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2020.09.25

169.逆ソクラテス [ 伊坂幸太郎 ]

テーマ：読書(8283)

カテゴリ：【読書】未分類

本のタイトル・作者

逆ソクラテス [ 伊坂幸太郎 ]

本の目次・あらすじ

「逆ソクラテス」
「スロウではない」
「非オプティマス」
「アンスポーツマンライク」
「逆ワシントン」

引用

「『僕はそうは思わない』」

感想

2020年読書：169冊目
おすすめ度：★★★

子どもたちと、その子供たちが大きくなってからの話。
「逆ソクラテス」を読んで「あれ？これ読んだことある？」と思って。

ああ、確かにこれ読んだ。今は絶版になっているんだな。

今回は伊坂幸太郎らしい、伊坂幸太郎ワールド。
勧善懲悪ができない世界で、正義とはどうあるのか。
正義がないとしたら、どう折り合いをつけて生きて行くべきなんだろう？
自分が許せないことと、自分の中にもあるうす暗い部分と。

そういう点で言うと、「アンスポーツマンライク」が良かった。
この話の終わり方、すごく希望があって好きだ。

そして、「逆ソクラテス」の「僕は、そうは、思わない」。
これ、子供にも教えてやりたいな。

心の中に、もう一人の自分がいて、そういうのだ。
「僕は、そうは、思わない」。
それだけで、楽になる。
客観的な事実の受け止め方は無数にあり、それはその人の主観に過ぎない。
だからそれに捕われる必要はない。

ぼくは、そうは、おもわない。