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2021.01.08
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テーマ: 読書(8290)
カテゴリ: 【読書】未分類

本のタイトル・作者



武漢支援日記 コロナウイルスと闘った68日の記録 [ 査 瓊芳 ]

本の目次・あらすじ


2020年1月24日―――旧暦の大晦日。
上海の医師団が、ロックダウン中の武漢・金銀潭病院へ派遣された。
呼吸科の医師である「私」は、その日から67日間、重症患者を担当する。

引用


新型肺炎の疫病と戦う仕事の中で、白衣という甲冑をかぶり、逆行して出征し、犠牲を恐れず、献身に甘んじ、医療従事者の医者としての仁心と崇高な精神を十分に発揮しました。


感想


2020年読書:252冊目
おすすめ度:★★★

現地に派遣された医師が、日記形式で綴った記録。
(中国共産党仁済医院委員会広報部に送っていたもの→病院の公式WeChatに公開→書籍化)

これ、すごかった。
新型コロナと戦っていた最前線の当事者が書いたもの、ということで、壮絶な医療現場の話を予想していたのだけれど、それよりも、中国の共産党というベースが個人(しかも女性で医師である超インテリ)にここまで落とし込まれているのか、という事実に驚愕した。

すごい、中国。これ、ほんと、違う。同じ地平から考えちゃだめだ。見えてる世界が違う。

中国がはじめ疫病に見舞われていた時、対岸の火事感が強かった。
世界からの同情は、やがて憎悪に変わった。
けれど中の人の視点は違う。加油中国、加油武漢!これを乗り越えられた中国民族!共産党の優位!
中国は新型コロナを抑え込んだという。さもありなん。これだけ統率がとれていたら可能だろう。

本書は現地のリアルな記録という面もあるのだけど、あくまで公開を前提にしているから個人的すぎず、外部の視点を意識している。共産党のプロバガンダかと思ったけど、そうでもないようなのだ。純粋に、党員であることを誇りに思い、その団結と協調を尊んでいる。
すごい、すごい。私は、この中にいることが、怖い。
ネガティブな意味での宗教みたいだ、と思った。
信じるものがあるというのは、強い。その強さは、すべてを覆い尽くす正義の顔をする。

最後、解説で共産党員になるのは名誉なことなのだと書いてあった。
そうなのか。全員入らなきゃいけないものなのかと思っていた。


漢詩や故事成語?が山ほど登場するのって、向こうの人の日記ではデフォなの…?

現地で何が起きていたか、というよりも、中国の人がこういう思考ベースで生きているのか、という生のリアルな考えを垣間見られて面白かった。

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最終更新日  2021.01.08 00:00:16
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