一夜干美人の部屋

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2006年04月17日
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今日耳鼻科へ行った。

耳の調子が悪いので致し方ない。
幸い私の耳は軟膏を塗れば治る程度のものだった。

待合室で順番を待っていると、身障者の青年とおそらく学園の先生
と思われる若い女性がやってきた。
二人は私と向き合って目の前に腰掛けた。
その青年は屈託の無い笑顔を振る舞い、随分機嫌がよさそうだった。
若い先生に、まるで母親に甘えるように寄り添ってなにやら話しかけていた。

ぷーと大きな音がした。
…?

先生らしき若い女性が
「今のは誰ですか?」
青年はぷーと言う音に負けないくらい大きな声で
「はい!私です!」と返事をした。

私はそのやりとりが可笑しくて顔だけで笑っていた。
先生も私と顔を合わせ、お互い顔だけが笑っている。
青年は相変わらずにこにこと機嫌がよい。
そのうち青年はペンとメモ用紙をとりだし、取りとめの無い落書きを始めた。
その様子を見守る若い先生とその青年の純粋さが印象に残る。


私の傍でこの日記をのぞきこんでいる社長が
ぷーと大きな音を出した。
すかさず彼は
「はい!今のは私です!」
アハハ…今度は大きな声で笑ったよ





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Last updated  2006年04月17日 19時35分04秒
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