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水穂の見た景色、水穂の抱いた赤ん坊の手触り、そんなものが頭にこびりつき、思い出したくない自分の過去を、ときに脚色しながら引きずり出してくる。自分が完璧な母ではなく、泣きわめく赤ん坊をときに床に突き放し、無視し、産むのではなかったのかもしれないと思い、母になれるはずがないといじけた。だって私もあの母しか知らない。どうしても言葉の通じない、あの母しか知らないのだから、よき母親になんかなれるはずがないと絶望した。
224.乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役… 2021.10.03
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