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2023.08.22
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テーマ: 読書(8290)

書名



はみだしルンルン [ 鹿子裕文 ]

目次


人生へろへろ
(おっぱいは死なん!/どうか今日だけは、たっぷりぼけた人でいてください/美しい人生よ かぎりない喜びよ ほか)

はみだしルンルン
(どうしてもはみだしてしまうのなら、「はみだしもの」として生きていくしかなかろう/死のうと思っている人間って、ずいぶんおかしなことを考えるものだな/幽体離脱・しげるくん ほか)

どうにもニャン太郎
(どうにかそっち側のスタイルで生きていけないものか?/猫より暇になってはいかん/僕の頭頂部はミーのツバでべとべとだ ほか)

引用


はみださずに生きていけるのなら、それに越したことはない。けれど、どうしてもはみだしてしまうのなら、「はみだしもの」として生きていくしかなかろうと思う。そしてそういう「はみだしもの」でも、ルンルン生きていいと思う。
僕はそういう話を、ここで書いていこうと思っている


感想


2023年184冊目
★★★

いわた書店「1万円選書」で選んでいただいた本。
2022年1月に読んだ本まとめ/これから読みたい本 」)
かつ、2023.01.03「 2023年の課題図書48冊 」の1冊。

表紙の絵の感じから、「イモトアヤコさんみたいなお笑い芸人とか、脚本作家とか、そういう人のテヘペロ前向き失敗談エッセイ」を想像していたら違った。
いやだって、「ルンルン(気分)」がはみ出すんですよ?
そりゃあもう尋常なことじゃねえや。

私、日本語学の授業で、「ルンルン気分」は当時の雑誌「るんるん」から来ている(林真理子さんのデビュー作は『ルンルンを買っておうちに帰ろう』)と聞いたのだけど、三省堂辞書ウェブ編集部は「 三省堂国語辞典のすすめ その97 「ルンルン」の語源は1979年。なのかな? 」と疑問を呈している。
TVアニメ「花の子ルンルン」が雑誌「るんるん」より早いのかな?でもそれより前の用法も…?

ともあれ。
私、表紙とタイトルから本の内容を捏造しがち。



鹿子裕文(カノコヒロフミ)
1965年福岡県生まれ。編集者・著述家


東京新聞の連載まとめ。
2016年4月〜2017年3月の「人生へろへろ」
2017年4月〜2018年9月の「はみだしルンルン」
2018年11月〜2020年4月「どうにもニャン太郎」

ふらふらした著者(本人は「ヒモ状態」という)の気の抜けたエッセイ。


著者は言う。
オロオロ、シクシク、モンモンしている状態は、近視眼的状態。
それをぐーんと、グーグルアースみたいに宇宙くらいまで引いて、客観視できたら。
幽体離脱の状態でものごとを俯瞰して見られたら、バカになってルンルンできるんだと。

死にたいと思っている時は、自分に近すぎる。
あれこれ考えすぎているときもそう。
確かに、と思う。

前向きなときは、背筋が伸びて、上を向いている。
明るい方を見て、顔を上げている。
でも、暗い気持ちに支配されている時は、うつむきがち。
下ばっかり見て、地面ばっかり睨んで。

でもそれじゃあ、探しているものは見つからないだろうな。

ぱっと顔をあげること。
そうしたらそこから、見える景色。
広がる世界。
そこには限りがないのだと。

ルンルン気分で、いけたらいいのにな。
そうしたらきっと、虹も見つけることができるんだろう。


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最終更新日  2023.08.22 00:00:17
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