studio2jyou スタジオ二畳

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Sep 2, 2010
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今日の中古ギター

激しい傷なのか?レリック加工なのか?
たぶんレリック加工をオーナーがしたのでしょうね。
1995年製USAピックアップ、アッセンブリー搭載、ラッカーフィニッシュの限定販売52テレキャスター。


さて、信じてもらえないかと思う話です。

今日は仕事でした、昼食休憩から仕事に戻って程なく、「外で倒れている人がいる」と同僚が走ってきました。

僕は反射的に現場に走っていきました。店舗の外の駐車場に渡る横断歩道の手前の車止めのところに男性老人が倒れています。うめき声も聞こえます。
回りを女性のお客様たちが取り巻いていますが誰も手を出せ無いようでした。
どこからか「私、介護士の資格者です」という20代後半くらいの女性が現れました。



車椅子が届いたので、若い介護士の女性と僕とで転んだ姿勢から立ち上がらせて、車椅子に座らせました。

まさに、昨日、おとといで習った実習そのままの手順でやってみたのでうまく1発で車椅子に座らせることが出来ました。そして、習ったままに車椅子を移動。練習しててよかったあ。ちょっとあせったけど。

おじいさんは立ち上がるときに痛そうでしたが、車椅子に座って店内の冷房の効いたカウンターのある場所に連れて行くと、少し落ち着いてきました。その間僕はおじさんとお話。「どこからいらっしゃったんですか」「○○市から来た」「僕、その○○市の○○第一高等学校卒業生なんですよ」「わしもその高校出だよ」「大先輩じゃないですか!」等々。

その間、介護士の女性は、おじいさんがこれから行くといっていた病院と、おじいさんの自宅に電話をしてくれています。介護士の女性は病院勤務で夜勤明けの帰り道だったと話してくれました。

本人は自分の車で病院にいくといっているのですが、車は店の駐車場においてかまわないからタクシーで病院に行きましょうと何度か穏やかに説得、ようやく本人も納得してくれました。ひやひやものです。

事務員さんに内線でタクシーを依頼して5分ほどでタクシー到着。
今度は車椅子をタクシーの座席入り口に移動して、僕一人で乗せ替えをしました。これも習ったとおりの方法でさほど苦労せずタクシーの座席に移動できました。よかったあ。

タクシーの運転手さんはパンチパーマのこわもてのおじさんで、最初は「どこまで行くのはやくしてよ」などと言ってます。怖い。事情をはなして病院にいち早く行かせてあげたいと、勇気を出して説明。すると態度はいっぺん、「よしわかった!」ああ、良かったいい運転手さんだあ。最初怖かったけど。(^^;)

こうして病院まで送り出しました。

協力してくれた介護士の女性に「お名前と、連絡先を教えてください」と何度か頼みましたが「いえいえ、通りすがりで少しお手伝いしただけですから」ととうとう聴けずじまいになってしまいました。ここだけが心残り。

この女性の協力が無かったらうまくことを運べなかっただろうなあ。



で、遅れた仕事を取り戻すためにちょっと無理をして仕事をして、夕方5時ごろ僕に電話が。おじいさんの奥さんからでした。何度もお礼を言われてしまいました。ご本人にも代わってお話をしたところ、腰の打ち身だけであとはけがはないと聴かされて、ほっとしました。で、おじさんも何度も何度もお礼をいいます。
嬉いけど、そんなに何度も言わなくていいよ、と心で思って5分ほど話をして電話を切りました。

今の気分は、学んだことが役に立ってよかったのが半分。介護士の女性のプロのボランティアでの仕事(?)ぶりに、足元にも及ばない実力不足の痛感が半分。

うそでも作り話でもなく、リアルな出来事。
僕には忘れられない日になりそうです。



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Last updated  Sep 2, 2010 11:31:02 PM
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