一番星のしたで

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Oct 10, 2006
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カテゴリ: 読了日記☆


リョウ、大学生、男娼。
夜ごと誘う恋なきエクスタシー。
二十歳の夏の、光と影を描く物語。

「シャワーを借りてもいいですか」
ぼくの声は少しかすれていたかもしれない。
影の中から彼女は言う。
「だめ。私はあなたの髪や体、それに性器のにおいを確かめておきたい。
いつもどれくらい清潔にしているのか、あなたの習慣も」
ほとんどの女の子は、清潔なほうがいいといっていた。
だが、それが彼女の趣味ならぼくは別にかまわなかった。


物語は、淡々と、あくまで冷静に進んでいきます。
いろいろな嗜好を持った女性との行為は、何故かいやらしさを感じなかった。
それよりも、リョウがいろんな女性を通じて、
幼い頃に遠くへ行ってしまった母親の面影を
出会う女性のどこかに探しているのが印象的でした。
「お客さんのいいところを探すのが上手ね」
という台詞が出てくるのですが、
それもきっと、リョウが母だった人の一部分を
その女性の中から読み取ろうとしているからなんだな、と。


面白いとか、面白くないとか、
そういう雰囲気の本じゃないような感じがします。
読んだ人それぞれの捕らえ方しだい。
楽しむための本じゃない、といえばいいのか・・・?
大体の人は本を楽しむために読むんだろうけど。
好き嫌い別れそうな本でした。





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Last updated  Oct 22, 2006 05:27:54 PM コメントを書く


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