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2019.11.10
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テーマ: 読書(8289)
カテゴリ: 【読書】未分類

82年生まれ、キム・ジヨン (単行本) [ チョ・ナムジュ ]

●この本はどんな人におすすめ?
ジェンダーやフェミニズムに興味がある人
韓国の女性をとりまく状況に興味がある人
「それって、私が“女”だから?」と思ったことがある人

●本の目次・あらすじ
キム・ジヨン、1982年生まれ、33歳。
出産を機に退職。3歳年上の夫、昨年生まれた娘と暮らす。

夫に連れられ、彼女は精神科を受診する。
夫によれば、時折彼女は、別人になってしまうのだという。


「平凡な人生、ありふれた物語」。
そこにあるのは、女であることの、絶望だ。

●印象に残った文章
「いったい今が何時代だと思って、そんな腐りきったこと言ってんの?ジヨンはおとなしく、するな!元気出せ!騒げ!出歩け!わかった?」

●メモ
すべての女性は、共感する。
すべての男性に、知ってほしい。

韓国で100万部突破、映画化決定。
日本でもアマゾンでベストセラーに入っていて、読んでみた。

これ、本当にもう、「女であること」、女として生まれ生きることの意味を考えさせられる。

はじめ、「韓国の男尊女卑ってすさまじいな」と一歩距離を置いて読んでいたけれど、途中から「あれ、違うぞ」と思いはじめた。
おそらく全世界の女性が「これって、私の話かもしれない」と感じるだろう。

「キム・ジヨンは、私かもしれない。私の友達かもしれない。」

読んでいる間ずっと、いろんな記憶が蘇ってきた。

女であることを理由にした侮辱、理不尽、抑圧、暴力、強制。それに対する諦めと怒り。
忘れたふりをした、古傷の存在を思い出す。

読んでいる間感じていた違和感は、あとがきで解消した。
この小説に登場する女性には名前があり、男性には名前がない。
それは、「○○ちゃんのママ」「○○さんの奥さん」として呼ばれてきた女性を、男性の立場に置き換えたミラーリング。

顔のない表紙もそうで、匿名性というか、共通性、普遍性を出そうとしているのをすごく感じる。
鏡に映る自分は、茫漠としている。
私は、どこにいるんだろう。

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最終更新日  2019.11.10 04:30:39
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