部の山車が駅前に集結し、堤燈にろうそくの灯った山車同士を急接近させたり、ぶつけたり、回転させたりのパフォーマンスを繰り広げ、盛り上がりました。
July 20, 2011
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きのう友人とふたりで、新潟県十日町市松代の棚田を観に行ってきました。前日から降る雨で寒いくらいの関東から、晴天夏日の新潟。「暑い!暑い!」って、こんな日もたまにはあるんですね~(苦笑)数多くの棚田がある中でも、「星峠の棚田」は、日本一とも言われるくらい有名だとか。驚いたのは、一番の撮影ポイントには、三脚を構えたたくさんのカメラと、キャンピングカー、そしてもちろんカメラマンさんたち。ちょうどお昼時で、撮影するには良い時間とはいえませんが、椅子に座って談笑されてます。「こんにちは~。棚田の夕陽を撮るために今から準備ですか?」と声をかけたら、「いやいや、夜明けの棚田ねらいで、もう6日もこうして待ってるんだけど、なかなか良い朝靄が出てくれないよ!」とのこと。そういえば、車のナンバーは京都だったり、大阪だったり、ずいぶん遠いところの場所ばかり。「へぇ~! 熱心ですね~!」「みーんな閑人だからね~(笑)」ですって!確かにこんな幻想的な棚田を撮影できたら、カメラマン冥利に尽きるのでしょうし、田植えの始まったこと時期ならではの風景のようです。
May 25, 2011
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5月21日(土)22日(日)与野公園にて、バラまつりが開催しています。今年は例年以上にバラが綺麗に咲いていました。明日は午後から雨の予報ですが、是非お出かけください。
May 21, 2011
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9月14日(火)~9月26日(日)10:00~17:00(9月20日(祝)は休館日)Jr北浦和駅東口交番隣の「レッズスクエアギャラリー」にて、松本忠さんの個展「日本の鉄道叙情」が開催されます。『鈍行列車の旅はとても魅力に溢れたものです。土地から土地への旅の過程をじっくりと見て感じることができ、自然美や町の風情といった車窓風景はもちろん、一つ駅に停まる毎に人々が乗り降りし、交わされる言葉が移ろいでゆく様子をも感じることが出来ます。 私たちの生活サイクルは、交通手段、通信手段の高速化、多様化により日に日にスピードを増すようになり、そのような環境の変化の中、ある離れた土地へ出かけようとする場合、その遠い距離に応じただけの時間をかけて旅をすることは、むしろ贅沢なこととなってしまったように感じます。しかし、そうした時代だからこそ、なおさらゆっくりとした時間の中に体と心を浸すことが大切になってくるのではないかと思うのです。速度の遅い旅の中で、本来自然の一粒である人間が、少しだけ自然がもつ本来のリズムに近づくことで、自分の中にあるやわらかい部分をもう一度元気にすることができるのではないかと思うのです。人の歩く速さも 風の流れも 波のリズムも 昔から変わらない。 本当の時間って いったい どんなだろう……。そんなことをつれづれに思いつつ、列車に揺られては、その沿線や旅先で出会った素朴で何気ない横顔を描いてきました。そのうちのほんの数点ではございますが、この度ホームページに掲載させて頂きましたので、ご覧頂けましたら幸いに存じます。』これは、松本さんのHP「もうひとつの時刻表」冒頭のメッセージです。日本の美しい自然と、人の日々の営みを、優しい視線で描いていらっしゃいます。ルポライターであり詩人でもある奥様「浅田志津子」さんの繊細な詩とのコラボレーションも、癒しそのものだと思います。是非、一度足をお運びくださいませ。お薦めです!
September 14, 2010
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このブログを更新するのも、すごく久しぶり!使えるかどうかも覚束ないほど・・・(恥) 朗読グループ《声の会》第6回公演 『放浪 林芙美子抄』10月30日(土)昼の部13時30分 夜の部18時彩の国さいたま芸術劇場小ホール にて上演します。公演まであと一ヵ月半。今回も絶対良い舞台にしようと、全員頑張っています。是非是非、見に聴きに来てください! よろしくお願いいたします。内容についてご紹介しますね。●『放浪 林芙美子抄』について林芙美子の初期作品『風琴と魚の町』『放浪記』『清貧の書』『魚の序文』詩集『蒼馬を見たり』より、大胆かつ自在に構成しました。前半は多感な少女時代、親子3人の行商暮らしが、尾道の光と風と共に語られます。後半は東京での放浪暮らしの変転・苦難、男との出会いと葛藤、詩人・小説家としての出立が、鮮烈な言葉で描き出されます。貧苦に負けぬバイタリティ、裸の心と自由奔放な生き様。したたかにしなやかに、自分に正直にひたむきに生きた一人の女の等身大の人間像が立ち現れてきます。●朗読グループ《声の会》とは2002年4月、さいたま市を中心に老若男女が集まり、朗読を楽しむ市民グループとしてスタートしました。日常的には、月2回の例会で小説・随筆・詩・戯曲・古典などを取り上げ、朗読の奥の深さを味わっています。(会員数18名。女14人男4人。40代~70代)その成果を発表する形でリーディングドラマを上演、全員で作り上げる舞台を目指しています。●リーディングドラマとは朗読に美術や音楽・照明・動きを取りいれ、総合的な舞台表現によって、他の表現とは異なる独自な世界を創り上げています。ひとつの作品を、見て聴いて感じていただくドラマです。(今回はピアノとコントラバスの生演奏がコラボレーション的に入ります)●これまでの作品『星の王子さま』(2003年10月)サン・テグジュペリ作『ギリシャの男たち トロイアの女たち』(2004年11月)エウリピデス作『にごりえ』(2006年4月)樋口一葉作『流れる星は生きている』(2007年11月)藤原てい作『ヴィヨンの妻 で ございます』(2009年4月)太宰治作(いずれも構成・演出は浅川安子、会場は彩の国さいたま芸術劇場)
September 13, 2010
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先週、梅が見ごろになったらしいので、吉野梅郷まで行ってきました。平日とはいえ、とても大勢の中高年が繰り出していました。もちろんこの私もその一人なんですが・・・(^^ゞ青梅線日向和田駅から歩いて10分くらい。広い園内は、ビューポイントもたくさんあって、ゆったり楽しめました。案内人さんが何人もいらっしゃるようで、「線の中へ入って撮影しても大丈夫ですよ」なんて声も聞こえ、大らかなんだなぁ~その分、見物人もマナーをわきまえなくてはいけませんね。青梅は、映画看板の街でもあるようです。昔懐かしい昭和の雰囲気を楽しめますよ~こちらからどうぞ
March 16, 2009
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<80代の男性として誕生し、そこから徐々に若返っていく運命のもとに生まれた男ベンジャミン・バトン(ブラッド・ピット)。時間の流れを止められず、誰とも違う数奇な人生を歩まなくてはならない彼は、愛する人との出会いと別れを経験し、人生の喜びや死の悲しみを知りながら、時間を刻んでいくが……。>生まれた時から、他の誰とも違う人生を送らねばならなかったベンジャミン。生まれてすぐに捨てられたものの、拾い上げてくれたクイニーは、彼に愛情を注いでくれた。この育ての母親役のタラジ・P・ヘンソンの演技が素晴らしい!出番は少なかったものの、ティルダ・スウィントンも印象的だった。3時間近い大作ですが、あまり感傷に流されることなく、淡々と描かれていたのが、却って良かった。
February 14, 2009
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<エーゲ海に浮かぶギリシャの小島で、シングルマザーの母ドナ(メリル・ストリープ)に育てられたソフィ(アマンダ・セイフライド)。彼女のひそかな願いは、まだ見ぬ父親とバージンロードを歩くこと。結婚式を控え、父親探しをすることに決めたソフィは、内緒でドナの日記を読み、父親の可能性のある昔の恋人3人に招待状を出す。>美しいギリシャの風景と、ABBAの懐かしい歌が満ち溢れる楽しいミュージカル。メリル・ストリープがダイナミックに歌い踊る迫力には圧倒されます。正直にいうと、劇団四季の作品では、若くてカッコいいドナだったので、ちょっぴり違和感はあったんですが。。。(笑)でも、難しいことは何にも考えずに、リラックスして楽しめるパワーがあふれています。監督・製作者・脚本家・映画会社担当者が、全員女性だったからかも?それって、未だにすごく珍しいことなんだそうです。なるほどねぇ~って納得!
February 14, 2009
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<共産政権末期のルーマニアを舞台に、ルームメートの違法中絶を手助けする女子大生の1日を描き、2007年カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した人間ドラマ。今作が長編2作目となるルーマニアの新鋭クリスチャン・ムンギウ監督が、個人の自由が制限された社会で人間らしく生きることの意味を問いかける。リアリズムに徹した演出、俳優たちの熱演が息詰まるような緊迫感をもたらす本作は、2008年のアカデミー賞外国語映画賞のルーマニア代表作品にも選ばれた>この時代のルーマニアが、どれほど緊張感に満ちていたかを垣間見たような気がします。全体的に暗い映像の中で、若い女子大生の生命力・力強さが際立って、心に残りました。
February 11, 2009
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<破壊されつくした僕たちは、〈自分探し〉の旅に出る。なぜ〈僕〉の記憶は失われたのか?世界から搾取され、漂流するしかない若者は、日々の記憶を塗りかえる。孤独な魂の冒険を描く、まったく新しいロードフィクション!>彼女の本を何冊か読んではいましたが、今一しっくりこなかったのですが、この作品はすごく面白かった!出てくる若者たちは、危なっかしくてはらはらし通しなのですが、何とも愛しくて、心の中で応援してしまうのです。新聞小説だったのは知っていましたが、毎日読み続けるのは苦手で、ハードカバーになってから読みましたが、新聞紙上での挿絵もなかなかマッチしていて良かったらしい。それを見ることができないのが、残念!
February 11, 2009
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<記憶に刻まれた“春”は、何度でも人生をあたためる。憧れ、旅立ち、別れ、幼い日の母の面影。温かい涙あふれる春の物語。表題作のほか、「めぐりびな」「拝復、ポンカンにて」「お兄ちゃんの帰郷」など全12編収録>重松清の短編は、肩の力を抜いて、気軽に読める良さがあると思います。親子の情愛や、故郷の愛着などに、思う存分浸ることができる。このシリーズは春夏秋冬があるらしい。ゆっくり楽しみながら読んでみたい。
February 11, 2009
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<江戸・天明年間、シケに遭って黒潮に乗ってしまった男たちは、不気味な沈黙をたもつ絶海の火山島に漂着した。水も湧かず、生活の手段とてない無人の島で、仲間の男たちは次々と倒れていったが、土佐の船乗り長平はただひとり生き残って、12年に及ぶ苦闘の末、ついに生還する。その存在の秘密と、壮絶な生き様を巨細に描いて圧倒的感動を呼ぶ、話題の長編ドキュメンタリー小説>凄い人がいたもんだ。人間ってここまで強くなれるんだ。江戸時代、土佐の千石船が嵐に遭遇。舵を失い、帆柱を切り倒した漂流船になって、命からがら無人島にたどり着く。それだけでも波乱万丈のドラマですが、その後の12年間、あほうどりを捕まえ、卵の殻に雨水を貯め、時に絶望感に打ちのめされながら、強靭な精神力と創意工夫によって、生還を果たす長平。木も生えぬ火山の島で、後に流れ着いた大阪と鹿児島の漂流者たちと力を合わせ、何年間もかかって流木を拾い集め、錨を溶かして釘を作り、海までの道を作る。生きようという強い力・希望が、ついに成し遂げさせた奇跡。これは史実に基づくドキュメンタリーだそうですが、緻密に調べ上げた著者の熱意と、感情を抑えた筆致に、より共感させられました。
December 23, 2008
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一昨年、はじめて見た秩父夜祭がとても楽しかったので、今年もう一度行ってきました。毎年12月2・3日に行われるこのお祭り、京都の祇園祭・飛騨の高山祭とともに「日本三大曳山祭り」に数えられ、絢爛豪華な2台の笠鉾と4台の屋台が曳行されます。今度、ユネスコの世界無形文化遺産登録に挑戦することが決まったとか、もしそうなったら更に有名になって、ますます賑わうのでしょうね。今回ももちろん楽しかったのですが、やはり初めて味わった驚きはなく、冷静に味わってきました(笑)先回感動した山車の方向転換するときの様子を、もう一度見たくて、込み合うポイントで待っていたのですが、たまたまその場所に「ポニョのグッズを引き当てる」露店がありました。耳になじみのある「ポ~ニョポニョポニョ魚の子~・・」というあのフレーズが、エンドレスに流されているお店の前で、じ~~~っと待つこと何十分・・・伝統ある「秩父夜祭」と言えども、今時の流行物には逆らえないものなんでしょうかねぇ~うんざりしながらも、「止めてください!」とは言えませんもの・・・一本の釘も使わず、昔ながらの木の細工でできた堂々たる山車が、ギシギシ軋む音を堪能したかったなぁ~とはいえ、豪華な山車行列も冬の花火も十分楽しめたし、満足ではありました。お土産には、地場産センターで、「しゃくし菜漬」と「とんみそ(豚肉の細切れを美味しいごま味噌だれであえたもの)」をたっぷり買いまいした。凄く美味しいですよ~私が見た秩父夜祭の様子はこちらからどうぞご覧ください。
December 8, 2008
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すっかり更新が滞ってしまいました。読書も映画もこのところ遠ざかっています。仕事も忙しいこともあり、じっくり座っていられないっていう感じかな?その分、時間を見つけてはジムへ行き、身体を動かしてはいます。先日、夫と都内のスポーツクラブまで行ったついでに、神宮外苑を歩いてきました。ちょっとピークは過ぎていましたが、イチョウの絨毯も踏むことができ、気持ちよかったです♪記念写真を撮ったり、スケッチをしたり、思い思いに黄金色の並木を楽しむ姿が見られました。アルバムはこちらからご覧ください。
December 7, 2008
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<郊外にある、奇妙な名前のさびれた遊園地「コキリコ・ピクニックランド」をめぐる連作短編集。俗世と切り離されたような場所にやってくる風変わりな人たちの人間模様を描く6編と、掌編「夕暮れのひなたの国」を収録している。本書は、歌人であり、ミュージカル脚本やエッセー、ラジオ出演など幅広く活躍する著者の初の小説集となる。長崎くんの指 バタフライガーデン アマレット 道ばたさん 横穴式 長崎くんの今 夕暮れのひなたの国(あとがきにかえて)>透明感があって、可笑しくて、哀しくて、ちょっと怖い短編集。歌人である著者の、繊細で個性的な魅力にあふれた世界を堪能しました。私は中でも「アマレット」「道ばたさん」「横穴式」に特に惹かれました。言葉の使い方にも不思議な魅力があり、読んでいて心地良かったです。
November 3, 2008
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<及川恭子、34歳。サラリーマンの夫、子供二人と東京郊外の建売り住宅に住む。スーパーのパート歴一年。平凡だが幸福な生活が、夫の勤務先の放火事件を機に足元から揺らぎ始める。恭子の心に夫への疑惑が兆し、不信は波紋のように広がる。九野薫、36歳。本庁勤務を経て、現在警部補として、所轄勤務。7年前に最愛の妻を事故でなくして以来、義母を心の支えとしている。不眠。同僚・花村の素行調査を担当し、逆恨みされる。放火事件では、経理課長・及川に疑念を抱く。わずかな契機で変貌していく人間たちを絶妙の筆致で描きあげる犯罪小説の白眉。>奥田さんは大好きで、「トンデモ精神科医の伊良部」作品やら、軽快な短編集などを楽しんできました。これは犯罪小説ということで、ちょっとキツイ部分もありますが、どんどん読ませます。平凡な主婦だった及川恭子が、追い詰められてどんどん変わっていく様や、九野刑事が妻たちの自動車事故によって、精神を病んでいく様子などは、かなり辛いものがあります。巻末で、関川夏央さんが解説されていましたが、奥田英朗さんは山田太一作品がお好きだったとか。ちょっとかけ離れているようで、でも何故か納得。どちらもスリリングでおもしろいもの!
October 23, 2008
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秋晴れだった昨日、鴻巣の荒川コスモス街道を歩いてきました。吹上駅から歩くこと30分、色とりどりのコスモスが咲いていました。荒川沿いのあちらこちらに、その数800万本だそうです。ピンク・白・真紅の他にも、黄色やオレンジ色など珍しい品種のものも。オレンジ色のコスモスは初めて見ましたが、以外に地味目。でも、「セピア色のコスモスも、なかなかいいね~」って言う声が聞こえました。う~ん! 素敵な表現だわ~♪あまり上手に撮れていませんが、HPにアップしましたので、よろしければこちらからご覧ください。週末25日26日はコスモスフェスティバルが行われるようです。お天気がちょっと心配ですが、満開のコスモスの花と賑やかなお祭りが楽しめるかもしれませんよ。
October 22, 2008
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<名古屋の高校の校長職を定年退職した安田松太郎(緒形拳)は、妻の葬式を済ませた後、これまでの人生を清算するかのように質素なアパートに移り住む。その部屋の隣には、母親に虐待されている幸(杉浦花菜)がいた。事情を知った松太郎は幸を連れて部屋を飛び出すが、松太郎は少女誘拐犯として指名手配されてしまう。>少し前に観て、良い映画だなぁと思っていましたが、つい先ごろ主演の緒形拳さんがお亡くなりになったことで、もう一度観たくなりました。やはり骨のある良い作品です。幼児虐待、許されることではありませんが、高岡早紀演じる母親の「私もこういう風に育てられたのだから、同じようにしているだけ・・・」という重い現実。少女を救いたい松太郎だって、自分の娘からは「家族を省みなかった冷たい父親」として突き放されている存在です。逃避行中に出会う青年ワタル(松田翔太)も、悲しい決断をしてしまうし、生きていくことって、つくづくしんどいことなんだなぁ・・・でも、映画は不思議な力強さを感じさせてくれます。それは緒形拳さんの力なのかもしれません。これは2006年の作品ですが、ふくよかな感じも残っていて、しかも走るシーンが多いのです。役者さんは、良い作品の中で、いつまでも生き続けてくれる。素敵なことですね。
October 17, 2008
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<ロンドン郊外に暮らす平凡な主婦マギー(マリアンヌ・フェイスフル)は、病気の孫の手術代を稼ぐ必要に迫られていた。偶然セックスショップの“接客係募集”の張り紙を見つけた彼女は面接を受け、採用される。オーナー(ミキ・マノイロヴィッチ)の見込んだ通り、彼女はその手の滑らかさで店でナンバーワンの“接客係”になる。>私がマギーの立場だったらどうするだろう?病気の孫のために、家も手放し、こんな「接客係」までできるだろうか?そう考えるだけでも、マギーの優しさ・情の厚さが良く分かります。すごくシリアスな設定なのに、ユーモラスだったり、ドキドキしたり、普段は縁のないいわゆるセックス産業の一部を垣間見たり、面白い作品です。平凡でおとなしいマギーが、たくましく魅力的な女性に変化していく様が、描かれています。隠し通していたマギーの仕事を、後をつけて行って知った息子の反抗的な態度は、正直、うん? 治療費のためなんだし、そういう風になるかな~? と疑問ではありましたが・・・まぁ、この他にも見所はたくさんあって、お薦めの映画ですよ!
October 8, 2008
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<あの日、妻が消えた。何の手がかりも残さずに。樋口警部補は眠れぬ夜を過ごした。そして、信頼する荻窪署の氏家に助けを求めたのだった。あの日、恵子は見知らぬ男に誘拐され、部屋に監禁された。だが夫は優秀な刑事だ。きっと捜し出してくれるはずだ―。その誠実さで数々の事件を解決してきた刑事。彼を支えてきた妻。二つの視点から、真相を浮かび上がらせる、本格警察小説。>いや~、こんな冷静でしっかり者の妻がいたら、どんなにか心強いことでしょう。ただただ尊敬です!優秀な警察官である樋口警部補はもちろんですが、彼女の魅力が印象に残りました。それに比べてあの犯人はちょっと変?まぁ、普通の人なら犯罪を犯すことはないとは思いますが・・・「青春」に続く時期を「朱夏」というんだとか。良い言葉だなぁ~
October 4, 2008
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<1993年、何事にもきちょうめんな妻の翔子(木村多江)と法廷画家の夫カナオ(リリー・フランキー)は、子どもを授かった幸せをかみしめていた。どこにでもいるような幸せな夫婦だったが、あるとき子どもを亡くしてしまい、その悲しみから翔子は心を病んでしまう。そんな翔子をカナオは温かく支え続け、2人の生活は少しずつ平穏を取り戻してゆく。>ああ、夫婦っていいなぁ~と共感させられる映画でした。うつになってしまった妻を、こんな風に支えてあげられる夫がそばにいてくれたら、どんなに心強いか。リリー・フランキーは、いかにも自然体で、彼らしい良さを出していましたし、木村多江が涙でぐしゃぐしゃになりながらの二人のシーンはぐっとくるものがありました。それと対照的に、法廷の場面で次々に登場する、大事件を引き起こした犯人たちの狂い方のもの凄さ!法廷画家という仕事を取り上げたのも面白かったです。
October 3, 2008
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<朝、川のほとりで蛇に咬まれた隣家の娘をすくう場面からはじまるこの物語、舞台は藤沢読者になじみ深い海坂藩である。清流と木立に囲まれた城下組屋敷。淡い恋、友情、そして悲運と忍苦。ひとりの少年藩士が成長してゆく姿をゆたかな光のなかで描いたこの作品は、名状しがたい愛惜をさそわずにはおかない。解説・秋山 駿>やはり藤沢作品は良いですね~しみじみとノスタルジーの世界にひたることが出来ました。もちろんそれだけではなく、過酷な現実に真摯に向き合う牧文四郎・ふくの姿は、自分自身の姿勢を改めて振り返らせてくれます。特に、夏の暑い昼日中、派閥抗争の犠牲となり切腹させられた父の遺体を、重い台車で坂道を汗みずくになって運ぶ文四郎に、思わず寄り添って梶棒を引くふくの姿は、胸がいっぱいになりました。現実の厳しい世界では結ばれることはありませんでしたが、ふたりの思いの深さはひたひたと伝わります。ああ、日本人の美意識って素晴らしいなぁ~同時に、以前放映されたNHKの「蝉しぐれ」をDVDで観ましたが、評判通りの良いドラマで楽しめました。
October 2, 2008
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<楽団の解散でチェロ奏者の夢をあきらめ、故郷の山形に帰ってきた大悟(本木雅弘)は好条件の求人広告を見つける。面接に向かうと社長の佐々木(山崎努)に即採用されるが、業務内容は遺体を棺に収める仕事。当初は戸惑っていた大悟だったが、さまざまな境遇の別れと向き合ううちに、納棺師の仕事に誇りを見いだしてゆく>優しくて哀しくて可笑しくて嬉しい作品でした。主演のモックンこと本木雅弘が数年前から暖めていた題材だったとか。ストイックなイメージの彼の持ち味が、思う存分発揮されています。しかもユーモラスな場面も数多く散りばめられていて、人が生きて死んでいくこの世界をたっぷりと見せてくれました。舞台が山形ということも大成功だった要因だと思います。やはり地方の良さである言葉の温かさ、自然の美しさ、人情の素直さが、ストレートに伝わってきます。妻役の広末亮子が賛否両論のようですが、彼女の素直さ・幼さは、この作品に欠かせないような気がしました。もちろん山崎努や余貴美子は、素晴らしかったですよ。存在感が違います!この春、母が亡くなったときのことなどを、思い出してしみじみとしてしまいました。
September 27, 2008
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<仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」「金田はパレード中に暗殺される」「逃げろ!オズワルドにされるぞ」と、鬼気迫る調子で訴えた。と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えた。>2008年本屋大賞受賞作品、評判の高い作品だけに期待も大!なのに、途中まではなかなかしっくりこなくて、以前彼の他の作品を途中で止めちゃったことがあるので、私には合わないのかな? でもさすが後半になると面白さがどっと押し寄せてきました (笑)現実離れした内容だなぁ~とは思いますが、エンターテイメント作品としては十分楽しめます。特にお父さんのキャラクター抜群に良いですね~ちょっとだけしか登場してこないのに、物凄いインパクトで残ります。題名が気になり、ビートルズの『アビー・ロード』のCDを図書館で借りることができたので、「カム・トゥゲザー」などの懐かしい曲も思う存分楽しめました♪
September 16, 2008
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<大学を優秀な成績で卒業したクリス(エミール・ハーシュ)は車や財布を捨て、自由を手に入れるための放浪の旅に出る。労働とヒッチハイクを繰り返し、アメリカからアラスカへと北上。アラスカ山脈の人気のない荒野へと分け入り、捨てられたバスの車体を拠点にそこでの生活をはじめる>昔から「青年は荒野を目指す」とはいうものの、実は映画を観るまで、「救いのないつらい映画なんだろうなぁ~」と、気が重かったのです。でも映像は美しかったし、特に大自然に体ごとぶつかっていくエミール・ハーシュは、見事でした。随所に人と人との暖かいふれあいもあり、ジーンとくるシーンも多かったです。それでもクリスはどうしても、荒涼たるアラスカへの道を止めることはできなかった。彼の身近にいた人にとっては、どんなにか哀しく虚しく辛かったでしょうね。最後に、カメラに残さされていたクリスのセルフタイマーで写されていたらしい写真は、何ともいえない表情で、彼はきっと、かけがいのない時を分かち合うために必ず人との世界へ帰ってくるつもりだったんだと思います。
September 13, 2008
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<遠藤慶太は29歳。大航ツーリストの企画課から成田空港支所に「飛ばされて」きた。遠藤は「ぜったいあぽやんにはならないぞ、本社に返り咲くぞ」と心に誓うが―。再入国許可のない日系ブラジル人少女をめぐる駆け引き、絶対に出発しようとしない老婦人の秘密、予約が消えて旅立てない新婚夫婦をどうするか?空港で起こる旅券やチケットのトラブルを解決し、旅客を笑顔で送り出す「あぽやん」たちのカウンター越しの活躍を描く。>自慢じゃありませんが、未だかつて海外旅行の経験がないので、こういう職業があること自体知らずにおりました。でも考えてみれば当然必要な職場なんでしょうね。図らずも「飛ばされて」きた職場なれど、誠意を持って「旅客を笑顔で送り出す」彼らは、頼もしい存在でした。あまり堅苦しくなく楽しめて読めるのが、良いと思いました。
September 7, 2008
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8月の終わりに、読書会の仲間たちと一泊旅行に行ってきました。何ヶ月も前から、例会のたびに「どこへ行こう?」と話題に上りながら、「旅行会社のツアーじゃなく、近場でローカル線利用の旅にしよう」というのは、今の時代結構厳しいかも?新幹線もタクシーもなるべく使わず、安上がりに! なんて難しいことこの上なし!でも、とりあえず「この宿を!」という提案の、群馬県法師温泉「長寿館」を予約し、その行き帰りの合間の時間を有効利用するには?暑い夏のことではあるし、美術館などの天候に左右されない所が良かろうということで、まず高崎にある「山田かまち美術館」へ、市内循環ぐるりんバスで。このバス、観光地じゃないからか一時間に一本しかなく、でも市役所にも病院にも入り口のすぐそばまで来てくれて、市民にとっては欠かせない足なのでしょうね。17歳でエレキギターの感電により早世した「山田かまち」展は、幼少の頃から才能に満ち満ちていた彼のキラキラした絵や詩を、存分に見せてくれます。まさか自分の人生の短さを知っていたわけじゃないでしょうにね。時間も限られているので、駅前まで戻って昼食。図書館で調べた「高崎といったらパスタ!?」という情報により、○○ホテルのお店でスパゲティをそれぞれ注文。お薦めパスタ2種類ともなかなか美味で量たっぷり、しかも格安!それだけでもお腹いっぱいでしたが、別腹のケーキセットまでみんなで食べちゃいました!(●^o^●)それからローカル線で沼田まで。猿ヶ京までのバスまで約1時間あるというので、城址公園までぶらぶら歩くことに。坂道をだらだら行くと、途中屋根付の階段があり、ちょっと不思議な空間。その先の坂道の両脇には、人家が並んでいますが、住む人はなさそう。「こんな急坂の家では、足が衰えたら、住むのは難しそうだよね~」なんて感想を言いながら、良い汗かいちゃいました。沼田城址公園まで無事行って帰って、バスで猿ヶ京、そこからまたバスに乗り継ぎ、日本の秘湯法師温泉へ。明治8年創業という佇まいをそのまま残した「長寿館」その後建て増しやら、手入れなどはしたものの、古き良き雰囲気はそのままに残して、なんとも懐かしい!お部屋へ案内していただくと、テラスの外には一本の大木がドーンと聳え立ちます。モミの木だと伺いましたが、ほんとに大きくて建物の一部のようでもありました。私たちが宿泊したお部屋もゆったりとした作りながら、トイレは部屋の外で共同。もちろん今時の綺麗な水洗トイレでしたけどね。お風呂は3つあって、それぞれ時間制で男性女性が利用できます。夕方からの小雨で「玉城乃湯」の露天風呂へは、備え付けの山笠やら番傘さやらをお借りして、楽しかったです。もうずいぶん前になりますが、JRの「フルムーン旅行」のポスターで一世を風靡した「法師乃湯」は混浴。もちろん時間によって、男女別々に利用できますが。もう一つ女性専用「長寿乃湯」は、『眠る男』小栗康平監督作品に登場しますが、どちらの湯も無色透明、足元は自然石が敷き詰められていて温めでいつまでも入っていられる温泉でした。夕食も朝食も、宴会場?の一室で、我々8人ゆったりと、主に山の幸を中心に美味しかったですよ。翌日は雨も上がり、朝風呂の後みんなで「逢初の滝」までぶらぶら散歩しました。長寿館の周りには「長寿の泉」やら、季節のお花やらが植えられています。帰ってきてから、ちょっとした騒動がありました。というのも、自然あふれる場所だけに、歓迎すべきでない生き物もいるのです。「ヒル」ってご存知ですか?「スタンド・バイ・ミー」で観たことあるかな?あの生き物がいるのですよ!我々8人のうち、なんと4人の足に。。。不思議なことに白っぽいパンツ(ズボン)着用者ばかりが被害に遭ったのは偶然かしら?別に痛くも痒くもなかったようですが、ちょっとしたハプニングでした。帰り道では、世界遺産の候補になっている「富岡製糸場」を見学して、楽しい旅を満喫できました。私がUPしたページへは、こちらからどうぞご覧ください。
September 4, 2008
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<失業中の夫と15歳の娘パウラを一人で養う、明るくたくましい女性、ライムンダ。ある日、夫がパウラに手を出そうとして逆に刺し殺されてしまう。慌てたライムンダは事件の隠蔽に奔走する。一方、故郷ラ・マンチャでは急死した伯母の葬儀が行われ、参列したライムンダの姉ソーレは、母イレネの幽霊が出たという奇妙な噂を耳にする。>凄く大好きな映画です。自分自身が忌まわしい記憶を抱えながらも、それを乗り越えてたくましく生きる女性を、ペネロペ・クルスが美しく凛々しく演じています。亡き夫の隠蔽工作は、現実にはどんなものかとは思いますが、心情的には応援せずにはおられません。この映画に出てくる女性たちは、全員恵まれた生活をしてはいませんが、それぞれが精一杯自分の人生を生き抜いています。かなり重たい内容なのに、スペインの色鮮やかな色彩と、ユーモラスでさえある生命力を存分に感じさせて、見ているうちに勇気さえもらえるようでした。途中、ライムンダが歌うタンゴの名曲「ボルベール」の素晴らしいことといったら。。。この曲の部分だけでも、何回も観てしまいました。
August 18, 2008
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<貧困に喘ぐタイの山岳地帯で育ったセンラーは、もはや生きているだけの屍と化していた。実父にわずか八歳で売春宿へ売り渡され、世界中の富裕層の性的玩具となり、涙すら涸れ果てていた…。アジアの最底辺で今、何が起こっているのか。幼児売春。臓器売買。モラルや憐憫を破壊する冷徹な資本主義の現実と人間の飽くなき欲望の恐怖を描く衝撃作。>最近映画が公開されたことで、初めて知ったこの本。内容の悲惨さは予想以上でした。たぶん現実にもこれに近いものがあるのかと思うと、本当に胸がつぶれる思いです。実の子を「家族を救うため」と称して売り渡し、そのお金で村で唯一のテレビを購入し満足するなんて、想像もつかないことだけど、その幼い少年少女を買いあさり、道具のように使い捨てにする人々。戦争も人間性をかなぐり捨てた世界ですが、それ以上の地獄です。救おうとするNGO職員の力も空回りするばかり・・・淡々とした筆致で書き記されているだけに、残酷さが際立って感じられました。
August 17, 2008
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<北関東新聞の古参記者、悠木和雅は、同僚の元クライマー、安西に誘われ、谷川岳に屹立する衝立岩に挑む予定だったが、出発日の夜、御巣鷹山で墜落事故が発生し、約束を果たせなくなる。一人で出発したはずの安西もまた、山とは無関係の歓楽街で倒れ、意識が戻らない。「下りるために登るんさ」という謎の言葉を残したまま。未曾有の巨大事故。社内の確執。親子関係の苦悩…。事故の全権デスクを命じられた悠木は、二つの「魔の山」の狭間でじりじりと追い詰められていく。>あの日航機墜落事故は、もう23年も前のことになるのか?あまりに強烈な出来事だったので、そんな月日が経ったとは思えない。自分の周りには、その被害の関係者がいなかったにもかかわらず、毎日新聞記事を目を皿にして読んでいた記憶はある。その事故現場である群馬の地元新聞社の、熱く凝縮された数週間が描かれた作品。作者自身が、かつて記者として現場に身を置いていたというだけあって、その迫力は正に本物。仕事上の様々な確執や、家族とのわだかまりを抱えながら、不器用に真摯に生きていく悠木の姿勢には、ジーンとくるものがありました。23年前の今日8月12日、黙祷。
August 12, 2008
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<一連の不祥事は氷山の一角か? 法曹関係者が長年温めてきた事実を覆面で世に問う文芸ミステリー。閉鎖社会の軋轢の中で、感じやすい魂がたどる女性関係とその結末とは…。>自分が担当していた女性被告人に刺殺される裁判官有泉靖人58歳。それだけでもセンセーショナルなわけだけど、全篇彼が宛てたたくさんの手紙(全員女性しかも複数の)で構成されています。確かに幸福な生い立ちではなかったけれど、彼に共感することはちょっと・・・もちろん裁判官だからといって、聖人君子であれとは思わないんですけどね。「暗闇のヒミコと」「死亡推定時刻」でも、裁判官・弁護士の闇の部分が描かれていましたが、この本でもうんざりするような真実?が。裁判というものに関わらずにいたいものだと、つくづく思います。
August 5, 2008
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<「私は、“永遠”という響きにめっぽう弱い子供だった。」誕生日会をめぐる小さな事件。黒魔女のように恐ろしい担任との闘い。ぐれかかった中学時代。バイト料で買った苺のケーキ。こてんぱんにくだけちった高校での初恋…。どこにでもいる普通の少女、紀子。小学三年から高校三年までの九年間を、七十年代、八十年代のエッセンスをちりばめて描いたベストセラー。第一章 永遠の出口第二章 黒い魔法とコッペパン第三章 春のあまぽこ第四章 DREAD RED WINE第五章 遠い瞳第六章 時の雨第七章 放課後の巣第八章 恋第九章 卒業>「あんなに素敵なのに、一生、見れないんだ。永遠に-。」などと、子供の頃確かに「永遠に~なれない」なんてことは確かに思ったなぁ~学校生活を送りながら、身の回りに起きるちょっとした出来事が、決してドラマチックでなく淡々と綴られているのがいい。
August 5, 2008
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<単身でギリシャに赴任した悟に、一方的に離婚を切り出した妻の奈美子。納得できない悟に対し、奈美子は祖父母の間で交わされた手紙のコピーを送る。―約50年前、祖母は殺人の容疑で逮捕されていた。頑なな態度を貫く祖母と、無実を信じ奔走する祖父。ふたりの手紙には、誰も知ることのない真実が語られていた…。>前半が奈美子と悟の、後半が祖父と祖母の、往復書簡で構成されている。手紙の内容だけでストーリーが語られるわけだから仕方ないと言えば言えるのだけど、あまりに丁寧で膨大な量なので、さすがにあり得ないなぁと思ってしまう。特に急な離婚を切り出された悟が、こんなに冷静で理性的に手紙をしたためられるわけないと。ただ、一途に妻を愛し続ける祖父の姿には、胸を打たれるものがある。
July 30, 2008
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<山梨県で地元の有力者の一人娘が誘拐される事件が起こった。警察の指示に従った結果、身代金の受け渡しは失敗。少女は死体となって発見された!県警は、遺留品に付いていた指紋から、無実の青年を逮捕。執拗な揺さぶりで自白に追い込んでしまう。有罪は確定してしまうのか?そして真犯人は?現役の法律家が描く、スリリングな冤罪ドラマ>以前、映画「それでもボクはやってない」を観た時もぞっとしたものですが、この本も無実の人が冤罪を背負わされる怖さを、詳細に書き記されています。作者が現役の法律家ということは、実際にこうした事件があり得るということで。。。正直、いくら早期解決が大事だといっても、捜査の途中で「これはおかしい」と思う警察官がいないはずないのでは・・・とも思いましたが、組織の倫理、上下関係などが微妙に絡み合って、正しいことだけがまかり通るわけではないのでしょうか?2部に若い正義感あふれる弁護士が登場することで、少し救われた気がします。彼の周りの、しっかり者の事務員や理解ある妻の存在は、清涼剤でした。しかし、それでもすんなり無罪とはならない現実、うーん。。。
July 30, 2008
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<野球場のビール売り、ファストフードの店員、スタンドの給油係、量販店の販売員、ファミレスやコンビニの店員などなど……。風実(ふみ)は自称「プロのフリーター」の25歳。 ボーイフレンドの英一はボクサーの卵。せっかく夢を追いかけていたのに、年下に強烈なパンチを食らって自信喪失。もうボクシングはあきらめる、なんて言い出す始末。やりきれない思いを38歳で部長昇進を果たしたサラリーマンの友達・小池さんに愚痴る日々。そんな不安定な風実の元に、18歳の弟の幹(かん)が転がり込んできた。その原因は……「お母さんにゲイだってカミングアウトしたら怒っちゃって」だって?! >風実の周りのいろんな人たち、たとえば母親とかボーイフレンドは、どうしようもなくマイナス思考で「ちょっと! ちょっと!」と言いたくなるけど、ゲイバーのマスターやバイト先のオーガニック惣菜屋台のご夫婦などは、スカッとしていて見事。そんな素敵な人とも、もちろんうじうじしている人とも、良いバランスをとりながら付き合えるのが、風実の魅力。悩みながらも成長していく女性の、爽やかな物語です。
July 29, 2008
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<ダブリンの街角で毎日のようにギターをかき鳴らす男(グレン・ハンサードは、ある日、チェコ移民の女(マルケタ・イルグロヴァ)と出会う。ひょんなことから彼女にピアノの才能があることを知った男は、自分が書いた曲を彼女と一緒に演奏してみることに。すると、そのセッションは想像以上の素晴らしいものとなり…>素朴で優しい映画です。プロを夢見るストリートミュージシャンの彼と、花売りをしたり家政婦の仕事をしたりしながら小さい娘を育てているチェコ移民の彼女。ちょっとしたシーンなのですが、父親の修理業を手伝う彼に、故障を直してもらいたくて、掃除機をガラガラ引いて歩く彼女の姿、ユーモラスで可愛いかった。音楽を通じて惹かれあう二人。でもお互いを尊重しあって、がむしゃらに近づきすぎたりはしない。率直で力強い彼のギターと歌声、繊細で優しい彼女のピアノと歌声が、良いハーモニーとなって、聞く者の心に響きます。爽やかな終わり方も、好感が持てました。どうやらこの映画は、すごく低予算で作られたようなのですが、どうしてどうして上質な作品に仕上がっていると思います。お金をかければ良いってもんではないですね。
July 26, 2008
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<逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか…。誘拐犯と誘拐された子。理性を揺るがす愛があり、罪にもそそぐ光があった>1章は、不倫相手の生まれたばかりの赤ちゃんを、思わず連れ去ってしまう希和子。生みたかったのに生めなかった我が子に名づけようと思っていた「薫」と言う名前をつけて、逃亡の日々が始まる。東京から名古屋・奈良・四国。二人で生き延びるためには、受け継いだ数千万の大金を、妖しい団体に全額寄付してまでも・・・ささやかで穏やかな生活を過ごせるようになった3年半後、一枚の写真であっけなく二人は見つかってしまう。2章は、誘拐された子供のその後の話。事件後の方が、生きていくのがつらいだろうな。実の子でなくても注げる強い愛情。子供は親を選べない不幸。どうしようもない相手を愛してしまうのは何故か。等々、色々なことを考えながらも、一気に読んでしまいました。
July 21, 2008
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<舞台は、かつて炭鉱で栄えた北海道のある街。4人の小学4年生が惑星探査機ボイジャーを見るために、ある丘へ出かけるところから物語は幕を開ける。4人の名前は、俊介と敏彦と雄司と美智子。 それから時は流れ、彼らは大人になり、それぞれの生活を送っている。あることをきっかけにふるさとを離れた俊介は、40歳を目前に控えたある日、自分が末期ガンであることを知り、ふるさとへ帰ることを決意する。そこで4人は再会することになるのだが――。>かつての炭鉱事故にまつわる悲劇やら、妻の不倫相手による幼い娘の殺害やら、これでもかというほどの哀しい話が出てきます。中でも40歳を前に死んでいかねばならないシュンの辛さは、読んでいてもしんどかった。正直上下巻というのは長すぎるなぁと思いましたが、重いテーマである「許し」を書き込むには、このくらいの量が必要なのかもしれませんね。
July 18, 2008
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<現役の弁護士でもある著者が、裁判制度の実態と問題点を浮き彫りにした法廷ミステリーです。高級老人ホームで起きた殺人事件。容疑者として、看護師の河本絵里が浮上します。「疑惑の女」となった絵里は、支援者と共にブログやマスコミを通じて冤罪を訴えます。まるで、女王ヒミコのように支援者を従え、冤罪を叫ぶ絵里。果たして白なのか黒なのか?事件の真相に迫る社会部記者の目を通して、裁判と人間の本質を克明に描いた一冊です。>複雑な家庭環境の中で不幸な幼少期を経て、したたかに成長した絵里。社会部記者打野にだけは見せる「山村からでてきた少女」のような純朴な一面。彼女は本当の犯人なのか?読みやすい半面、ミステリーとしての評価は今一なのかもしれませんが、実際の裁判を知るうえで、とても参考になる作品だと思います。裁判とは、検察側弁護側双方の十分な審理を尽くして決まるものだと思っていました。しかし「裁判官の裁量によって裁判の白黒が決まる」という現実は、ちょっと驚きでした。すでに出ている「お眠り、私の魂」「死亡推定時刻」などの作品は、更に面白そうなので、読んでみたいと思います。
July 6, 2008
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<退役軍人のハンク・ディアフィールド(トミー・リー・ジョーンズ)は、イラクから帰還してくるはずの息子マイク(ジョナサン・タッカー)が脱走したという知らせを受ける。息子を探すために現地へ向かい、地元警察のサンダース刑事(シャーリーズ・セロン)と捜索を開始。真実が明るみに出るとともに、ハンクは知らなかった息子の素顔を知ることに……。>うーん、思ったより静かで地味な映画だったんだけど、すごく重たいものを受け取ったような気分です。戦争とは・・・正義とは・・・どんな大義名分があるとしても、命をかけて戦うということは、異常事態なわけで、正常な精神を保つのは無理なのが当然。イラクからの帰還兵の多くが抱えるPTSD(心的外傷後ストレス障害)を題材に、「クラッシュ」「ミリオンダラー・ベイビー」などの素晴らしい脚本を書いたポール・ハギスが作り上げた作品なので、じわじわと心に響くものがあります。回想で、戦地からの電話、マイクが父に「助けて欲しい!」という呼びかけに、「がんばれ!」と励ますシーンは、つらい。近くの映画館では上映しないので、都内まで出かけたのですが、駅構内街中に大勢の警官が。ちょっと物々しい雰囲気でしたが、洞爺湖サミット前の警戒だったんですね。初めての映画館だったのでちょっと分からず、その中のお一人に道を尋ねましたが、もちろん丁寧に教えてくれました。それから映画の日だったので、混雑しているかと思ったら予想外にガラガラ。公開直後のサービスの缶コーヒーまでいただいてしまいました。
July 5, 2008
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<1943年、第2次大戦下。看護婦のシャーロットは、ロンドンに向かう列車の中で役人のリチャードに声を掛けられパーティに誘われる。出席したパーティでシャーロットは英空軍のパイロット、ピーターと知り合い、たちまち恋に落ちる。また、リチャードから堪能なフランス語の能力を活かして、ナチス占領下のフランスでレジスタンス運動に参加するよう持ちかけられたシャーロットは正義感からこれを引き受ける。数週間後、ピーターがフランスで消息不明となると、シャーロットは危険を顧みず諜報員として南フランスのレジニャックへ降り立つのだったが…。 >シャーロット・グレイを演じるケイト・ブランシェットが、とにかく良い!「エリザベス」「アビエーター」「バベル」「あるスキャンダルの覚え書き」等々、様々な人物を演じてくれています。この作品でも、戦争によって翻弄されながらも毅然として生き抜く強い女性を、見事にそして美しく観せてくれました。戦時下とはいえ、フランス地方の美しい自然や、古い家の佇まいも心に残ります。原作とは違う終わり方のようですが、ラストシーン秀逸だと思います。
June 30, 2008
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