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2020.03.17
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テーマ: 読書(8288)
カテゴリ: 【読書】未分類
本のタイトル・作者


わたし、定時で帰ります。 ハイパー [ 朱野 帰子 ]


この本はどんな人におすすめ?

・働き方改革に疑問を持つ人
・管理職になる人
・新人の対応に苦慮している人


本の目次・あらすじ

前回の星印工場の案件で、サブマネージャーに昇格した結衣。
管理職になっても、定時で帰るスタイルを貫くつもりだったが、会社から「一億五千万」の目標を課せられる。
それは、会社を裁量労働制にしようという役員たちが定時を継続するために出した条件だった。

毎朝モーニングコールをしないと会社に来ない自称大型ルーキー。

時代劇好きのベトナムから来たハイスペック留学生。
コンパニオンまがいしか出来ない転職組の女性。
SNS疲れで欠勤が目立つやる気のない若者。

頭のいたい新入社員たちを迎え、管理職としての自分に悩む結衣。
チームは、目標金額達成のため、男尊女卑のCMで炎上したスポーツウェア会社の案件を取りに行く。
そこは、前時代的な封建主義と男尊女卑がまかりとおる、超パワハラブラック企業。
結衣は性的接待を強要されーーー。


引用

泣くな。管理職なんだから。泣くなんて権利はもうない。


メモ・感想

2020年読書:28冊目
おすすめ度:★★★★

『わたし、定時で帰ります。』の続編。
今回は赤穂浪士、忠臣蔵をテーマにブラック企業に討ち入りする話。
管理職になるということ、女性が働いていくこと、について考えた。

定時で帰る管理職。

私の会社でも、陰口を叩かれる。

「残業できないなら、管理職になるなよ」
「子供がいるなら、昇格するな」
「人に仕事を押し付けて、自分は帰るんだ」

それは男からも、女からも。

残業ができなきゃ、24時間365日対応できる人でなきゃ、上には行けないって。

働くことは、生き方を選ぶこと。
だから、その場が不幸であってはいけない。

小説のなかにもあったけど、セクハラをしている人は、「自分の娘が/妻が/姉妹が/母が、同じ目に遭ったら、その行為を許せるか」と思わないんだろうか。
「これ、セクハラになるかもしれないけど」と言いながら何かをしたりやったりする人は。

グローバルスタンダードから遅れた日本。
この国で生きることはディストピア、この国で働くことはオワコンなのかな。
そうじゃないと思いたいし、子供たちにそんな未来を残したくない。

働き方改革、という錦の御旗。
慣習、慣例!職場の空気。
まだまだ改善の余地がある無駄はたくさんある。
それがこの機会に改められるのは良いことだ。
けれど、人は増えず、残業は出来ず、賃金は上がらず。
みんな、苛々して余裕がない。
その矛先は、フルタイムでバリバリ働けない人、パフォーマンスが悪い人に向けられる。
果たしてこれで、良いのだろうか。


関連レビュー

2020.03.10  わたし、定時で帰ります。 [ 朱野 帰子 ]



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最終更新日  2020.03.17 00:00:16
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