ETの未来主義ブログ

ETの未来主義ブログ

2008.01.11
XML

第3部中国大動乱
 5.矛盾の表面化-その1


中国人は国を信用していない

中国人は国より家族や友人を信頼する。基本的に国家を信用していない。
これまでの長い歴史のなかでそのような智慧を得た。人々と政府の関係は、
だからお互いに利用し合うというというのが実体だ。つまり国が国民の支
持を繋ぎとめる術は、経済の成長で人々を豊かにし続けるしかないのであ
る。人民が成長の果実を実感できなくなったとき、かれらはいとも簡単に
体制を否定する。すなわち中国共産党への正当性が問題となってくるので
ある。

中国の実体は小国家の集合体

 中国という国は日本人の想像を絶するほど巨大である。13億人の人口
をもち民族、言語、生活様式、発展段階の異なる多種多様な地域から成る。

直轄市、2つの特別行政区をもつ。世界にこんな国はない。だから国家権
力が一律に全土を掌握することは不可能に近い。統制が緩めば地方は常に
独立志向を強めるのである。

一部の超エリートが支配する国

 中国は共産党による一党独裁体制であり、その組織はまさにピラミッド
状を構成している。全国には村に至るまで共産党員が配置されておりその
数は7千万人に及ぶ。つまり国民の20人弱に1人が共産党員という国だ。
しかし国家の最高意思決定機関である政治局のメンバー数はわずか25
人に過ぎない。うち常務委員はたったの9人である。一握りのエリート
に支配されているのである。

地方政府がいうことをきかない

 広大な国土をもつこの国では悠久の歴史のなかでも絶対的な全土支配
は長続きせず、地方の実力者による分割支配がむしろ一般的であった。

事実上は地方の裁量余地が大きく、実態としては日本の江戸時代の幕藩
体制に近い。例えば景気過熱を防ごうと中央が指示を出しても、経済成
長をもくろむ地方政府がいうことをきかないのだ。

所有権のない国

 例えば都市に住む人がマンションを購入する場合、その人は所有権で
はなく使用権を購入することになる。半永久で使用でき、売買もでき実

ることはない。農民の耕作する農地も地方政府に朱有権がある。だから
時折、強制的に立ち退きを迫られる事件が後を絶たないのである。

中途半端な市場経済システム

 この国の経済システムは計画を維持したままの市場主義であり矛盾に
満ちている。例えば固有企業である。国営から一歩前進したとはいうも
のの、経営方針や人事に共産党が関与する姿は変わっていない。経営層
の自由度は低いのが実態だ。また人民銀行は政府である国務院の一機関
であり金融政策の独立性はない。つまり市場メカニズムによる資源配分
の機能が存在しないのである。国有企業の非効率さ、不良債権が改善さ
れる仕組みをそもそも持っていないのである。問題の深刻さは政府の公
表する以上のものがある。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008.01.11 01:58:09
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

プロフィール

MASAGO2412

MASAGO2412

バックナンバー

2026.08
2026.07
2026.06
2026.05
2026.04

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: