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2023.02.06
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テーマ: 読書(8559)

本のタイトル・作者



方舟 [ 夕木 春央 ]

本の目次・あらすじ


山中に埋められた貨物船のような地下建築がある。
謎の施設を興味本位で訪れたのは、かつての大学サークル仲間7人。
道に迷ううちに日も暮れてしまい、キノコ狩りの途中で道に迷ったという親子3人も合流して、地下施設で一晩を過ごすことに。
しかし翌日、大規模な揺れが発生し、入り口の片方が埋没。
もう片方から出るには、1人が地下に残って岩を動かさないといけない。
そして下からは、地震の影響で水が染み出してきていた。
施設が水没するまで、一週間。

ならばその犯人こそが、「最後に残るひとり」になるべきではないのか―――?
死ぬべき一人を見つけるため、犯人探しが始まった。

引用


「愛する誰かを残して死ぬ人と、誰にも愛されないで死ぬ人と、どっちが不幸かは、他人が決めていいことじゃないよね」


感想


2023年022冊目
★★★

Twitterの読書アカウントの方々が絶賛していたので読んでみた。
うーん。面白かったけど、そこまでではなかったかも。
というのも、私は「岩を持ち上げて云々」のところがうまくイメージできなくて、間取りとかもふわっとした印象だけで読み進めていたからかな。

犯人探しが、「生贄探し」でもあるという話。
死んで良いのは誰か。死ぬべきなのは誰か。
最後はドンデン返し。

私はミステリを読む時、推理しようとまったく思っていなくて、単に傍観者というか、カメラみたいな視点で物語を追っている。
だからどのトリックも「へー!」と思って終わり。笑

私はこの話は全員助からないエンドなんだと思っていたから、終わりが近付いてくるにつれ「これあとこんだけしかページ数ないけど大丈夫?」と不安になって読んでいて(いらん心配)、結果「ほおお」となりました。なるほどねー。

映画「インセプション」みたいな終わり方。



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最終更新日  2023.02.06 00:00:17
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