本当にイノベーション 戦略
物価が騰がり始めたという
記事が目につきました。景気が好くなるなかで
の物価上昇は良い傾向ですが、このところの経済はそうとも見えずちょっと気
になりました。
さてきょうは5月25日にイノベーション25戦略会議がまとめた 「長期戦略
指針-未来をつくる無限の可能性への挑戦」
について考えたいと思います。
結論を先に言うと、ほとんど 納得できるところはありません
。冷静な事実
認識に乏しく"おとぎ話"に近い内容です。戦略との言葉がタイトルに使われ
ていますが、戦略とは似て非なるものだという印象です。大体、サブタイトル
に「未来をつくる無限の可能性への挑戦」とありますが、これがいかにも嘘
っぽいですね。無限ということは、絞りきれない、ということと同じ意味です。
まず戦略の意味を考えます。私はマーケティング戦略をこれまでやってき
ていますが、私の理解では、戦略というのは、環境を分析し、自分の強み・弱
みを認識し、最も自己の力を集中できるところに特化するということです。そ
の意味では、今回の 報告書は、これもできる、あれもできる、と可能性ばかり
を挙げて、未消化に終わっています
。
たとえば、第2章で人口減少・高齢化への危機感をあげ、潜在成長率が
低下する可能性を示しています。第3章では、だからイノベーションが必要だ
と言っています。これはその通りですが、第4章で「イノベーションで拓く2025
年の姿」で「ここで示される社会像は、我が国が人口減少下であっても生産性
の向上等を通じて、持続的な経済成長を達成できることが前提となっている」
と書いてあります。この段階で既に レポートは"脳死状態"
となっています。
極めつけは第5章の「『イノベーション立国』に向けた政策ロードマップ」
です。3年以内に取り組むべき政策課題としながら挙げられているものは 抽
象的であり、総花的です
。「努力とチャレンジを正確に正当に評価するしくみ
づくり」、「ワーク・ライフ・バランスへの取組」・・・。具体的に何をするのでしょ
うか。また政策が 小粒
ですね。「銀行代理店に係わる諸規制の緩和」、「外
国で上場されている金融商品の販売」、 おいおい
、言いたい感じになります。
私にとって最大に異論があるのが 教育
の問題です。レポートでは国際的に
通用することを目指す大学改革にのみ焦点を挙げていますが、2025年を視野
におくのなら、幼児や小中高校の改革によりポイントを置くべきです。人口が減
少するなかで、一人ひとりの資質の向上が重要なことはその通りですが、だっ
たら 未来の日本を担う子どもたちにもっと目を向けるべきです
。
このレポートに対する 反応
は、次の通りです。
改革はもうほどほどで
いいではないかといった空気が散見される
。安倍内閣が標榜する『オープ
ン&イノベーション』の象徴となるべき技術革新の長期戦略指標のイノベ
ーション25」の中間報告が先般発表されたが、これはいままでの霞が関の
作文なかでも最悪の部類に入る 中身のないものだった
。日本経済の現状
に対する建設的な 危機感がそこには欠如
している。」
日経の社説-「それぞれの省庁に不都合とみれば換骨奪胎し、 予算分捕りの
口実になるのなら何でも盛り込む
。それでイノベーションの道筋がつけられ
たというのだろうか。安倍政権が重要施策に位置づけていた技術革新の長
期戦略指針『イノベーション25』の最終報告はそんな疑問を抱かせる。」
サンケイの社説-「課題を克服することで、経済を発展させ、国際社会にも貢
献していきたい。そうした 気概がひしひしと伝わってくる内容となっている。」
と、
ほめているのはサンケイのみです。 ホントにそう思う?
きょうの花:バラ(薔薇)
バラは古来、日本人に愛用され、俳句や短歌にも詠われてきました。
江戸時代の園芸ブームのなかでも愛好された、ということです。華やか
なイメージでいかにも"花の女王"を彷彿とさせてくれます。最近では青
いバラでニュースにもなりました。人々のロマンをかきたてる存在でも
ありますね。私の地域は、京成バラ園、谷津バラ園があり、バラの有名
地でもあるんですよ。今が満開だそうです。お近くの方は訪ねたら、い
かがでしょうか。
君は知るか 幻の 青い薔薇
8月27日のニュース速報 2007.08.09
地方活性化私案 2007.08.07
三つの心配 2007.08.02
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