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2012年07月13日
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カテゴリ: ミュージアム
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9時半の開館に間にあうように着いたのですが、開館時間を早めたようで、既に大勢の人が中に入っていました。
この展覧会は、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が注目されていますが、それ意外にも見どころがたくさんあります。
テーマ別に編集された展示は、「美術館の歴史」「風景画」そして、「歴史画(物語画)」と続きます。
「歴史画」の陳列では、ルーベンスの「聖母被昇天(下絵)」が見どころがあります。解説によれば、フラダースの犬で主人公が母をこの絵のマリア様に重ねあわせて見た。とあります。
ルーベンスの下絵ならではの素早いタッチと独特の明るさでとても美しい絵です。部屋に飾りたくなります。
それからレンブラント・ファン・レインの絵画が並びます。言わずと知れた「光と影」の使い手で、暗い画面にスポットライトを当てたような演出が舞台を観ているような気分になります。
そして、ここには最初のフェルメールの画『ディアナとニンフたち』があります。ヨハネス・フェルメール初期の作品ですが、後にかかれる風俗画やトローニーとは一線を画するローマ神話の世界です。
ちょっと違ったフェルメールを観ることができます。

ここでは、「真珠の耳飾りの少女」のひとだかりがすごい。そのため、最前列に通路を設けてそこを通るために並ぶ列が特別別にされています。とりあえずは、その列にならびます。だんだんと近づいてくる「少女」期待に胸がふくらみ、ドキドキして手が震えるようです。5分くらいかかってやっと絵の正面にたどり着きます。間近で見る「真珠の耳飾りの少女」はその魅惑的な唇や輝く真珠の耳飾りに、想像力をかき立てられます。肖像画の様に実在を描ききるのではなく、観るものに想像させてそれぞれの心のなかに完成形が存在する。それがこの少女の魅力ではないでしょうか。ずっと観ていたいのですが次に譲り、そのまま二列目以降の人だかりに入ります。ここは他の絵画同様にもう少しゆっくり鑑賞できますので、黒山のようになっているけれど、しばらくじっと見つめていることができました。
「真珠の耳飾りの少女」の妄想に囚われながら次の部屋に行きます。壁に大きな肖像画がかかっておりますが、気持ちの切り替えができないままに素通りしそうになります。「あれ、誰の絵だったかな」と戻って確かめますと、ヴァン・ダイクの作でした。ヴァン・ダイクはルーベンスのお手伝いをしていたけど、後にイギリスに渡って王室の画家となり一躍有名になった画家です。派手な衣装や威厳のある人物を描かせればこの人は素晴らしい。すっかり魅了されてしまいます。
次の薄暗い部屋に入ったときに、何やら違和感を感じてきょろきょろと見回してしまいました。
たくさんの人が部屋の中にいるのですが、目の中にとても気になる人がいる。「何でしょう?」と思って見ると、そこには人の顔が浮かび上がっている。人間のようで人間でない。何か実際に有ってはいけないものを見たような気がして二度、三度と見直してしまいました。それはまさにレンブラント・ファン・レインの「羽飾りのある帽子をかぶる男のトローニー」と言われる絵画でした。それが凄まじい存在感で遠くにいる私に訴えかけていたのです。この部屋には他にもレンブラントの自画像もありますが、薄暗い部屋の中に光の当たった顔はそこにいる実際の人間以上に存在感があり驚かされました。
そして、展覧会は「静物画」へと続いていきます。ここでは、「ヴァニタス」という「諸行無常」的な静物画の展示がありますが、それともうひとつ、カレル・ファブリティウスという画家の絵画があります。
この画家より10歳年下のヨハネス・フェルメールが強く敬愛した画家で死ぬまで彼の絵だけは手放さなかったという画家です。このカレル・ファブリティウスは弾薬庫の爆発に巻き込まれて32歳の若さでなくなった天才画家だそうです。
最後にヤン・ステーンを中心にした風俗画が集められています。ここでは、ヤン・ステーンの最も小さな作品と最も大きな作品を観ることができます。それにしても、ヤン・ステーンの絵の様子はどうもふざけているような気がします。いや実際ユーモアに溢れた作品は古い時代のマンガを観ているようで思わず笑いがこみ上げてしまいます。
展覧会を見終えて11時前には出てくると、入場待ちの行列はずっと伸びておりました。
平日の午前中だというのに、まだまだ入館してくる人が多く、朝早く行って良かったと思いました。
この展覧会は、誰にでも楽しめる親しみやすさがあると思います。「真珠の耳飾りの少女」だけでなく観て心に残るいい展覧会だと思いました。





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最終更新日  2012年07月13日 15時42分10秒
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