紫の雲

Keyword Search

▼キーワード検索

Headline News

July 7, 2009

「腰かけ石」と「弥勒石」・・・再び高野山３

(2)

カテゴリ：名所旧跡寺院あれこれ

「一の橋」から「弘法大師御廟」まで、奥の院の参道は約１．９ｋｍあります。
居並ぶ著名な武将や僧侶の墓標を見ながら、「あ、親鸞の墓だ！」とか話ながら歩いていると、ワクワクして全く距離を感じません。

弘法大師・空海が高野山に登ったとき、腰を掛けて休憩したと伝わる「腰かけ石」があります。
疲れてはいないけど座ってみたくなるのが人情ってもんです"^^"
座ったらご利益があるかも！？

空海が高野山に登る途中に腰かけて休んだと伝わる「腰かけ石」
座りたかったのですが、やっぱりやめました（当たり前）！
小さな古い石が、恐らく「六芒星」を表す石の柱で護られるように囲まれています。
お大師さんは小柄でお尻が小さかったのでしょうか？^^？

御廟のすぐ手前に、もうひとつ不思議な石があります。

なるほど弥勒石！を「高野山よもやま記」から抜粋しました。

御廟橋（みみょうのはし）を渡って、しばらく進むと左に弥勒石の祠（ほこら）があります。中には黒い石が置かれていて、弥勒石と呼ばれています。なんでも弥勒菩薩の浄土である兜率天（とそつてん）から蓮の糸に吊られて降りてきた石なのだそうです。
　弥勒石は何かしらズッシリと重く感じます。祠の四面は格子となっており、その中の一面だけに片手のみが入るように造られていて、弥勒石に触れたり持ち上げたりすることができます。
　最近では、勒石に触るだけではなく、祠の中が上下二段になっていることから、下の段から上の段へと片手で弥勒石をあげて力試しをする人が多くなりました。信仰的な解釈としては、 上段へと片手で上げることが出来れば願いがかなうとか、罪の軽い者は簡単に上がり、逆に罪の重い者は上がらない ともいわれています。しかし本来は、弥勒石に触れることによって、弥勒菩薩を勝縁を結ぶというのが本当のところのようです。
　また伝えるところによりますと、この弥勒石の祀っている場所は、弘法大師のお母さんのお墓であるともされたり、江戸時代の資料では、 弥勒石についての「いわれ」は秘密 であるとも記されています。大正時代には、隕石（いんせき）ではないかという人もいたことが記録されていまして、 たいへん謎の多い石 なのです。

この祠に謎の「弥勒石」が納められています

縦３０ｃｍ横２０ｃｍくらいの小さな黒っぽい石ですが、結構重みがあるようです。
片手がやっと入れられる祠の小さな穴から石を持ち上げるのですが、腕の自由が利かないせいか、実際の重さよりも遥かに重く感じるようです。

最初は右手を入れてやってみたのですが、石の片側しか持ち上がりません（(~_~;)
気を取り直して、今度は左手で挑戦。
どういうわけか、フワッと持ち上がりました＼(◎o◎)／！

不可思議不可思議なり。

そういえば、人の「気」は左手から取り込んで、右手から出すそうです。
念珠を左手にするのはそういう意味もあるそうです。
それで左手でも上がったのでしょうか？？
まさかね"^^"

空海は母上を弥勒菩薩に重ね、高野山麓の「九度山」にある「慈尊院」に祀ったそうです。

弥勒石よ
弘法大師の大慈悲が心に染みますように...

南無弥勒菩薩
おんまいたれいやそわか

またまた続きます...

★ 高野山の山内マップは「金剛峰寺」ＨＰからダウンロードできます ★

応援ありがとうございます "^^"v