朝、洗面所に行くと水が出ない。
灯油ボイラーから、お湯を取っている系統が、全部止まっている。
昨夜から分かっているのに、手を打つのを忘れていた。
水の出る所から、やかんに水を汲んできて、歯を磨き、顔を洗う。
片手で、やかんから水を出しながら、片手で顔を洗う。
傍目には、猫が顔を洗っているのに、そっくりに違いない。
西の方に、僅かに青空が見えるだけ、西からの風が強く、気温も低い。
昨夜は、雪が降ったらしく、畑にパラパラと雪が残っている。
坂を登るに従って、畑の雪も多くなる。
わが家の当たりが、雪と雨との境目位だったのだろうか。
山は白と緑の斑模様。かなり降った様子。
道は、すっかり乾いているので、凍った所はなく、歩くのには問題ない。
自動車道の側道になると、道の両側に雪が残っている。
自動車道は昨夜から通行止めになっている。
手袋をしていても、指先がじんじんしてくる。この感覚は、長年忘れていた。
力を入れて、手を握ったり、開いたりしながら歩く。
橋の両側は凍り付いているが、中央付近を歩く分には問題ない。
橋を越えると上りになる。自動車道より高い位置に来た頃、
パトカーが下り線を走って行き、少し遅れて事故時検証に来る車も続いた。
下り線は上から見た所、白く見え、未だ、車が通るには危険であろう。
上り線は見た目、問題なく走れそうだ。
道に落ちている木の実が、黒から赤や黄色に変わった茂みでは、
小鳥の声がしない。もう餌が無くなったのだろうか。
風が強く、送電線が唸りをあげている。
山では、雪が風で巻き上げられ、
山火事の煙のように、山肌を這いながら、舞い上がっている。
電線に止まっていたカラスが、西に向かって飛び立ったが、押し戻されて、
前に進めず、元の電線に止まる。風が弱くなるのを待って、再び飛び立った。
散歩から帰ると、凍り付いていた水道も、水が出るようになっていた。