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2020.11.30
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テーマ: 読書(8290)
カテゴリ: 【読書】未分類

本のタイトル・作者



レンタルなんもしない人のなんもしなかった話 [ レンタルなんもしない人 ]

本の目次・あらすじ


著者がTwitterではじめたサービス「レンタルなんもしない人」。
ただそこにいるだけ、お代は交通費と実費。簡単な受け答え以外なんもできかねます。

1 最初の一週間の話
2 その後の、6月:もう一人の私になってほしい
3 7月:ロッカーに行け
4 8月の話:外苑前これたりしますか(涙)
5 9月:「友人の見送り」をレンタルしたいです

7 11月:この依頼を断ってくれませんか
8 12月:自分以外の生物がいる状態の自分を確認したい
9 1月:私入院してまして、お見舞いきてくれません?
10 2月(おまけ)

感想


2020年読書:200冊目
おすすめ度:★★★

そういうことをしている人がいることをどこかで見知って(テレビ?)、ドラマ化されたのを見て、本を読んでみた。
ドラマで既婚で子供がいることに衝撃を受けた。
Twitterが得意ではないので(ノイズが多すぎる)書籍になっていると読みやすくて助かる。
純粋に現代社会が垣間見える読み物として面白かった。

なんというか、人は人を求めるのだな。リアルな今、そこで生きている人間を。
育休中、ずっと新生児と家に2人きりだったとき、なぜ毎日生放送のワイドショー延々やっているのか分かった気がした。
誰かにそこにいて欲しい。今生きて、息をして、喋っている人に。

コロナで緊急事態宣言が出された時に、人間って驚くほど「生身の繋がり」を切望しているんだと感じた。
自分があまりそういう類ではないので、本当にびっくりした。
でもやっぱり赤子と2人きりの時は頭おかしくなりそうだったし、今は毎日会社でたくさんの人と話すからバランスが取れているんだな…とも思う。不思議だ。

「レンタルなんもしない人」をレンタルする人は様々。
一人では行きにくい店に付き合ってほしい、他者の視点から見てみてほしい、忘れないように言ってほしい、重い腰をあげるためのモチベーションになってほしい…。

で、それが「他人でもいい」「他人がいい」って、何なんだろう?
そしてそれがビジネス(?)として成功して生きていけるって、どういうことなんだろう?
考え始めると止まらなくなる。
『赤いクリップを手に入れた男』『僕はお金を使わずに生きることにした』なんかを思い出した。

普通の人なんて、どこにもいないのかもな。
この本を読んでいて思う。
みんな色々抱えて生きてる。プラスもマイナスも。
普通ってなんなんだろうな。
みんな普通のふりをしているだけなんじゃないか。
そう思うと、なんだか自分があぶれて、はみ出して、ひとりぼっちみたいな気持ちがマシになる。
「自分」と「誰か」を比較する時の「みんな」は、平均値でならされているだけで、本当はみんなもっとデコボコしていて、あちこち余計で、足りてない。


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2020年に読んだ本の200冊目でした。





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最終更新日  2020.11.30 00:00:25
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