波乗り舟の音のよきかな

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鳥カゴ@ Re:オリンピア・キュクロス(11/23) yamadasiさんのところでも柿、取れるんで…
yamadasi@ Re:オリンピア・キュクロス(11/23) 10/25「柿地獄」がわかりすぎて笑った。 …
鳥カゴ@ Re:蒼穹のアリアドネ(08/04) そんなことないですよ。案外普通の日でし…
yamadasi@ Re:蒼穹のアリアドネ(08/04) 7/26はかなり忙しい(というか大変な)中…
鳥カゴ @ Re:涙流れるままに(12/02) youtuberにはならないよ。 動画作品を作り…

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2026.09.27
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4月1日(水)。創作。
4月2日(木)。創作。
4月3日(金)。気力充分で仕事が出来た。創作。
4月4日(土)。創作に集中できた。夜は焼肉。
4月5日(日)。頭痛、朝寝。創作。
4月6日(月)。創作。
4月7日(火)。創作。
4月8日(水)。創作。
4月9日(木)。仕事が大変ではなかった。創作。
4月10日(金)。早起き。仕事が大変。創作。
4月11日(土)。創作。夜会合。
4月13日(月)。創作。
4月14日(火)。歓送迎会。幹事。
4月15日(水)。車2台を移動させる。昔の自分の作品を遊ぶ。
4月16日(木)。早く寝る。
4月17日(金)。早く寝る。疲れた仕事。
4月18日(土)。農作業。草刈り。漫画を読む。
4月19日(日)。漫画を読んだり昼寝したり。ネタ出しできず。
4月20日(月)。ネタ出し。
4月21日(火)。ネタ出し。
4月22日(水)。夜走る。
4月23日(木)。雨、ネタ出し。
4月24日(金)。夜走る。ネタ出し。
4月25日(土)。終日農作業。夜会合。ネタ出し。昼寝。
4月26日(日)。献血。夜会合。会合で配りもの。昼寝。読書。ネタ出し。
4月27日(月)。仕事。
4月28日(火)。午後休んで苗を運ぶ。酒を飲む。
4月29日(水)。田植え。
4月30日(木)。漫画を読む。
5月1日(金)。腹痛と頭痛で寝た。
5月2日(土)。肥料と除草剤を撒いた。食事に行く。
5月3日(日)。法事。珈琲を飲む。
5月4日(月)。旧友と朝食、散歩。
5月5日(火)。昼寝。創作。だいたい寝ていた。
5月6日(水)。創作。漫画を読む。
5月7日(木)。漫画を読む。
5月8日(金)。漫画を読む。
5月9日(土)。茶摘み。
5月10日(日)。茶摘み。
5月11日(月)。創作。漫画を読む。
5月12日(火)。創作。漫画を読む。
5月14日(木)。創作。漫画を読む。
5月15日(金)。分からない説明会を開く。飲み会。遅く入って早く帰る
5月16日(土)。肥料と除草剤を撒く。漫画を読む。
5月17日(日)。草刈り。夜は部農会会合。漫画を読む。
5月18日(月)。漫画を読む。
5月19日(火)。漫画を読む。
5月20日(水)。漫画を読む。
5月21日(木)。水防訓練。急いで帰り急いで球技大会の練習。
5月22日(金)。遅くまで仕事を片付ける。
5月23日(土)。午前中寝ていた。薬を撒く。カレーを食べる。
5月24日(日)。球技大会。配りもの。
5月25日(月)。遅くに決裁をもらって書類提出。
5月26日(火)。TBNを聴く。
5月27日(水)。疲れる仕事。軽トラを押し上げる。
5月28日(木)。すぐ寝た。
5月29日(金)。漫画を読む。
5月30日(土)。草刈り。漫画を読んで過ごす。少し創作。
5月31日(日)。だいたい漫画を読んで過ごす。昼寝。
6月1日(月)。のらりくらりと仕事。
6月2日(火)。午後は食べて読んで遊ぶ。
6月3日(水)。漫画を読む。
6月4日(木)。漫画を読む。早く寝る。
6月5日(金)。漫画を読む。大企業に打ち合わせに行く。セキュリティが堅牢。アニメやラジオ。
6月6日(土)。捗らない。肥料を蒔いた。
6月7日(日)。美化運動。良く寝ていた。捗らない。漫画を少し読む。
6月8日(月)。ラジオドラマを聴く。
6月9日(火)。魚をさばく動画を観る。
6月10日(水)。ぐったり。蟻飯。
6月11日(木)。ぐったり。
6月12日(金)。ぐったり。
6月13日(土)。朝活。
6月14日(日)。ぐったりしていた気がする。創作。
6月15日(月)。漫画を読む。創作。
6月16日(火)。漫画を読む。
6月17日(水)。スーパーを梯子。
6月18日(木)。職場の飲み会。飲み過ぎた。
6月19日(金)。早く帰って本屋へ。漫画を読む。
6月20日(土)。朝活後、朝寝。終日漫画を読んでいた。
6月21日(日)。創作。
6月22日(月)。創作。
6月23日(火)。創作。
6月24日(水)。創作。
6月25日(木)。通夜。創作。
6月26日(金)。創作。
6月27日(土)。創作。寝る。
6月28日(日)。草刈り。午後寝。
6月29日(月)。創作。
6月30日(火)。読書。創作。寝る。
7月1日(水)。本屋巡る。車の点検。読書。創作。
7月2日(木)。創作。
7月3日(金)。創作。すぐ寝る。
7月4日(土)。午前は仕事。キックオフ。夜はすぐ寝た。漫画を読む。創作。
7月5日(日)。草刈り。午後は寝ていた。
7月6日(月)。ゴミ出し。漫画を読む。『ONE PIECE』最新刊購入して読む。
7月7日(火)。忙しくはない。漫画を読む。すぐ寝る。
7月8日(水)。忙しくはない。漫画を読む。すぐ寝る。
7月9日(木)。夕方から忙しい。漫画を読む。すぐ寝る。
7月10日(金)。ネタ出し。ネタ出ない。
7月11日(土)。ネタ出し。ネタ出ない。
7月12日(日)。ネタ出し。ネタ出ない。
7月13日(月)。ネタ出し。ネタ出ない。読書。ゴミ出し。
7月14日(火)。ネタ出し。ネタ出ない。読書。
7月15日(水)。ネタ出し。ネタ出ない。
7月16日(木)。ネタ出し。ネタ出ない。
7月17日(金)。ネタ出し。ネタ出ない。読書。
7月18日(土)。ネタ出し。盆の準備。投稿準備。書類提出。パネル撤去。夜はリモート会議に1つ出席、同時にもう1つ視聴。投稿。
7月19日(日)。駅前学園祭で高校生にチラシを配る。ゲームを少し。創作するも断念。大学の仲間たちと電話。
7月20日(月)。朝寝。暑い。涼しい場所に移動して読書。買い物。
7月21日(火)。説明会後、リモート打ち合わせ。
7月22日(水)。忙しく仕事。漫画を読む。
7月23日(木)。忙しく仕事。漫画を読む。
7月24日(金)。忙しく仕事。漫画を読む。
7月25日(土)。終日仕事で引率。
7月26日(日)。盆終わり。寝ていた。大学の時の友人とチャット会。資格試験について考える。漫画を読む。
7月27日(月)。配りもの。漫画を読む。
7月28日(火)。眠い。ぐったり。
7月29日(水)。見学。ぐったり。
7月30日(木)。ぼーっとする。頭痛で早く寝る。
7月31日(金)。酒を飲んで寝る。パズルをする。
8月1日(土)。朝寝。クールシェアで読書。草刈り。
8月2日(日)。読書。
8月3日(月)。読書。
8月4日(火)。合宿1日目。
8月5日(水)。合宿2日目。
8月6日(木)。読書。
8月7日(金)。読書。
8月8日(土)。ぐったり動画を観る。
8月9日(日)。草刈り。ゲーム。
8月10日(火)。ゲーム。
8月11日(水)。ゲーム。
8月12日(木)。立ち読み。ゲーム。
8月13日(金)。ゲーム。アニメを見る。
8月14日(土)。ゲーム。
8月15日(日)。漫画を読む。
8月16日(月)。ゴミ出し。
8月17日(火)。漫画を読む。
8月18日(水)。漫画を読み続ける。ネタだし。
8月19日(木)。漫画を読む。
8月20日(金)。漫画を読む。
8月21日(日)。ゲームしながらラジオ聞く。アニメを見る。
8月22日(土)。宣伝動画を作る。漫画を読む。実家から漫画をサルベージ。アニメを見る。
8月23日(日)。飲み物を買う。木を切って干す。草刈り。入浴。ディラーに
8月24日(月)。漫画を読む。
8月25日(火)。漫画を読む。
8月26日(水)。漫画を読む。
8月27日(木)。漫画を読む。
8月28日(金)。ラジオを聞いたりアニメを観たり。漫画を読む。
8月29日(土)。昼寝。ぐったり。漫画を読む。
8月30日(日)。ぐったり。漫画を読む。草刈り。時間を間違えて会合に行かなかった。
8月31日(月)。ぐったり。漫画を読む。
9月1日(火)。ぐったり。漫画を読む。
9月2日(水)。漫画を読む。
9月3日(木)。漫画を読む。
9月4日(金)。残業。漫画を読む。
9月5日(土)。終日仕事。仕事が増えていく。残業。漫画を読む。
9月6日(日)。漫画を読む。
9月7日(月)。残業。漫画を読む。
9月8日(火)。ぼーっとした。雨音であまり眠れない。
9月9日(水)。ぼーっとした。
9月10日(木)。書類が見つからない。ずっと探した。
9月11日(金)。監査。書類が見つからない。
9月12日(土)。配りもの。朝寝。草刈り。職場に行き書類を見つける。ハンダ付けできない。昼寝。
9月13日(日)。雨。ぐったり。車の鍵の手続き。職場に行く。
9月14日(月)。休んで稲刈り。
9月15日(火)。仕事で活躍。ぐったり。
9月16日(水)。仕事でそれなりに頑張る。漫画を読む。
9月17日(木)。仕事後、会合。
9月18日(金)。訪問と会議。忙しく疲れた。動画を観る。
9月19日(土)。米を運ぶ。米を落として拾う。本を読む。昼寝。鍵の登録。買い物。
9月20日(日)。寝ていた。本を読んだ。雨。イベントへ行くも目的のブースは昨日だけだった。
9月21日(月)。献血。台風。ゴミ捨て。
9月22日(火)。寿司を食べた。仏舎利塔へ行った。
9月23日(水)。親戚が来た。職場へ行く。
9月24日(木)。疲れて帰る。漫画を読む。
9月25日(金)。飲み会。遅くまで飲む。
9月26日(土)。雨。1日ぐったり。異朝が悪い。漫画を読んだり、動画を観たり。
9月27日(日)。草刈り。集団で草刈り。漫画を読む。久しぶりにウディタを触ってリハビリ。

【最近読んだ漫画】
たつき諒『私が見た未来 完全版』 。よくある、少女漫画家が描いた怖い話の漫画。怪談や不思議話の短編集。例のアレが有名だけど、物語として面白い話が多い。『小さなカラの中』『地下街』が悲しい話で好きでした。怖さで言うと『浮幽霊』『もうひとの自分』が怖くて楽しかった。
小山ゆう『チェンジ』(全5巻) 。この世に49日間しか存在できない少女の野球漫画。めちゃくちゃ良かったよ。短い命を燃え尽きさせる儚さと尊さの物語。読んでて熱くもなるよ、命を燃やして野球やってんだから。平気でレギュラーキャラクターが死ぬ作者の作品だと緊張感を持って読めますね。5巻の巻末収録の短編も良い話だった。特に『ぼくの粗大ごみ』が好みです。
花沢健吾『アイアムアヒーロー』(全22巻) 。1巻の時点で何の漫画か全く分からないというスゴい作品だった。あまりに内容が違い過ぎて、読み終わってこんな感じになるとは全く思わなかったよ。2人旅のシーンも良いけど、3人での温泉旅行のエピソードが一番楽しくて好きだな。先月僕が仕事で1日過ごした某所が舞台になっていて、テンションが上がった。
主人公が最初、あんまり魅力が無いというか、どちらかというとマイナスなので、読んでいくうちに少しずつ魅力を感じるようになっている。変なところで律儀なのが面白いですよね。
僕の好きなタイプの話ではなかったけれど、続きが気になって一気に読んでしまった。
何だろうね、この作品の雰囲気。ビッグコミックスピリッツの漫画なのに、マガジンとかヤングマガジンみたいな雰囲気がある。もっと具体的に言うと樹林伸のような匂いがするんだけど。
星野之宣『コドク・エクスペリメント』(新装版上下巻) 。『SF』と聞いて僕が思い浮かべる、ど真ん中の作品を描くのが星野之宣なんですよ。「SFってこれだよね!」という王道さ。コドクとは蠱毒。実験惑星の最後に生き残った最強生物と、宇宙船乗組員たちの物語。
そんなパスワード破りの方法があったのか。現実では恐らく不可能だけど、SF世界の高性能コンピュータがあれば確かに可能な合理的方法に思える。そんな、なんてことの無い描写の1つ1つにSFのエッセンスが詰まっている。
新挑限『じいさんばあさん若返る』(全8巻) 。とっても良かった。日常を描いた作品ではあるんだけど、1日1日を大切に生きている感じが。老夫婦が若返るという話で、それによって起こるコメディと人間ドラマがぎっしり詰まっている。夫婦って素敵だな。家族っていいなと思える作品。コメディとシリアスのバランスが大変好みだった。挟まれる家族の回想で、2人の素敵な人生を身近に感じられる。
方言や田舎の描き方が良いんです。地方創生が求められる今なので、思うところがありますね。
麻生みこと『路地恋花』(全4巻) 。京都にある、職人が集まる長屋を舞台にしたオムニバス形式の恋愛漫画。住人それぞれの恋愛、人間模様を描いている。めちゃくちゃ面白かったよ。こういう落ち着いた感じの人間ドラマが一番楽しい。いろいろな職人の世界を知ることが出来るのも楽しい。働く職人ってカッコイイ。
手作り本の話、手描き友禅の話、小説の話、人形の話、靴の話、型友禅の話、シルバーアクセの話がお気に入り。ってほとんど全部ですね。
まさか球体関節人形作家まで入居してきたのには驚きました。人形のモデルは吉田良作品かな? ハンス・ベルメ-ルの本を読んで人形作家を志したというキャラクターなので、吉田良がモデルの一人であるのは間違いないと思うんだけど。
小川悦司『中華一番!』(全5巻) 。19世紀の中国が舞台の料理漫画。天才料理少年の成長物語。シンプルに料理で問題を解決していくエピソードが楽しい。作中に「鳳凰水晶」という大仰な名前の料理が出てくるんですが、その正体に大笑いしました。
小川悦司『真・中華一番!』(全12巻) 。続編というか、そのまま物語が続いている感じ。ただ、ファンタジー要素が結構増えている。料理バトルではあるんだけど、文法や展開がバトル漫画のよう。仲間が増えていくのが楽しい。
本筋である裏料理界との闘いも面白いけど、それ以外の小さい人情噺が楽しい。外連たっぷりの話より、そういう楽しさの方が好みではある。
山内泰延『男子高校生の日常』(全7巻) 。ギャグ漫画は苦手なのでどうかなと思ったけど、楽しみ方は分かるギャグで楽しめました。高校生くらいの年頃の、笑いの空気感だと思う。ショートで軽く読みやすい。
麻生みこと『小路花唄』(全4巻) 。『路地恋花』の続編。靴職人が主人公だけど、主軸となる物語の他に、前作の登場人物たちのサイドストーリーが出てきて楽しかった。僕ももう大人になってしまったので、こういう大人の悩みを描いた作品が読みたいです。女性の仕事と恋愛を描いた物語。最後はどうなるのかなと思っていたけど、何が正解ということはないと思いますが、好きな着地でした。こういう終わり方も良いなぁ。
原作:隆慶一郎、作画:原哲夫『花の慶次 -雲のかなたに-』(全18巻) 。原哲夫作品は『北斗の拳』『蒼天の拳』くらいしか読んだことなかったんです。原作者が違っても、ケンシロウが戦国時代で暴れまわるみたいな話ではある。ただやはり原作が歴史小説なので、かなり硬くてしっかりとした物語が展開する。おふうはオリジナルキャラクターなんですね。まあ、そのままリンだよね。
「人をそんな紙みたいに斬れるか!?」「異様に巨大な人間や馬が出てきて世紀末救世主伝説みたい」という描写はあるんだけど、原作のおかげで全然荒唐無稽ではなく、僕は本作の方が好みでした。
武士の美学を描いていて、戦国時代を痛快に生きた傾奇者の生き様を楽しめます。
車田正美『聖闘士星矢』(文庫版全15巻) 。勝手な印象で『北斗の拳』っぽい話なのかなと思いながら、どちらかと言うと『キン肉マン』に近いような印象。ギャグの無い、上品な『キン肉マン』。シリアスに戦い続けていて、登場人物が冗談の一つも言わないので、苦手なタイプの作品ではあった。煌びやか。ゆで理論。
望月峯太郎『万祝』(全11巻) 。現代が舞台の海賊漫画。女子高生が仲間たちと海に乗り出し、海賊と一緒に冒険する。という突飛なあらすじなんだけど、とても刺激的な海洋冒険ロマンになっている。海の神秘、雄大さと残酷さ、ワクワクする冒険。鮒子の元気でパワフルな活躍が、海の大自然に感動する様が楽しい。日常から踏み出して冒険することの素晴らしさを描いている。素晴らしい作品だと思います。
藤間麗『黎明のアルカナ』(全13巻) 。ファンタジー。好きなタイプの少女漫画でした。最終巻の衝撃と感動。人類と亜人の共生の物語。主役3人の物語ではあるんだけど、出てくる全てのキャラクターに複雑な物語があって読み応えがある。特にベルクード国王グランの過去の話が好きでした。
アルカナと呼ばれる特殊能力。いがみあう隣国同士の抗争。差別被差別の問題。ファンタジー漫画によくある要素がいっぱいだけど、それぞれの立場の人の苦悩を丁寧に描いていて、重厚な物語になっている。
甲本一『マッシュル-MASHLE-』(全18巻) 。シリアスバトルが増えても、最後までギャグがあって楽しかった。友人の兄弟のエピソードが好きだな。多分、ハリッポッターパロディが多かったんですよね。残念ながらハリッポッターは途中までしか読んでいないので、パロディをふわっとしか理解できなかった。
原作:稲葉そーへー、作画:ホリエリュウ『異世界編集者~漫画で世界を救う事になりました~』(全4巻) 。テンプレートな感じの作品だけど、漫画、物語で世界を変えるという話なので、刺さって面白かった。序盤や終盤も良いけど、中盤の人情噺がかなり良い。どんなジャンルでも人間ドラマがしっかり描かれていると面白い。僕は魔法は信じていませんが、物語の力を信じていますので、大変楽しめた作品でした。
原作:佐藤大、作画:ゴツボ☆マサル『柚子ペパーミント』(全8巻) 。主人公はクールな少女なんだけど、周りが、というか作品の世界観がテンション高すぎて頑張ってついて行った。柚子がペパーミントを起動する姿がカッコ良い。後半以外にシリアスな展開で驚く。
田村光久『8番出口』(全1巻) 。コミカライズ。ちょっと前に流行っていたのは知っていたのですが、全く触れてこなかったので、教養のために読んでみた。コロコロコミック掲載作品なのに驚いた。漫画版も面白かったけれど、これは話の性質として映画やゲームの方が適していて、怖そう。違和感が面白かったです。
こうの史代『長い道』(全1巻) 。作者の作品は『この世界の片隅に』を読んだくらいだけれど、やっぱりすごい作品を描く人だ。多くを語らず、抒情的でコミカル、怖くて切ない。オリジナリティに溢れている。他のどの漫画にも似ていない作風だと思う。敢えて言うなら、おかべりかを思い出す。
ヨシノサツキ『ばらかもん』(全19巻) 。期待通りの面白さ。こういう人情噺を読みたいと思って読めることの幸せ。本当に作者が五島出身だから、田舎暮らしにとびきりの説得力がある。逆に書道部分にはあまり説得力がない。冬の話もいっぱいあるけど、この作品を夏に読んで本当に良かった。
半田先生のキャラクターが絶妙。漫画でよくありそうだけど、よく読むと、この緩急や人柄は他にない。
琴石なるが良い。僕は漫画に出てくる幼い子どものキャラクターってそんなに好きじゃないんだけど、なるは良いね。自分もそうだったけど、本当の子どもって、こんな感じにひねくれてるよね。それでいて純真さもあって。魅力的。
松本直也『怪獣8号』(全16巻) 。最初から最後までとっても面白かった。というか、これ、全16巻で1つの話ですね。熱中して一瞬で読んでしまった。登場人物がみんな見せ場があって良い。怪獣が普通に昔からいる世界観で、あんまり詳しい説明もないけど、すんなり受け入れられる。物語に入っていけた。戦いを通した人間模様が丁寧に描かれていて好きな作品です。
日本の特撮やアニメの流れを汲んでいる感じの怪獣物語。日本は怪獣の国でもありました。
主人公が化物になりながら化物の間で戦うのは『寄生獣』や『東京喰種トーキョーグール』を思い出す。主人公の名前は『変身』のフランツ・カフカから来ているのか?
ジョー指月:原作、あおきてつお:作画『緋が走る』(全15巻) 。陶芸を扱った漫画。どこからどこまでが創作なのだろう。「緋」って本当にあるの? 陶芸バトルのエピソードは『美味しんぼ』のような雰囲気だなぁと思いながら読んでいた。そのうち「今魯山人」なる人物が出てきて驚く。お仕事モノの青年漫画は面白い。主人公が魅力的。緋の探求の話やバトルも面白いけど、芸術と実用の狭間で試行錯誤する陶芸の話をもっと読みたかった。
原作者、筆名が違うけど『アストロ球団』の原作者と同一人物なのか。作風が違い過ぎるでしょ。読み終わって知ったよ。めちゃくちゃ驚いたよ。
かわぐちかいじ『太陽の黙示録』(第1部「群雄編」全17巻) 。全然終わってないじゃないか。話、途中じゃないか。大震災で分断され、南エリアをアメリカ、北エリアを中国に管理された日本の物語。『日本沈没』を思い出しながら読んだ。高度な国交と政治の物語でエキサイティング。
登場人物が冗談の一つも言わないような物語って全然好きじゃないんだけど、とても面白くて夢中になって読んだ。かわぐちかいじ作品を最後まで読んだのは初めて。最後じゃなかったけど。
絵柄もそうだけど、読んでいる時の感覚が浦沢直樹に似ているのは何なんだろう。
かわぐちかいじ『太陽の黙示録』(第2部「建国編」全9巻) 。3つに分割された日本。新しい国を作る人々の壮大な物語。登場人物が正義とか悪とか、敵とか味方とかが刻々と変わっていく。場合によって敵対したり協力したりしながら、自分の考える理想に向かっていくのは、実際の政治についても同じなのかもしれない。善悪ではないリアリティあるドラマが面白い。重厚な人間ドラマで、ずっとシリアスでも本当に楽しかった。
瀬川はじめ『東京ESP』(全16巻) 。第二部に入ってから格段に面白かった。日常生活から超能力が広がっていく第一部、超能力者の存在が当たり前になった世界を描く第二部。この手の話は日常が変わっていくエピソードの方が僕の好みなんだど、本作は世界が変わった後の方が不思議と面白かった。条幕蓮と是臼鉄矢と物語が好きなのかも。全体的にバトルが熱い。
よしながふみ『大奥』(全19巻) 。これ、すごい作品ですね。男だけが罹患する謎の疫病が蔓延し、男が女の1/4の人数になった江戸時代、徳川家の物語。ただの性別逆転のパラレルな歴史漫画ではない。とんでもない作品。病気の蔓延により、3代以降の将軍や歴史上の主要人物の性別が逆になっているんだけど、完全に逆になっていないのが大きなポイント。
六代~八代将軍の御代の物語から始まったかと思えば、三代に戻り、三代から十五代までの悲しみと愛のドラマを丁寧に描いている。この濃度で、19巻かけて200年の物語を描いている作品を他に知らない。
基本的に悲劇なんだけど、夢中になって読んだ。幸せなひと時がありつつ、苦しみながら生き抜いた人々の話。
当たり前の話なんだけど、どの将軍の御代にもトラブルは尽きないのですね。
政争、策謀、性と死。悲しい物語の中にあって、夫婦だったり親子だったり主従だったり、愛の物語が光輝いて見える。
史実に忠実なところも結構あって、かなり勉強になった。知っているエピソードも結構あって「こうつなげるのか」と驚きも多かった。
江戸城だけではなく、市井の人々の物語も織り込まれていて、どれも面白い。
講談で読まれる物語ともクロスオーバーして、知っている名前が出てくると嬉しい。
それぞれの時代に残酷で美しい物語があって、どれも感動的なんだけど、特に十四代将軍徳川家茂と和宮(親子)の話はボロボロ泣けた。どこまで史実なのか分からないけれど、家茂ってあんなに人に求められて働いていたのか。病身なのに大変過ぎる。
幕末以外の江戸幕府を描いた作品をあまり読んでいなかったので、歴史の流れを通して読めて大変面白かった。
全編通して面白いけれど、ちゃんと最後の幕末編が一番面白くて、盛り上がっている。幕末の政争を描いているのに、竜馬が名前だけで1コマも出てこないのが斬新で意外性がある。
めちゃくちゃ濃厚な19冊でした。僕は少女漫画家が少女向けでなく、大人向けに書いた漫画が結構好きみたいだ。
三代から十五代までの物語なので、当然、全編を通して出てくる登場人物はいない。
1巻の表紙に描かれている水野祐之進は1巻の途中で退場し、以降一切出てこない。
それぞれの時代ごとの主人公らしき人物はいるものの、明確に「主人公はこの人」と言える人はいない。
本作の主人公は、しいて言えば「大奥」そのもの。
役職名だったり改名があったりして、1人の登場人物を表す名前がいくつもあり、集中して読み進めないといけない。
それに加えて武家や幕府特有の言葉もあって、耳馴染みのない言葉がかなり多いんだけど、熱中して読めた。物語の力ですね。
さっと2周目を読んだ。魅力的な登場人物はいっぱいいるけど、最後の方で和宮様が全部かっさらっていきます。登場時に読者に嫌われる登場人物を最終的に魅力的に描くのが一番すごい。公家の言葉で啖呵を切るシーンがとても良い。
田村隆平『べるぜバブ』(全28巻) 。ファンタジーかと思ったら9巻くらいまで不良番長漫画だった。いや、最初から最後までファンタジーではあるんだけど。メタ的なギャグが多くて好きです。ジャンプ漫画なので、やはりジャンプ漫画のパロディが多めですね。
田村隆平『田村隆平短編集 べるぜバブ魔王外伝』 。デビュー作や読み切り版を含む短編集。ニライカナイの話が一番好きです。読み切り版と連載版、ほぼ同じですね。そんなこともあるんですね。
こうの史代『夕凪の街 桜の国』(文庫版全1巻) 。渾身の筆致で描かれた原爆の物語。これはすごい。ほのぼのした作風なのに、物語に物凄い深さがあるのは、著者の他の作品と同じ。でも本作は気合の入り方が違う。『夕凪の街』は原爆被害を、『桜の国』では被爆者差別を描いている。実は繋がりがある物語だと分かってくる仕掛け。9割9分日常生活の描写だけど、明確に描かれていないところに物語がある。圧倒される、素晴らしい作品。
原作:手塚治虫、シナリオ原案:山石日月、漫画:中山昌亮『ブラック・ジャック 青き未来』(全1巻) 。老いて奇病を患ったブラック・ジャックが出てくる。良かったけど、欲を言えばもっと長尺で読みたかった。クロエの名前が何でクロエなのかは何の説明もないけど、クロエの部分は読者が最も求めている物語ですよね。「てゆ」が熱い。
シナリオ原案者の正体があの人だって知っていたというか、だから買ったんだけど。「漫画描いている中山昌亮って誰だろう?」と思いながら読んで、読み終わった後に『不安の種』の作者だと気づいて驚いた。ものすごいタッグですね。

【再読漫画】
久世番子『パレス・メイヂ』(全7巻+番外編2巻) 。記録を見ると、丁度一年前の同じ時期にも再読している。何度読んでも良い作品。魅力的な登場人物が多いのはもちろん。鹿王院宮威彦のどこか憎めない人間らしい魅力が、物語を面白くしていると、今回の再読で思った。
漫画版『異世界居酒屋「のぶ」』(既刊21巻) 。料理と人情の話が目立ちますが、商業と流通の物語でもあります。通して読んでいると、古都そのものが主人公なのではないかと思えてきます。
コンラート五世陛下とマクシミリアン親王殿下は従兄弟ということで良いのかな? 兄弟という可能性も残っているように思えるけど。
『信長のシェフ』(全37巻) 。豪快で繊細な信長像がいいんですよ、この作品。出てくる武将が皆、生き様がカッコイイ。出てくる女性も皆強くてカッコイイ。夏さんがいいけど、楓も魅力的だよね。「大嫌い」って言っちゃうところが。戦国時代の武将たちの誰よりも、現代人の主人公が一番覚悟決まっているのが本作の魅力です。最後の、箱を開けずに返すシーンが好きなんです。
西森博之『お茶にごす。』(全11巻) 。後半のしっとり感がとってもいい。しっとりしよる。西森作品の他のヒロインとは全然タイプが違う姉崎部長だからこそ、こんな素敵な物語になっていると思う。優しくなりたいと強く願った乱暴者の主人公が、ヒロインや仲間たちと関わることで「優しさ」とは何かを見つけていく物語。まだ『カナカナ』等を読んでいないのですが、現時点、西森作品で一番好きな作品。
原作:岩明均、作画:室井大資『レイリ』(全6巻) 。いやぁ、いいなぁ。当たり前だけどシナリオがとんでもなくいい。『寄生獣』『ヒストリエ』を好きなのに本作を読んでいない人が結構いるようで、それは勿体ないですよ。武田信玄の孫・武田信勝の影武者である少女が主人公。女性主人公だけど『風子のいる店』の風子タイプではなく、エウメネスや新一に近い存在。気が強くて飄々としている感じが良い。
何度も言うけど、信勝が明智光秀を動かすために書いた信玄の偽書から、勝頼への想いが読み取れるのが秀逸。そして、偽書が光秀の謀反に繋がるということは、本作において、本能寺の変の黒幕はあの天才少年ということになるのではないか。
岩明均『風子のいる店』(全4巻) 。地味だけど大好きな漫画。これだって『寄生獣』と並ぶくらいの名作だと思うんだけどなぁ。岩明作品の中で最弱の主人公。そんな彼女が泣いて笑って悩んで頑張って、少しだけ成長する素敵な話。ヒリヒリする物語だけじゃなくて、こういう作品もまた描いて欲しいなぁ。そんな時間はないだろうけど。
「純粋で不器用な吃音の少女」に似た部分を、誰しもが心の中に持っていると思う。
高橋留美子『めぞん一刻』(全15巻) 。読むたびに泣ける。高橋留美子作品でダントツで一番好きです。SF色の無い、楽しく切ない人間ドラマ。
少年誌に描いた作品も面白いけれど、本作を読むと「少年誌に拘らずに青年誌でもっと描いてくれれば良かったのに」と思ってしまう。
『うる星やつら』と同時連載なんだけど、こっちは特に後半がグッと大人のドラマになるんですよ。最終巻は涙なしには読めない。
「作者自身の性格に一番近いキャラクターは音無響子」と作者が公言しているらしく、「留美子先生、こんな嫉妬深い性格なんですか」ってなる。本作だけでなく、高橋留美子作品は全体的に「嫉妬の文学」だと思う。男女ともに嫉妬する気持ちを描くのがめちゃくちゃ上手い。
他の作品と比べて明らかに作家性が色濃く出ていて好きな作品。ヒロインと作者の人格が近いということは、それだけ作品に思い入れがあって、魂が乗っているということなのかもしれない。
そういえば、ヒロインが未亡人の作品って、今の時代になっても全然ないですね。これがあまりに有名過ぎるからか。探せばあるのかな?
再読で六本木朱美や三鷹瞬、九条明日菜のキャラクターの魅力を再認識。特に三鷹瞬は図々しいけれど、熱い男であることが魅力だなぁと思った。
『めぞん一刻』を初めて読んだのは、僕が社会人になりたての頃だったかと思います。主人公が働きだすエピソードも相まって、心に残っている作品です。
この作品はちゃんと人間関係に決着がついているんですよ。
「いまわの際で言ってやる」でも「延長戦」でもなくて。
犬夜叉は決着がついていますね。
シリアスな作品は決着をつけ、コメディ色が強いと人間関係には決着がつかないのかもしれない。どちらが良いという話ではないけれど。
女子高の描写の解像度が高くて驚いた。調べてみたら作者高橋留美子の母校新潟県立新潟中央高等学校は1999年まで男子生徒の受け入れをしていなかったのですね。現在は共学だったので気づかなかった。女子高出身者だったのか。
萩尾望都『イグアナの娘』(文庫版全1巻) 。短編集。最後の話以外は「家族」「親子」がテーマかな? 表題作、イグアナ姿の娘の話が良いんですよ。互いを愛することをできない母子の関係を「イグアナ」に託して描いた作品。何でイグアナなのか、どうしてイグアナに見えるのかの説明がないところが良い。
萩尾望都『11人いる!』(文庫版全1巻) 。萩尾作品で一番好きかも。SFらしさと、フロルの魅力に依るところが大きい。続編が悲しい。巻末のギャグショートショートが楽しい。タダとフロルが魅力的なのはもちろん、11人皆魅力的なんだけど、読めば読むほどマヤ王バセスカが良いですね。好かれるキャラクターではないけれど、味があるキャラクター。
漫画版の『まおゆう魔王勇者』(全18巻) 。政治と経済の話。結構、集中して読まないと登場人物たちの利益や政治的思惑が錯綜して意外と難しい。ラストは『火の鳥』を思いだしながら読んでいた。
高橋留美子『1ポンドの福音』(全4巻) 。ボクサーと修道女の物語。ヒロインがシスターなので、高橋留美子作品の中で最も気品がある。ちょっとダメな男に惹かれる女の物語が高橋作品は多い。ファンタジー要素のない人間ドラマもとても面白い。本作と『めぞん一刻』は、2人の関係に決着がつくんです。ドラマがあるんです。
手塚治虫『火の鳥』「黎明編」「未来編」 のみ再読。この2編は対を成す感じがあります。『火の鳥』全体の中でも「未来編」が一番壮大で好きです。遥かな未来から遥かな過去へ。何もかもを超越した壮大さ。

【最近読んだ本】
松岡圭祐『万能鑑定士Qの事件簿VIII』 。同級生女子3人が台湾旅行する話。終始楽しかった。台湾を舞台に、台湾ならではの大型トリック。エピローグのラストシーンがどういう言葉で締められるか、僕の予想が当たって嬉しかった。
議会の緊迫した感じが緊張感あって楽しい作品でした。波照間島の未来が、若者たちに託される話がとても素敵。
木下栄蔵『孫子の兵法の数学モデル 最適戦略を探る意志決定法AHP』 。軍事・外交・経営における最適戦略を調べるAHP (Analytic Hierarchy Process) について例を交えて説明している。孫氏の兵法自体の話はあまり出てこない。タイトルから受ける印象が全然違う。ゲーム理論的な話。読むのに線形代数の知識は当然のように要求される。ブルーバックスにしてはかなり難しい内容のような気がするんだけど、どうだろう。
中学や高校の「日本史は得意」とか「数学は苦手」とか「生物学が好き」とかと似たような感覚で、大学の数学専攻の中でも「線形代数学は得意」とか「解析学は苦手」とか「位相数学が好き」という感覚があるくらいに全然違います。更に言うと「代数幾何学は苦手で、位相幾何学は好きだけど、微分幾何学の授業は眠くなっちゃう」みたいなこともある。
歌野晶午『放浪探偵と七つの殺人』 。信濃譲二シリーズの4作目が出てたの知らなかった。タイトルが全然違うじゃないか。短編集だからか。堅実で王道な推理小説で楽しかった。推理部分が地味だけど堅牢でいい。ゴミ屋敷の話が好きだった。舞台が昭和50年代。家シリーズはそんなに前が舞台だったか。
松森靖夫『論破できるか!子どもの珍説・奇説』 。子どもが間違えるような疑問、思い込みに対して、平易な語り口で科学的に説明した本。結構詳しくは知らない話が多くて楽しかった。理科は好きでも嫌いでもなかったけど、こういう視点で見ると楽しそうですね。
松岡圭祐『万能鑑定士Qの事件簿IX』 。小笠原さんが大活躍していて、カッコいい。どうしちゃったんだ。万能鑑定士が万能鑑定能力を失い、手に汗握る展開。そして、今回のテーマがモナ・リザなんだけど、『ダ・ヴィンチ・コード』をそんなふうに使うのか。面白いですね。
黒岩重吾『闇からの声』 。最近の本かと勘違いして読み始めたら全然そんなことなかった。猥雑さと冷たさが、小説ってこういうのだったよなと懐かしい気持ちになった。昭和な雰囲気だと思いながら読んだけど、そこまで
古くない。平成13年。作者の晩年の作品だったのですね。短編の終わり方があっさりしていて、本当にありそうな現実を切り取ったような印象を受ける。主人公の作家は結構作者自身なのかな。作者≒主人公の作品は読みやすいです。
竹本健治『涙香迷宮』 。どんな知識と頭脳があればこんな作品を作れるんだよ。囲碁と連珠、いろは歌、そしてミステリィに研究者レベルで精通していないと絶対に書けない作品。黒岩涙香の残した謎を扱った作品で、涙香の人生についての解説がされていて、涙香のファンになる。涙香作品は一つも読んだことがない。江戸川乱歩以前の日本の推理小説は涙香の時代だったという認識はある。翻訳翻案がほとんどだったみたいだけど、読んでみようかな。
松岡圭祐『万能鑑定士Qの事件簿X』 。過去回想。時系列的には1~2巻の直前直後の話。万能鑑定士が万能になっていく、いわば修業時代の物語で読み応えがある。シリーズの登場人物がいっぱい出てくるけど、「あれ? この人どういう人なんだっけ?」となってしまうのは僕の記憶力が悪いせい。ディスカウントショップの恩師とのエピソードがどれも良いなぁ。
乙川優三郎『ロゴスの市』 。初めて読む作家。もらってきた単行本。何の前情報もなく、ジャンルすら知らず、何も期待せずに読み始めた。めちゃくちゃ面白かった。夢中で読んだ。翻訳家と通訳者の人生、成長とすれ違いの物語。調べてみると恋愛小説扱いなんですね。仕事に対する情熱。国際人としての活躍。戒能悠子には危険な魅力がありますね。
松岡圭祐『万能鑑定士Qの事件簿XI』 。手に汗握る兄弟子との対決。瀬戸内陸の教えはそんなにすごいのか。元々素質があったにせよ、誰でもこんな高度な思考力がつくのか(笑)
アパート経営のエピソードが好きです。
膨大なネタのストックがないとこんな話書けない。膨大な、小さな雑学、推理要素のストック。もちろん、普通に推理小説を書くにしてもそうだけど、特にこの作品はそうだと思う。千里眼シリーズを書いている時からの準備があったんだと思ってる。
舞城王太郎『世界は密室でできている。』 。前に読んだことあるかもしれない。また買ってしまった。なので、内容は全て忘れていたけれど恐らく再読。文章のテンションが高くてついてくのに苦労するなぁと思いつつも、クライマックスは盛り上がりました。中学生が主人公、高校生みたいな雰囲気の中学生。会話の内容はバカな中学生っぽいけど。歪んだ青春感が楽しいです。
倉知淳『シュークリーム・パニック』 。推理短編集。基本的に明るく楽しくてバカバカしくて笑えるミステリィ。でもロジックはちゃんとしている。どれも面白い。人の死なないライトな作風。最後の話が恋愛要素もあり、意外に爽やかで好きです。最初の現地集合現地解散する銀行強盗の話が楽しい。
松岡圭祐『万能鑑定士Qの事件簿XII』 。とりあえずシリーズは一旦終了。「何でこんなネタバレするような表紙なんだよ」と思いながら読み始めたけど、全然ネタバレではなかった(ネタバレ)。小笠原さん、こんな面白いラブコメな感じなんですね。almostのくだりが楽しい。そして、本作のトリックというかアレの内容、真相があまりにもバカバカしくて好きです。想像すると絵面が漫画みたいで。僕は岡本太郎が好きなので、いつか太陽の塔に行きたいなぁと常々思っています。
栃内新、左巻健男『新しい高校生物の教科書―現代人のための高校理科』 。講談社ブルーバックス。高校生の時に、悩みに悩んで生物を選択しなかったので、改めて勉強しておこうと思って読んでみた。「新しい」と言いつつ20年前の本。知っている内容も多かったけれど、知らない内容は結構難しいですね。化学が苦手なので、化学的な話は難しく感じた。生き物や植物の行動や性質の話が面白い。
司馬遼太郎『北斗の人』 。北辰一刀流開祖、千葉周作の一生を描いた時代小説。時代小説は得意ではないけれど、剣客の話なので読みやすかった。少年時代は初々しい。現代にも続く流派というか、現代の剣道の礎を築いた人の話で浪漫がある。
内田康夫『沃野の伝説』(上下巻) 。米市場の闇を扱った社会派推理小説。内田作品の名探偵は浅見光彦しか知らなかった。信濃のコロンボシリーズというのがあるんですね。二大探偵共演作品。浅見家を見てると、根岸の海老名家が思い浮かぶんだけど、誰か共感してくれないかな。
松岡圭祐『万能鑑定士Qの推理劇I』 。前シリーズとの違いは分からなかったけど、相変わらずの面白さ。悪役が言うこと全て万能鑑定能力で封じられるシーンが楽しい。過去回想の主人公の無知っぷりはギャグですね。どっちも面白い。
ラストの線香花火のシーンが抒情的で好きです。
岡崎琢磨『九十九書店の地下には秘密のバーがある』 。ミステリィ要素はほとんどなく、人間ドラマに焦点が当てられている。仕事がテーマなのかな。主人公の抱える不安は極端に描かれているけれど、多くの人が抱える不安だと思う。不倫や離婚を扱った物語が多く、上手い。仲間たちが魅力的で楽しかった。
松岡圭祐『万能鑑定士Qの推理劇II』 。毎回盛り上がる。今回は古書がテーマ。Qが店を畳んでOLになるので、先の展開がとても気になった。特等添乗員αも登場している。推理スタイルが違う人たちが出てくるのは、なんだかJDC(日本探偵倶楽部)みたいで面白い。高校時代の描写と交互に物語が進んで、抒情的。
二階堂黎人『名探偵 水乃サトルの大冒険』 。古式ゆかしき変人タイプの名探偵。変人探偵とその相棒というのは推理モノとして作りやすいし読みやすいのです。4つ入った短編集。『ビールの家の冒険』は少し荒唐無稽だけど、提示される謎がとても魅力的。『ヘルマフロディトス』は途中の女子高生の日記の部分が読みづらくて苦労したけど、トリックはすごく好みでした。記述のトリックは楽しい。『『本陣殺人事件』の殺人』は、『本陣殺人事件』の別解を与えている。物語としては無味だけど、別解が全て納得いく内容でドキドキした。推理小説の世界では時々、古典に別解や別解釈を与える作品があるんだけど、よく研究されているなぁと思う。『空より来たる怪物』は家のトリックが好みでした。
小峰元『イソップの首に鈴をつけろ』 。50年近く昔の作品。青春推理小説ということなんだけど、現代人からしてみると「これは青春か?」という感じはある。昭和後半の雰囲気。イソップ童話の蘊蓄が面白かった。
十二代目市川團十郎『團十郎の歌舞伎案内』 。当代ではなく先代の團十郎。江戸歌舞伎最高位の名跡である團十郎、その初代~11代目の解説。歌舞伎の成り立ち。代表的な演目の解説。僕はまだ歌舞伎の楽しみ方を全然分かっていないので、学ぼうと思って読みました。
落語・講談・浪曲だけではなく、江戸時代を描いた創作物を最大限楽しむために歌舞伎や浄瑠璃、能狂言を楽しめるようになりたいなぁと思うのですが、難しいですね。

【最近クリアしたゲーム】
カッパ永久寺『ゆりかごは遡る』 。3つの結末(+サブエンド2つ)1、2、√5、√6、iを見ました。
ちょっと身につまされた。カッパ永久寺さんが今尚フリーホラゲという土俵で、魂を削って戦い続けていることに胸を打たれました。
僕も大昔にホラーゲームを作っていたのですが、最近戦ってないなぁ。
清々しいまでの8番出口リスペクトに笑いました。
懐かしいフリーBGMが使われていてテンションあがった。

【思っちゃったんだからしょうがない】
そういえば先日、お金持ちのお嬢様ばかりが通ったり寄宿舎で生活したりしてる、俗界から隔絶された森の中のミッション系の女子高校に、仕事(本業)の関係で行ってきた。
「こんな漫画みたいな学校が本当にあるんだなぁ」と思った。
ロッテンマイヤーさんみたいな先生が出てくるかと思っていましたが、対応してくださったのは気さくなオバちゃんでした。

【思っちゃったんだからしょうがない】
五代目圓楽一門会だと、錦笑亭満堂が、なんか好きなんです。
上手く説明できないけど、なんか華があると感じる。
元お笑い芸人の落語家はいっぱいいるけど、他の噺家にはない変な明るさが好きです。





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最終更新日  2026.09.27 23:00:11 コメントを書く


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