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22-20s

22-20s

2005.05.28
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カテゴリ: 本
■□■ きみにしか聞こえない Calling you ■□■




きみにしか聞こえない Calling you.jpg




■私にはケイタイがない。
友達が、いないから。
でも本当は憧れてる。いつも友達とつながっている、幸福なクラスメイトたちに。
「私はひとりぼっちなんだ」と確信する冬の日、とりとめなく空想をめぐらせていた、その時。美しい音が私の心に流れだした。それは世界のどこかで、私と同じさみしさを抱える少年からのSOSだった…。
(「Calling You」)誰にもある一瞬の切実な想いを鮮やかに切りとる"切なさの達人"乙一。表題作のほか、2編を収録した珠玉の短編集。 ■




■22-20sの感想■




■「Caling You」は現在のケータイ社会を風刺してるかのようにも取れます。
ケータイに関する何らかの悩みを抱えている人は意外に多いのではないでしょうか。


人間関係はリアルで身近な人間関係と大差がなくなってきている、そんな「今」だからこそ読んでほしい作品です。


最後がね~、「うあぁぁ~~」ってうなっちゃうくらい哀しいです。
けど、それでも読後感がさわやかなのは、心を通わせることを知った彼女の力なのかもしれません。


「傷」は幼さ故の純粋さが胸に痛い作品。

アサト君の優しすぎるほど優しい心・・・優しい人は、同時に傷つきやすくもありますね。

その心の痛みが切なかったです。


華歌は、花が歌うんです(笑)
きっと乙一にやられたー!って思うはず。この話は真実を知ってからもう一度読むと、違う何かが見えてきます。
華が歌う。ただそれだけじゃ話にならないからそこにミステリー風味を加えた感じ。その華にまつわるエピソードがなんだが面白かった。これは、温かみがあるかな。その華の歌に聴き入られて自分自身の中でも何かが変わった3人。単純に良いなあ、って思う。
切っ掛けがあって変われた主人公。その、華のエピソードが切ない。切ない分、華は歌うんだろうなあ。メッセージとして。

まあ、ともかく3作品とも全体的に、読後感がさわやか。宝石にたとえると小さなほのかに輝く輝石。植物にたとえると、目立たないところに懸命に生きている、白くて小さな花をもつ野草。ダイヤモンドやバラではないけれど、ふと気付くと見えてくる、そんな美しい話です。■


きみにしか聞こえない Calling you ( 著者: 乙一 | 出版社: 角川書店 ) きみにしか聞こえない Calling you (オススメ度★★★☆)( 著者: 乙一 | 出版社: 角川書店 )


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最終更新日  2005.06.19 17:22:05
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