ETの未来主義ブログ

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2007.09.01
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カテゴリ: 物語道州制


おとぎ話(4) 道州制の採用を決定


○自民・民主の再編成

(前回までのあらすじ)

 安倍は政策や判断のミスを繰り返し、有権者の不信をかい夏の参院選で大敗
した。自らの理念を貫きたいとの思いから繰り出したのが、政敵である民主党と
連立政権を組むというものであった。しかし継ぎ接ぎの政治がうまくいくはずはな
く、予算を増やしたい官僚の画策もあって、バラマキ財政の再来となってしまった。
折からの景気低落もあって財政赤字は拡大して日本財政は非常事態となった。

○両党内が共に政策で対立

 このなか、連立した自民党と民主党は共に揺れていた。この先、採るべき政策
で党内が大きく二分されていたのである。バラマキ財政を継続しようという路線、
もう一方が財政再建を優先させるという路線である。

 第一のバラマキを続けようというグループの主張はこうである。わが国は外国か
ら借金しているわけではない。経常収支は黒字であるし、所得収支も黒字だ。だ
から何も問題はない。大いにカネを使って景気の好くなるのを待とう。カネが国民
家計に回れば、消費も活発になり景気も回復するというのがかれらの主張である。
要は、バブル崩壊後に採ってきたことをまたやっていこうというものだった。


 第二の財政再建路線グループの主張はこうである。財政赤字が膨れれば膨れる
ほど、予算のなかで借金の利払い費と返済費が増え、その分、国民、とくに地方の
ために使える生きたカネが減る。国は不活性となり長期低迷に陥る。バブル崩壊後
、10年以上も続いた日本経済の低迷の真因は、必要な手術を先延ばししてきたか
らだ、これをまた繰り返すことはできない、というものであった。

○地方分権のイメージ

 両グループは、共に地方分権を進めるということで一致していたが、その最終イ
メージは異なっていた。バラマキ財政路線グループは、あくまで税金を取る権利を
国に置き、交付金や補助金などで分配をしていくというものである。あくまで明治以
来、採用してきた大方針を変えるべきではない、というのである。

 第二のグループは、道州制を採用し、各地域に立法機能をもたせ、徴税なども自
主性に任せるというものである。したがって経済・社会政策も独自性をもたせる、と
いうものだ。そもそも国が税金を集めて地方へ配分するというやり方が、官の肥大
化や驕りを生じさせた。また地方が住民の声を聞かず、国ばかりを見る逆立ちした
形の温床になってきたのだ。もはやこのシステムは保たない。個々の地域が実情に
合せて税金を集め地域のために使う、というやり方に変えることで、日本は再び活
力を取り戻す。これが道州制を推進する側の意見であった。

○国民投票で国民に意思を問う

 両派の決着はつかず、安倍政権で成立した国民投票法に則って国民の意見に従
おうという結論となった。テーマは道州制の是非で、過半数を得れば、道州制を採用
し、過半数に至らなければ、現状のままでいこうというものであった。



事例なども頻繁に紹介された。国民の関心はきわめて高くなった。

 審判の日がやってきた。投票率が締め切られて、80%という高水準の投票率に人
々は驚いた。これまで間接選挙に名を借りた国民不在の政治が一貫して行われてき
た経緯があるだけに、否が応でも国民の関心が高まったのである。即日で開票結果
が確定した。全国民の70%が道州制を支持するというものであった。






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最終更新日  2007.09.11 10:19:22
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