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22-20s

22-20s

2005.11.11
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テーマ: お勧めの本(8172)
カテゴリ: 本
■□■ 女王様と私 / 歌野晶午 ■□■

女王.jpg

■「このミス」1位『葉桜』の偉才が放つ、今年最大の問題作!

真藤数馬は冴えないオタクだ。無職でもちろん独身。
でも「引きこもり」ってやつじゃない。週1でビデオ屋にも行くし、
秋葉原にも月1で出かけてる。
今日も可愛い妹と楽しいデートの予定だったんだ。
あの「女王様」に出逢うまでは。
彼女との出逢いが、めくるめく悪夢への第一歩だった……。
戦慄的リーダビリティがあなたの脳を刺激する、



■22-20sの感想■

■葉桜がめっちゃ好きで、これも期待してたんですが。。。

なんじゃこりゃ。。。

女王様は12歳の現役小学生。
私は44才の現役のロリコン引きこもり。
そしてその妹11歳・・・実は身長30センチ、体重95グラム、素材は強化プラスチックのお人形さん。

とてもじゃないけどついてけねーよ!(笑)

とか思いながらも読んじゃった!

最初、ずっとしかめっ面で読んでましたが、だんだん話、文が面白くなってきちゃって、設定なんてどうでもいいかな。。。って気分に(笑)

しかし、中盤あたりで、とんでもないことに気づく。。。
それに気づくと読む気をなくし、金返せ!って気分になる。



後半、うん、こりゃ反則だ(笑)

でもラストを読み終わるとなんだか悲しくなった。

これは案外佳作かも。
葉桜は傑作で女王様と私は佳作。

オタクの人物像がリアル。

その病的なコミュニケーション不全ぶりは、まさにその道のステロタイプといった感じ。
我々が思い描いている、類型としてのロリコン・オタク像が、本作ではそれなりに活写されている。
うーん。。。
このような男は、本当に、ただのフィクションのなかの登場人物にすぎないのだろうか?
真藤数馬の持つリアリティの確かさに、面白かったのだが、恐さを感じた。

歌野晶午作品は、トリッキーな仕掛けを駆使して読者を驚かせるものばかり。
この『女王様と私』もそうで、ある意味歌野晶午の集大成ともいえる作品に仕上がっている。

ミステリとしてのサプライズが失われる可能性があって、具体的な内容についてほとんど触れることができないのが残念。
これほど何も書けない作品も珍しい(笑)

ロリオタの生態やマゾの心理やニートの論理に、なるほどねと思える箇所がある。その点でも評価されていい本ではあると思う。
万人には受け入れられないだろうけど、俺は薦める。

これはもう、「純文学」に対して「純エンターテイメント」と名づけたい。
小説でしか享受できない娯楽だ。

P.S 読み終えたら表紙の文章を読むことをおすすめしやす。
ミステリらしい技巧を本にまで様々に凝らしたんだなあということがよくわかる。
恐いぜ、これ。■

女王様と私(わたし)
女王様と私(わたし)

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最終更新日  2005.12.19 16:43:22
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