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私が属している世界、そう、主婦の世界は、それまで私が属していた世界とは完全に異なる世界だった。それは、資本主義の時空が食い込んできていない、もしくは、わずかに食い込んできてはいるが中心部分はほとんど侵されていない、ある意味、中世に近いと表現できる場所だった。お金ではなく「関係」が中心となるところ。物質より「精神」が重要視されるところ。それゆえに宗教が大きな比重を占め、影響を与えうるところ。それが、会社を辞めてきたばかりの私が居心地悪さを感じた理由であり、同時に、その世界に身をおいていて安らぎや感動のようなものを感じる理由だった。お金を払わなければ生活に必要なものをなにひとつ手に入れられない世界に住みながら、自分がした仕事、すなわち家事に対しては一銭ももらえない人たち。
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