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22-20s

22-20s

2005.07.22
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カテゴリ: 本
■□■ 死神の精度 ■□■


精度.jpg


■「俺が仕事をするといつも降るんだ」
ある時は恋愛小説風に、ある時はロード・ノベル風に、ある時は本格推理風に・・・様々なスタイルで語られる、音楽を愛する、クールでちょっとズレてる死神が出会った6つの物語。■


■22-20sの感想■


■傑作!面白かったー(^^♪

伊坂さんの作品はいつも世界観が良いですね。大好きです。

まさに伊坂ワールド。

私は伊坂さんの作品は、全て読んでいますが、

本作が最も作品性とエンタメ性のバランスが良い作りになっていると思う。




主人公の死神は、一週間後に死ぬことがほぼ決まっている人間と会って、

その人の死を「可」とするか「見送り」とするかを調査します。

彼が調査する人物は、どこかしら何時死んでもいいと思っている人間たちなのですが、
もっと生かせてあげたいと思わせるようなきらめきが、彼らの中にはあります。

だが、死神は情に流されません。クールに決断する。(唯一彼が心動かされるのは『ミュージック!』(笑))


特に、私は「恋愛で死神」という話が好きです。

人生の不条理さをこれでもかという程感じさせられて、

胸の中が苦い思いで一杯になりました。

だけど、本書を最後まで読むと、救われたような気持ちになります。

決して奇跡が起きるわけではないのに。

むしろ、望むと望まざるに拘らず人は皆死ぬ、という厳然たる事実を突きつけられる。




あと「死神対老女」は秀逸。

また伊坂さんにやられました。

そうくるかいって感じで(^^♪

さらに『旅路に死神』でもやってくれましたね。

こちらもクールな『重力ピエロ』のアノ人が!?




最後に入れ知恵ですが、

「メメントモリ」という言葉があります。

ラテン語で「死を想え」という意味。

いつか自分は死ぬのだから、とネガティブに捉えるのではなく、
だからこそ今という時を大切にし、その時その時を精一杯生きよう、
と解釈される言葉です。

本書をとおして著者が伝えたかったのは、これに尽きるのではないかなと思いました。■


死神の精度
死神の精度(オススメ度★★★★★)

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最終更新日  2005.10.01 13:04:56
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