ETの未来主義ブログ

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2007.11.12
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カテゴリ: 週刊ニッポン


週刊未来経済   07.11.12号 (月曜発行)


段々、肌寒い季節となってきました。同じ気温でも春の時期は、これから
 夏に向かうという期待感がありますが、今はこれからは本格的な冬になって
 くるという一種の寂寥があるだけに、雨の日など余計に寒く感じます。もっ
 とも晴れれば、この時期だけ味わうことができる温もりを感じさせてくれま
 す。「小春日に 背中を伸ばし 寒椿」といった気分です。

  さて、きのうの新聞のスポーツ欄に、マラソンの高橋尚子さんの話が載っ
 ていました。このところレースへの参加がなく、年齢面でも肉体面でも万全
 ではないことが想像できるのですが、それでも北京オリンピックを目指す闘
 志を窺わすコメントを語っていました。目標をもつ人の強さに感じ入った次
 第です。応援していますよ、Qちゃん!。 



●今週(11/12~11/18)の焦点

  アメリカに生じたサブプライム・ローン問題、一時は一部の金融部門だけ
 に影響が止まるという楽観論もあったが、いよいよ実体経済への波及が出そ
 うだ。まずはこれから始まるアメリカのクリスマス商戦の行方が注目される。
 アメリカの個人消費に陰りが見られるようだと、既に減速感が出ているユー
 ロ景気にも悪影響を与える。そうなると好調な新興国も無傷ではいられない。

  国内経済が弱く、専ら輸出に頼る私たちの国はまさに直撃だ。とくに外国
 為替のドル安:円高は脅威だ。先週末には110円台に入った。問題は、ド
 ルの独歩安であること。経済に傷みがあるのだから、為替調整で済む話では

 い。もしアメリカを破滅させるなら日本と中国が外貨準備のドル資産運用を
 減らすことだ。当面、ドルはさらに下落せざるを得ない。  


●市場動向

(先週5~9日の市場動向)

  アメリカの株価で気になるのは、ナスダックの下げがダウより大きいこと。
 かろうじて明るい話題は、ハイテク分野が堅調なことだった。しかしハイテ
 クも駄目、ということになれば事態は深刻だ。

  東京市場は震源地のアメリカ以上に下げがきつかった。とくに日経平均は
 先週、窓を開けての大きな陰線で終わった。願うらくは8月の安値を下回ら
 いで欲しい。 


 NYダウ         13042.74 (▲4.1%)
 ナスダック      2627.94  (▲6.5%)

 米国債金利      4.208    (▲2.6%) 
 ドル円         110.66-72 (▲3.5%)
 WTI原油先物    96.32    (+0.3%)
 金先物         834.7   (+3.2%)

 日経平均     15583.42 (▲5.7%)

 日経ジャスダック  1787.51  (▲3.2%) 
 マザーズ指数  817.00   (▲12.7%)
 ヘラクレス指数 1267.40  (▲8.3%)
 長期金利     1.525   (▲4.1%)


(今週の市場予測)

  アメリカではこの時期から始まるクリスマスセールの売上が年間の多く
 を占める。経済全般の低迷化がはっきりとするなかで、消費だけが活況と
 なる事態は考え難いが、あまりに消費が落ち込むようだと悪影響は大きく
 なる。アメリカ発の長い世界景気拡大も転機を迎えたようだ。

  国内市場は先週、大幅に下げた。悪材料出尽くしだ、という楽観論もあ
 るが、格別、国内に材料があるわけではない。取引が始まるとまず前日の
 アメリカ市場に一喜一憂し、場中は、中国やインドなどの相場に動かされ
 る展開となるだろう。

   以前、自民・民主の連立話を池に石を投げたと解釈した。最終的には政
 界再編の動きにならざるを得ないとみる。それにしても民主党は情けない
 動きを示した。小沢に辞任意向を示されるとオロオロして最終的には全面
 降伏した。今後は小沢ペースが一層強まるだろう。若手リーダーが出て来
 ない。この党の力不足がはっきりと露呈した。


●指標発表と予想値

  指標が示すのは過去の姿だ。意味をもつのは、あくまで平時である。現
 在のような経済が動揺するときには、ニュースの一つ一つを吟味して先を
 読むことが大事だだ。とくに金融機関の損失問題、日本でも対岸の火事で
 はなくなった。またアメリカの消費動向、なかでもクリスマス商戦の行方。



●FPの視点- 外資と投資が内需を活性化させる

  02年以降、政府が建前として言い続けてきた「景気回復」もいよいよ
 もはや強弁する根拠がなくなってきたようだ。この間、日本経済が頼りに
 してきたアメリカやユーロ諸国の景気が怪しくなってきたためだ。新興国
 ではまだ影響が出てはいないようだが、中国にしろインドにしろ自国の内
 需に多くを頼ることはできず、所詮は外資による投資や輸出に依存してい
 るのが実態。いずれは新興国の快進撃にも黄色信号が点らざるを得ない。

  願わくば、新興諸国の景気失速が表面化しない前に、アメリカの景気回
 復を期待するしかないが、底なし沼のように信用悪化の底が見えない現況
 ではどこまで債券劣化が広がるのかわからない。問題は、企業が資金調達
 に手かせ、足かせを強いられていることだ。良質の債券でも買手がつかな
 い、と報じられている。つまり金詰まりが長期化する可能性がある。かと
 いって当局が更なる金利下げに動けばインフレの魔の手が待つ。

  国内景気に目を転ずると今回の景気回復局面には、内需活性化が見られ
 なかったことが特徴だ。外需先行→内需への点火というシナリオは不発の
 まま景気後退へ移る可能性が高い。政府のせいにしても始まらない。巨額
 財政赤字を抱えたこの国では、もともと財政出動を期待することが無理な
 のである。天に向かって唾するようなものだ。過去の悪政を止めなかった
 私たち国民の責任だ。キャッシュフローを溜め込み続ける企業部門にも、
 賃金抑制の手綱を緩めることは期待できない。彼らは慈善団体ではない。

  そうなると内需拡大のために頼るべきは、外国資本と個人の自立しかな
 い。まず外資である。高級ホテルのリッツ・カールトンが全国展開を決め
 たと伝えられた。現在、大阪、東京にホテルをもっているが、京都、福岡
 など地方にも広げるようだ。外国から見る日本市場は魅力的に映るらしい。
 日本人自身も自国をあまりに悲観的に見過ぎるきらいがある。

  世界最大の小売企業のウォルマートも西友を完全子会社とすることを決
 めた。実はいつ撤退するかと思っていたが、一転、積極策に方針転換した。
 日本で失敗すれば、先進国への事業展開は当分の間不可能になる、という
 判断も働いたのだろうが、個人的には歓迎する。

  生産性の高い外資の進出は、一種の黒船に例えることができる。外国勢
 力の新しい発想で、この国のビジネススタイルを変えて欲しいと思う。な
 ぜ国内勢力が新しいことをやろうと「狂気」に走れないかというと、何か
 をしようとすると、今の日本を支えている仕組みに触れることを恐れるか
 らである。このことが日本社会の「天井」となって日本人の革新を妨げて
 いる。外資にこの鬱陶しさを突き破って欲しい。

  次は個人の目覚めだ。所得面で企業から分け前を要求することが困難だ
 とすれば、投資をするしかない。自分で起業するという手もあるが、これ
 はハードルが高い。投資なら知識を高めることだけで済む。目的は財産を
 増やすことだが、重要なのはその前に「財産を守る」ということだ。

  投資と投機の違いはここにある。投資は、損をしない仕組みをつくった
 うえでリスクをとって、神様からご褒美をもらうことだ。投機は、うまい
 話だけに囚われ防御を忘れることである。パチンコなどのギャンブルはそ
 の典型だ。ともかくこれからは頼りは自分だけだと考えるべきだと思う。

                                 以上









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最終更新日  2007.11.12 06:40:16
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