明け方には雨が降り、雷が鳴っていた。
起きて新聞を取りに出た頃は、すっかり雨も上がり、散歩に出られそう。
防寒着を着込み、散歩に出る。風が強く冷たい。
山の木々の上には、薄く雪が積もっているらしい。
風は追い風、帽子と防寒着の襟との間の後頭部が冷たい。
取っ付きの山は紅葉していた木の葉も、すっかり落ちて枝だけになり、
常緑樹の濃い緑と木々の枝の色が縞模様になっている。
茂みでの小鳥の鳴き交わす声も、心なしか少ないように思う。
曲がり角でワゴン車と出会う。
ふと運転している人の顔を見ると、車に食料品の積んで売り歩いている人だ。
後部座席には食料品が積まれていた。この車で売り歩いているようだ。
何時もはトラックの荷台を改造して、食料品を陳列出来るようにし、
演歌を流しながら、決まった場所に止まり、売っていた。
車を車検にでも出しているのだろうか?
魚屋が二台、食料品が二台、それぞれの縄張りを回っていたが、
今はそれぞれ一台ずつになった。
お客さんは高齢者だけ、段々先細りは見えている。
何時まで、この仕事が続けられるか、先行き心配であろう。
ニコニコして、こちらを見ている夫婦連れに出会う。
防寒衣を着、頭からすっぽり、裏毛の付いたフードを被っていて、
一瞬、誰だか思い出せ無かった。
何時も顔を合わせている、ご近所さんだった。