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2014年01月31日
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カテゴリ: ミュージアム
六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで始まった「ラファエル前派展」に行って来ました。
今回はラファエル前派を代表する作品、ミレイの「オフィーリア」が来日しています。
フランスやイタリアの絵画とは一風変わった英国美の世界を、ミレイをはじめロセッティや、バーン=ジョーンズにウィリアム・モリスといった英国画家達の作品展示を中心に堪能できます。

ラファエル前派の作品には、物語の一場面を現実の様に描いたものが多いのが特徴です。
それと、英国詩人の詩に関連付けたものもあり、詩と合わせて観るとより深く作品の中の気持ちや雰囲気を感じる事ができるのも特徴です。
ミレイの作品「マリアナ」では、受胎告知のステンドグラスがはめられた庭を覗く窓際で、刺繍を終えて立ち上がる青いベルベットに身を包んだ美しい女性が描かれています。この作品はシェイクスピアの「尺には尺を」という戯曲を基に描かれた作品とのことですが、同様に添えられた英国ヴィクトリア朝を代表する詩人、アルフレッド・テニソンの詩「マリアナ」の一節。『乙女はただこう言った「私の人生は侘しいのです あの方がいらっしゃらないから」と。彼女は言う「わたしはほとほと疲れました  いっそ死んでしまいたい」と。』絵画も詩もとても美しく、このラファエル前派の後に発生する唯美主義はここから始まっていたのだと言っても良いと思います。
そして、「オフィーリア」の美しさは圧倒的です。絵画全体を縁取る緑濃い草木、その中心には川面に浮かび歌っている美しい女。その生命はもうすぐ川の底にへと引き込まれていこうとしているその最後の瞬間は、進んでいく時間の中で最も美しい場面を、絵画の中に封じ込めてしまったかのようです。
この作品の中で、オフィーリアは永遠に命尽きることなく歌い続けることでしょう。
いつまでもいつまでも観ていたい場面です。実際に、この絵の前にいた時間が一番長かったと思います。魅入られて、絵の前を立ち去るタイミングを逸してしまいました。

後半の見どころは、ロセッティの「ベアタ・ベアトリクス(祝福されしベアトリーチェ)」この作品はロセッティの妻だったシダルの死後に、彼女をモデルに天に召されるベアトリーチェを描いた作品です。有名な絵画で教科書などで観ることがあります。このモデルとなっているシダルは「オフィーリア」でもミレイのモデルとなった女性です。シダルの美しさを画家たちは見事に作品に活かしています。
その作品の並びに展示されているのが、ロセッティの「プロセルピナ」。あのギリシア神話に出てくるハデスの妻ペルセポネです。彼女はハデスにさらわれた上に、冥界の果実を口にしてしまったために、地上に帰ることができなくなってしまいます。それでもゼウスのはからいで一年の半分を地上で、半分を地下で過ごすことになるのですが、この絵画のモデル「ジェイン」はウィリアム・モリスの妻でありながら、ロセッティのモデルをしている時にロセッティと親密になり、奇妙な三角関係を結んでいたと言われています。その二人の男の間にいるジェインとプロセルピナを重ねあわせ、ジェインは、いちじくを持つプロセルピナの絵画として描かれています。絵画も美しいが、このジェインと言う女性はラファエル前派に描かれた女性達の中でも際立って美しい。この人の存在自体が「美」であったかもしれません。展覧会は最後にエドワード・バーン=ジョーンズの作品で締めくくります。
アーサー王や薔薇物語をモチーフにたくさんの作品を残したエドワード・バーン=ジョーンズ。彼やウィリアム・モリスの第二次ラファエル前派をもって、ラファエル前派の時代は終わり、やがて、唯美主義や、象徴主義、あるいはアーツ・アンド・クラフツ運動へと進化して行くのです。
折しも、三菱一号館美術館で「唯美主義」展が始まりました。次はこれを観に行こうと思います。

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最終更新日  2014年01月31日 18時19分59秒
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