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2021.03.19
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テーマ: 読書(10232)
カテゴリ: 【読書】未分類

本のタイトル・作者



英語独習法 (岩波新書 新赤版 1860) [ 今井 むつみ ] ​

本の目次・あらすじ


第1章 認知のしくみから学習法を見直そう
第2章 「知っている」と「使える」は別
第3章 氷山の水面下の知識
第4章 日本語と英語のスキーマのズレ
第5章 コーパスによる英語スキーマ探索法 基本篇
第6章 コーパスによる英語スキーマ探索法 上級篇
第7章 多聴では伸びないリスニングの力

第9章 スピーキングとライティングの力をつける
[ちょっと寄り道] フィンランド人が英語に堪能な理由
第10章 大人になってからでも遅すぎない
探究実践篇
本書で紹介したオンラインツール
参考文献
あとがき

引用



①その単語が使われる構文
⓶その単語と共起する単語
③その単語の頻度
④その単語の使われる文脈(フォーマリティの情報を含む)
⑤その単語の多義の構造(単語の意味の広がり)
⑥その単語の属する概念の意味ネットワークの知識


感想


2021年読書:037冊目
おすすめ度:★★★

この本、面白かったです。
今年は英語を勉強するぞ、と決めて毎朝コツコツ学習しているわけなんですが、「はたして私がやっていることは正しいのだろうか?」「このやり方でいいのだろうか?」と思う。
というわけで、そんな時には学習法の本を読むに限る。

著者の専攻は認知科学、言語心理学、発達心理学。


よくある「これをやって“私は”英語を喋れるようになりました」個人の経験則に基づく系ではなく、学問分野からのアプローチでとても説得力があった。
コーパスの章はあまり興味がなかったので飛ばし読み。

私、5年前にはじめてTOEICを受けて、740点だった。
これ、まあまあだと思うんですよ。はじめてで、学校を卒業して何年も経っていて。
でもね、今年から再度英語をし始めて思った。

私、ぜんっぜん英語できない。わかってない。


リスニングは得意だと思っていたのに!

で、それは何でなんだろう?と思っていたけど、この本を聴いて納得した。
日本語と英語のスキーマの違いだ。
日本語は、漢語(名詞)さえ拾えば、内容が理解できる。
(私は本を読むのが速いけど、ほぼ漢字しか拾ってない。)
私はそれを英語でもやっていて、単語だけを認識している。
日本語は時制や単数形・複数形が厳密ではない。
a、the、複数のs、would や will がスコーン!と抜ける理由がそれ。
だから日本語のスキーマで英語を把握していて、私は聞き取れない。わからない。
なるほどー!!!

本の中でも図解されていたけれど、スキーマ(水面下の知識)が大事。
違和感がある、なんか変だと思う、という時、このスキーマが働いている。

で、もう一つ納得した。
私にとって、英語学習は「むこうがわに見えている島に向かって泳ぐ」というイメージ。
なんでこういう印象なんだろう?と思っていたけど、そういうことだったんだ。



つまり、私の中の英語と日本語の関係はこうなっていて、私はまだ日本語島のほうにいて、上に見えている島だけを見ていたっていうこと。
でも、日本語島と英語島は実は地続きなんだよね。
違うスキーマをもとにしてはいるけれど。
だから私は、表面の島だけを見て「あそこに行きたいなあ」と思うんじゃなくて、水面下についてもその生態系を把握しなくちゃいけないんだ。
この島の成り立ちを理解しなくちゃ。

で、もうひとつ。
NHKラジオ講座の「ラジオ英会話~ハートでつかめ!英語の極意~」がどうしてあんなに「腑に落ち」て、「分かりやすい」のか、というと、この英語のスキームを説明してくれているからなんですね。
それが「ハートでつかめ」ということなんだ。納得~!!

はい。
ということで、引用部分にもあったけど、「語彙力が高い」というのは水面下をどれだけ潜っているか、ということで。
キクタンや何やらで単語を一生懸命おぼえて、それはそれで意味があることなのだけれど、その一問一答形式ではだめで。
その言葉がどこにあるものか、を一緒に覚えなくちゃいけない。
それには自分がまず使ってみて、差異を感じること。
うおお~すげえたいへんだ~!めっちゃわくわくする~!!!(言語オタク)

日本語と英語の違いについて本の中でも紹介されていましたが、英語は「単語」で意味を絞るんですよね。
で、英語って大変!日本語の方が簡単!と思うのは早計で。
日本語は漢語(漢字)によって、やまとことばの範囲を狭めて意味を定めているんですよ。
(これでも私、日本語学専攻なので!)
たとえば、「たずねる」は「尋ねる」「訊ねる」「訪ねる」。
ね?ニュアンスがちょっと違うでしょう?
で、これを使い分けているそれが、日本語の「スキーム」。
私たちはこれを持っている。
英語には、持ってない。
そこなんだよー!!!めっちゃ険しい道のりやーん!

でも、楽しいね。
浅瀬でちゃぷちゃぷしているのもいいけれど、もうちょっと向こうまで行きたい。
あっちの島まで、泳いでいこう。
きっと、この島にはないものがある。
それを見るのが、楽しみなんだ。


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最終更新日  2021.03.19 00:00:20
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