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2020.04.30

【読書】(BL) 秘密のオメガとアルファの貴公子[ 小中大豆 ]

テーマ：読書(8283)

カテゴリ：【読書】未分類

本のタイトル・作者

秘密のオメガとアルファの貴公子　契りの一夜（ラルーナ文庫） [ 小中大豆 ]

この本はどんな人におすすめ？

・オメガバース設定が読みたい人
・ハーレクイン展開が好きな人
・美貌の金髪碧眼御曹司×喫茶店の雇われマスター

本の目次・あらすじ

画廊に勤める優吾は、オーナーであるジェイに憧れと恋心を抱いていた。
あの日、すべてが変わってしまうまで。
数年後、優吾は祖母の喫茶店で働いていた。
幼い息子・幸多を育てながら、厄介な体質とどうにか付き合い、昔の恋を忘れて生きようと心に決めていたが、彼の前にジェイが現れてーーー。

メモ・感想

2020年読書：４６冊目
おすすめ度：★★

気楽に読めるハーレクインっぽいボーイズラブでした。
人物設定が淡い。思い入れられない。「あー、よかったねー」という読後感。

オタク界（腐女子界）に、オメガバースという特殊設定モノがありまして。
男女がそれぞれさらに「α（アルファ）・β（ベータ）・Ω（オメガ）」という性に分けられ、アルファ（女性・男性）はオメガ（女性・男性）と「つがい」になるとオメガ側に子供ができる、という世界設定。
ベータは普通の世界の男女と変わらない。

これはとても便利で萌える設定ではあるのですが、一般に流布している共通設定が私の主義主張思考信条的に相いれないものがあって。
それは何なのか、というのをずっと考えていたんです。

で、商業誌ではどう描かれているのかと気になって読んでみた。
この小説ではオメガバースが「新たに発見された性・まだ研究段階」というもので、「そういうのもありか」と思いました。

オメガバースを受け入れがたいのは、人が「つがいとなり」「生殖をともなう」関係を持たないといけない、という前提なんじゃないか、と。
そして性はあらかじめ決定されたものであり、抗うことができないのだ、という。

オメガに対する差別とか、それを過去のことだとすること、薬を飲めば大丈夫みたいなこと、そういう全部にも「それでいいのか？」と思ってしまう。
人間を「優性」「劣性」に分けるところとかも。
うーん。難しい。

で、私が納得いくオメガバース設定を考えていたところ、

・人はみなベータとして生まれ、生まれ持った性と生殖としての性は分けて考えられる。

・オメガが妊娠、出産するが、これはオメガがアルファのうなじを噛むことで逆転する。

というもの。
私はこれを「カクレクマノミバース」と名付けたんですが…需要なさそうです。
そしたら夫と妻が交互に産休育休取得とかも出来るのにねえ。