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2023.07.25
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テーマ: 読書(8559)

書名



より少ない家大全 あらゆることから自由になれる [ ジョシュア・ベッカー ]

目次


PART1 なぜものを減らすのか
第1章 ミニマリズムでわが家を大改造する
第2章 ものを減らして豊かになる「ベッカー・メソッド」

PART2 部屋ごとにものを減らしていく方法
第3章 家族ですごす時間を取り戻す
ーリビングルームのミニマル化
第4章 心地よく休息して健康になる

第5章 自分らしいスタイルを見つけて維持する
ークローゼットのミニマル化
第6章 機能を優先して家族の清潔さを保つ
ーバスルームとランドリールームのミニマル化
第7章 食事を楽しみ「おもてなしの心」を育む
ーキッチンとダイニングルームのミニマル化
第8章 ストレスをなくし頭脳を解放する
ーホームオフィスのミニマル化
第9章 過去に別れを告げるとき
ー物置部屋とおもちゃ部屋のミニマル化
第10章 わが家の見た目を変えて理想に近づける


PART2の付録
ーミニマリストのためのメンテナンスガイド

PART3 ミニマリズムで広がる未来
第11章 小さな提案
ー小さな家に引っ越す

ー人生の新しい可能性

感想


2023年161冊目
★★★

2016年発刊『より少ない生き方 ものを手放して豊かになる』のジョシュア・ベッカー氏の続刊。
ミニマリスト全盛期(ブーム時)に出たときと比べると、一定落ち着いて、定着と忘却が進んでいる「ミニマリスト」。
ミニマリスト(笑)みたいなニュアンスがある。かっこわらい。
だから「ゆるミニマリスト」だとか「シンプリスト」だとか「〇〇系ミニマリスト」だとか、「私はがっちがちのミニマリスト原理主義者じゃありませんよ!」と名乗る人も多い。
それで何が変わるんだっていう話でもあるのだが。
曲解と派生と亜流。

この本は、「物」より「家」にフォーカスした本。
アメリカのだだっ広い一軒家が思考ベースなので、日本とはちょっと違うかなと思った。
ただ、それこそアメリカ的な「家」観に疑問を呈している本。
広くて、大きくて、ものがたくさんあって、それが「豊か」なことなんだろうか?
そのスペースを埋め尽くすほどの物を買い続けるお金。それを管理し続ける時間。

家というのはフローだ、というのは面白かった。

作家のジョン・シェッドも言っているように、「港に停泊した船は安全だが、船は停泊するためにつくられたのではない」ということだ。つまり家とは、人生の潮が満ちたときに、そこから出航するための場所でもある。
このようにより少ない家(ミニマリスト・ホーム)は、そこに「帰りたくなる場所」であると同時に、そこから「出かけたくなる場所」でもあるという2つの利点がある。


よく、新生児が生まれたお母さんにかける言葉として、「掃除なんてしなくてもいいのよ、今は身体を休めることが一番、ホコリで人は死なないんだから」というセリフを聞く。
私はこれ、駄目だった。部屋が散らかっていると精神が死んだ。
人によっては、掃除や整頓、「片付いた状態」がそのまま人生のコントロール感に繋がる。
思わず目を背けたくなる部屋、扉を開けたくない家で、健全に生きていけるだろうか?
そして私にとっては、「減らす」ことでしか、「コントロール」にたどり着けない。

娘(現在小2)が小学校に上がるとき、大量のおもちゃを処分した。
売って、譲って、捨てて、そうして小学校用のスペースを確保。
ランドセルと学用品以外は何も買わずに、もともとおもちゃを入れていたスチールラックを、ランドセル置きや教科書置きに転用(勉強はリビング)。
来年は息子が小学校に上がるので、また遊んでいないおもちゃを徐々に片付けている。
今回も特に何も買わずにいきそうだ。

そのかわりと言ってはなんですが、それぞれ「自分の持ち物(秘密のもの)」を入れる小引き出しを1人1つ購入。
しかしダイソーで300円の買ったらサイズ微妙だし開けにくいしで失敗でした。
ちゃんとしたの買えばよかった…。

私は手持ちの革バッグが傷んできて、内布が破け、金具にあたる革部分が千切れてきた。
軽いカバンがほしいなあ…と、手持ちのバッグでしばらく代用。
ランチトートのようなちっちゃいバッグでミニマリストごっこしています。
通勤の時だと中に入れているのは、

・ハードカバーの本
・A5のウィークリーバーチカル手帳
・ワイヤレスイヤホン
・スマートフォン
・4色ボールペン&シャーペン
・エコバッグ
・お弁当(おにぎり)
・財布
→2018.08.03「 三つ折り極小財布

だけ。
これをテトリスのように組み合わせ。日傘は手持ち。
荷物が軽い。ちっちゃい。肘かけ持ちなのが玉に瑕。肩掛けか斜め掛けがいい…。

キャッシュレス決済が進み(楽天ペイが普及してきたので移行)、財布に小銭を入れなくなりました。
財布の中には、1万円札と千円札を1枚ずつ。
それと、クレジットカードと電車のICカード。
使わなくなった小銭入れ部分には、家の鍵と自転車の鍵、コンタクトの予備とヘアゴム。
ポイントカードもスマートフォンに入れているので、カード入れ部分の余りには「折りたたんだコンビニ袋」と「絆創膏3枚」。
つまり、ポーチを廃止して財布にすべて統合。
目薬は入らなかったので、職場の引き出しに入れておき、家の化粧道具一式にも入れておく。
外では目薬をささないので問題なし。

ただ、A4資料やパンなどを買うと、エコバッグを出さないと入り切らない。
さらに肘掛けだといつかカバンごと置き忘れそうで、怖い。
というわけで、コットンのトートバッグ(斜めがけできる・A4入る・中に仕切り付き)を新たにZOZOTOWNでポチりました。
メインバッグを挿げ替えよう。布バッグは雨の日が困るけど。
まだ届いてないから、楽しみ。

靴も3足しか持っていなかったんですが(ぺたんこパンプス、レインスリッポン、スニーカー)、レインスリッポンの底に穴が空き、スニーカーの横が破れて足が見えるようになったので新しい靴を買いました。
スリッポンが便利すぎて、色違いで2足購入。
レインスリッポンは同じものを買い替え。
靴は4足になりましたよ!
保育園や学童の送迎時に脱ぎ履きが本当に楽。スリッポンバンザイ。

あと最近、ずーっと人数分揃っていなかったフォークとスプーンを買いました!笑
柳宗理で揃えていて、息子が生まれて「大きくなって使うようになったら買おう」と思って5歳だよ。箸使ってるがな。

要するに何が言いたいかというと、「その人その人の適正量がある」ので、コントロールできる範囲で愛用して使い倒して新しいものを買うと、「新しいものを買う」ことがレアイベントなのでめちゃくちゃ悩むし楽しいし嬉しいし大事にする、という話。

私たちは、自分の痛みや悲しみ、満たされない気持ちを、何かを買うことで埋め合わせようとすることがあまりにもたくさんある。でもその過程で、内に秘めた情熱や能力にも蓋をしてしまうことになる。
ミニマリズムを実現すると、一種の自信につながります。たとえば、他の人たちにどう思われようと気にしなくなる。周りの目を気にする段階を乗り越えて、もう元に戻る必要もなくなるような地点に到達すると、まったく新しい可能性に満ちた世界が目の前に広がるのです。


私はまだ、埋め合わせをしようとしちゃうことがある。
ストレスを、「違う(もっと素敵な、もっと〇〇な)自分」になれるような気がして、何かを買ってしまいそうになることが。

この本では、子どもにもミニマリズムの有用性を説き、理解してもらうよう勧めている。
でもこれ、難しいなと感じている。
小2の娘、今月からお小遣いを開始した(ちなみに、前に読んだ本を参考に300円×年齢で2,100円。私が子供の頃からしたら破格の値段だ)。
もうね、物欲の塊。ガチャガチャしまくり。笑
指輪がすごい数あるので、「指な、10本しかないやろ?」と言ったら、一本の指に何個も重ね付けしてきた…。

あんまり子どもにミニマリズムを押し付けると、反動でマキシマリストになるんじゃないかと心配なので、好きにさせようと思っている。
ただ、「こんだけしか置くとこないよ?」という枠だけ示して、必要なら収納家具を揃えるも已む無し。
彼女には失敗する権利がある。

自分が自由に使えるお金を貰えるって、嬉しかったよなあと思い出す。
なんでこんなものを、と後悔したことも含めて。
働き始めたら、すべてのものが「これは私の時給○時間分…」に見えたっけ。

お金は力だ。

でも一方で、その先にあるものにたどり着きたいとも思うんだよ。
それはいっぱいいっぱい失敗したからこそ、言えること。
いまだに失敗するしなー!
宅配生協で注文したやつ、大体届いたら「ちっちゃ!」てなるしな!


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最終更新日  2023.07.25 07:06:59
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