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2023.10.05
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書名



脱!しあわせ迷子 世界の幸福国を旅して集めた幸せのヒント [ 堂原有美 ]

目次


序章 会社を辞めて、世界一周の旅に出る
1 北欧
2 ヨーロッパ
3 アフリカ
4 中東
5 アメリカ大陸
6 オセアニア

終章 幸せになるためのヒント

感想


タイトルが気になって手に取った本。
しあわせ迷子。

著者は、広告代理店に勤めていたが、「「世界一幸せという国に行けば、何が幸せか分かるのでは?」と27国を巡る世界一周の旅に出る。
ポジティブアクティブだな…。

幸福な国の指標は2つある。
ひとつは、国連のランキング。北欧諸国が軒並み上位を占めるあれだ。GDPや社会的支援、健康寿命などが総合的に反映されている。
そしてもう一つのGullp&WINの「世界幸福度ランキング」では、主観的な国民の「幸せかどうか?」を表しており、経済や制度は関係がないため、発展途上国も多くランクインする。ちなみに、1位はフィジー(日本は18位)。

著者の滞在は旅行みたいなもので、あくまでも表層的で限定的なところしかそれぞれの国で見えていないんだろうなあとは思うのだけど、それでもやっぱり「幸せって何なんだろうね」と考えてしまう。

「幸せの国」なはずのどの国にも問題はある。
興味深かったのは、オランダでは子どもの学校の入学書類に親の学歴を書く欄があること。

「平等に扱うこと」が果たして本当の「平等」なのか?を考えさせられる。

ラテン系国家は「文化」が豊かで、生活に必要なもの(衣食)を文化と捉えて発展する、「無駄」や「楽しみ」「多様性」を文化にしていくというのも面白い。
一方のゲルマン系やスラブ系国家は「産業」として捉えるから、生活に必要なものはビジネスや資源として考えて発展させていくのだそうだ。なるほど〜。

コスタリカが非軍事国家だというのも知らなかった。
軍備にかけるお金を教育や福祉にまわしているのだそうだ。


お金があることが豊かではない。
なければ、分けてもらえば良い。
助け合って、話し合って、笑い合って、みんなでなんとかすればいい。
うーむ、共同体こそが人間の幸福であるのだろうか…。

フィジーといえば、『遠い海から来たCOO』の舞台。
私は子どものころにアニメで見て、それから憧れている。

この間見たブータン映画「ブータン 山の教室」。
国民総幸福量(GNH)を尊重する国で、高等教育を受け英語も話せる主人公が、教員になった代わりの御恩奉公のような制度で、ブータンの超辺境で教師をするお話。
そこの村の村長は言う。
「この国は幸せの国のはずなのに、あなたのような優秀な若者が、どんどん国の外へ出て行ってしまう」。

幸せってなんだろうな、とこの映画を見ていても思った。
なんにも無い。
子どもたちは外から持ち込まれた物資に目を輝かせる。
でも一番喜んでいるのは、「学べること」であり「知識」。
でもそれを身に着けた先生は、外へ出て行ってしまう。

日本は、相対的に見たら安全で安心で豊かな国だ。
それでも「しあわせ迷子」になってしまうのは、なぜなんだろうね?

何をどうすれば、「ここで、わたしは、しあわせだ」と思えるんだろうか?


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最終更新日  2023.10.05 07:08:12
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