政策評価をしよう
きょうは面白い発見をしました。私はこれまでの自身の経験から審議会や
委員会といったものは所詮、半ば出来上がったシナリオ通りに進む、いわゆ
る“シャンシャン会議”なのかな、と思っていました。きのうインターネットで見つ
けた資料でそれが裏切られたことで 嬉しくなった
次第です。
資料とは、昨年の9/24に城西大学で開かれた「政策分析ネットワーク第7
回政策研究・教育カンファレンス」の議事録です。テーマはズバリ私の関心であ
る「 政策決定プロセス
:経済財政諮問会議の意義と課題」。パネリストは伊藤元
重(東京大学大学院教授)、林 伴子(内閣府参事官)、城山英明(東京大学教
授)、山田厚史(朝日新聞社編集委員)、田中秀明(財務総合政策研究所客員
研究員)の5氏です。このなかで 注目は林伴子さん
。 小泉さん時代の経済財政
諮問会議の事務局
を務めていた方で、諮問会議のウラの事情を知る人物です。
どうやらこのパネルディスカッションは、大学などの政策研究者のための場
であるようなのですが、 小泉さん時代の経済財政諮問会議における議論の状
況と政策決定のあり様が手に取れるように語られています
。
全体の印象は、小泉時代の経済財政諮問会議は、以前の同種の会議と違っ
てかなりホンネの議論が展開されたようです。内閣府の官僚が議事資料を用意
するのは従来の審議会と同じですが、4人の民間議員が独自のペーパーをつく
って省庁の声を代弁する出席閣僚に反論するなど、これまでとは違って 実質的
な議論が展開されたという印象です
。
ただ、このような本質的な議論ができた背景は、環境に恵まれていたという
印象も議事録から読み取れます。小泉さんの時代は、それまでのバラマキ財政
が極限まで達し、構造改革をしなければ、この国の未来はないという 危機感
がと
くに民間議員のコンセンサスとなっていたように感じ取れます。とくに竹中さんの
リーダーシップは素直に評価できるでしょう。
議事録のなかからは安倍さん時代の経済財政諮問会議の展開を危惧する声
も聞こえてきます。景気は回復し税収が増えるなかで、 安倍政権が重点的に取り
上げるテーマがない
、ということです。そういえば“美しい国”というような曖昧なス
ローガンは、逆解釈をすると重点戦略がないのかな、という疑問も生じます。近く
発表される「骨太方針2007」は成長路線を打ち出しています。一見、聞こえは好
いのですが、実態はというと施策のオンパレードとなっています。各省庁が望むこ
とを全て書き出したという印象で、総花的という評価はまさにその通りです。その
結果、骨太と言いながら100ページ以上の分厚い報告書となっています。 今回の
経済財政諮問会議がどこまで機能したのか疑問です
。
そこで政策評価ということですが、この国では各省庁が自分で自分の政策評
価をしています。外国の状況はまだよくわかりませんが、これではどこまで効果
が出るか疑問です。委員会などをつくっても自分の息のかかったメンバーを入れ
るなら無価値です。その意味で 小泉時代の経済財政諮問会議は役所の立案す
る政策をしっかりとチェックをした
という意味で役割を果たしていたと思います。
今、私の住んでいる船橋市やお隣の市川市では、 住民の声を積極的に政策
評価に生かそうという試み
が行われています。この先、どうなるかわかりませんが
その意気込みは素直に応援したいと思います。民間の政策評価NPOも一部です
が登場してきました。一般の住民が自治体や国の政策を評価するという仕組みが
必要です。栽培員制度の政策版があっても良いと思います。私は早速思いました。
”政策評価NPOを自分でつくるか”。一緒に考えていただける方はいませんか
。
ホームページアドレスを載せておきましたので関心のある方は覗いてみてください。
http://www.seri.sakura.ne.jp/~branch/060924policynet1.shtml
8月27日のニュース速報 2007.08.09
地方活性化私案 2007.08.07
三つの心配 2007.08.02
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