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昨日は特別の一日でした!
学生時代から現在まで、無二の畏友・先輩・先達である延原時行さんの新著が、出版元(日本キリスト教団出版局)から、我が家に送られてきたのです。

この新著には、「延原時行・信子」夫妻の連名で、「著者謹呈:感謝無限」、と書かれた「しおり」が添えられています。 延原さんの語られる言葉は、只只「感謝無限!」 神への感謝に溢れています。
延原さんの数多くの作品の中でも、これは特別の記念碑的著作となりました。
300頁におよぶ本書の奥付に、延原さんのプロフィールが書かれています。彼をご存知ない方に、それを掲載して置きます。

米国クレアモント時代には、あのP・ドラッカーの講演を日本の企業家の方々に同時通訳したり、長くアメリカ宗教学会のなかで「プロセス思想と西田学派仏教哲学」を創設・運営するなど、現在も国際舞台で活躍中で、来月9月25日からの上智大学における国際会議での講演草稿も、すでにネット上で公開中です。
ところで、昨年11月末、自宅フェンスを補修中、奥様が転落されて致命的な脳挫傷をおわれました。
本書の「帯」に書かれているように、「生存率6%」という危機を脱して、ただいまも「奇跡的治癒物語」が進行中なのですが、本書は、その途上のドキュメントが、第二部を占めています。


上の写真は、本書に掲載されているもので、説明書きにあるように、2ヶ月ほど前(6月10日)、車椅子の奥様と執刀医の渡辺医師、そしてご主人の延原さんとのツーショットです。
本書は、元々この事故の起こる直前に、斬新で開拓的な延原さんらしい独創的な「説教哲学」の作品として完成して、出版が待たれていました。
それがこの事故でもって、第2部の「奇跡的治癒物語」がくわわり、ご夫妻合作の、まことに不思議な不思議な作品にたって、誕生いたしました。
延原さんの作品は、神学的・哲学的省察を日々重ねる中での、独自な表現を本領とするものですから、その内容を理解するのは、すぐにはいかないところもあるかと思われます。
しかし本書で省察されていることは、老若男女・洋の東西を問わず、誰にも直に関わる基礎的な事柄ですから、この機会に、じっくりと、難しそうな文言の続く「注記」も含めて、吟味して読む面白さも、味わうことができるのではないか、と期待をしています。
今回の著書には、延原さんの希望を受けて、どの本にもすべてに、「感謝無限のしおり:第1号」(2011年8月16日付)が添えてあります。
感謝無限のしおり:第一号(2011年8月16日付)
延原時行『あなたにいちばん近い御方は誰ですか--妻と学ぶ「ラザロとイエス
の物 語」』発刊に因んで--延原「風」基金ミッションの本の合言葉。
〇一部始終
我妻の手のうごき受けて馳せ参ず上智講演命なりけり
かく聴きて妻感動すこの命神がかり的と言ふべき哉
赤々と燃える命は妹と背の神賜りたる恵みなりけり
我が新著命刻みて現れたり我がものに非ず神のものなり
喜びも悲しみも越え行くものは神のものなる命なりけり 時行
〇絶望即感謝
共倒れあり得る看病隙間なしああ絶望よ祈りの座よ
深き淵祈りの場なりいと聖きキリストの座よ感謝無限よ
絶望は感謝の座なり赤々と妹背の対話燃ゆる座なり
聖パウロ呻きつつ示したり我死ぬるとき主生き給ふと
我妻よ汝が苦しみは我がものなりかく信じつつ指圧一押し 時行
〇感恩五首
絶望が感謝の座なら何事も感謝ならざるものはなきかな
ゆくりなく夫婦対話は流れゆく幾星霜の感恩の河
あの人もこの人も幸下されりいかにお礼を申し上ぐべき
我が新著いずる幸ひたぐひなし妻と一途にいのち語れば
嬉しさや嫁帰りしは命なり今新著にぞ妻謝辞添へつ 時行
〇言の葉
絶望と我絶望す異なれり神の前なる言葉ぞ命 時行
〇感謝無限のしおり
命とは感謝無限ぞ我が妻よ著者謹呈に喜び溢る
寝苦しく脚痛む夜も新著談感謝無限に妻笑み溢る
いかにして感謝無限に至れるや悲惨の極み甞めし妹背が
妹と背の歩み来たりし幾星霜感謝無限と言ふほかはなし
我が妻の怪我の看病尽くす間に新著なりたり不思議なるかな 時行
(以下は、上と重複しますが、スキャンして収めると、下記のように文字の大きさが不統一になったり、鮮明さも落ちたりしてしまいます。まだまだスキャンの方法や収め方、そして、一度収めたものを取り消す方法などの学習ができていませんので、重複したままにしてアップいたします。悪しからず。)


延原さんのお母様も、生前よく歌を詠まれていましたが、彼も豊かなうたごころに恵まれて、次々と「うた」が溢れ出ているようです。
今朝、延原さんから送られてきたトレトレの「うた」を、ここに掲載させていただきます。
鳥飼先生
現はれし我が新著こそ遥かなる恩寵の今記す調べぞ
我が調べ感謝無限と響くなりそれ以外の音何処方にある
我が妻よ感謝無限の友垣よ手つなぎつついざ神称へん
誠に遥かなる恩寵の幾星霜でありました。今、ここで、感謝無限と記します。二人して。
* * *
延原さんは、青春の頃から、ずっと神学的・哲学的研鑽の導師として、御友誼を頂いてきましたけれども、この事故が起こってからの9ヶ月に近いご夫妻の日々は、特に私たちには、「結婚家庭」というものの、いのち輝く佇まいのようなものも、しっかりと学ばせていただく機会でもあったように思います。
延原さんからは、ずっと四六時中の介護の中から、毎日のように長距離のお電話をいただき、殆ど毎日、欠かす事なく、友人たちへの「風の便り」というメルマガ通信を、ずっと届けていただいています。
ただただ私たちは、いただくばかりで・・・・。
* * *
兎に角、本書の誕生は、我が人生のうちでも特別の、「記念碑的な出来事」なのです。
いま、このブログと同時に別のブログ三つー「滝沢克己 新しい対話的世界」「対話の時代 宗教・人権・部落問題」そして「賀川豊彦の魅力」ーを掲載中ですが、そのどれもこれも、直接・間接、「延原時行」と関係のないものはないように思えるほどに、延原さんの強い影響を受けてきたようにも思えます。しかしそれも、いつもいつも一知半解、トンチンカンなことで、どれほどのことを学びえているのかは、心もとないことではありますが、近年「延原神哲学」とも名づけられる、独創的な思想表現が、世界の思想家たちに大きな刺激をあたえています。
* * *
このブログでも、いずれ「もうひとつのブログを作りたい」、という独り言も書いてきました。
それはもちろん、延原さんに関わる新しいブログを考えてのことでした。
実はちょうどこの機会に、それをスタートしようかなと考えたりもして、延原さんにもそのことを告げていました。それのご返事には、「ブログには如何様にでもどうぞ」という許可もいただいています。しかしいまはやはり、あまり出過ぎなことはすまい、と思っています。
* * *
延原さんを主宰者として、1960年代に開校された「神戸自立学校」は、延原さんの長期にわたる外国滞在の時も、1991年の新潟県新発田市に開校された敬和学園大学での就任後も、実質的に延原さんを大黒柱にして、私たち有志のものたちが毎月の定例会を現在も休む事なく、当初からの「滝沢克己読書会」の学びが継続されてきました。
今回の延原さんの著書の出版を機に、9月からの神戸自立学校では、本書をテキストにした読書会を進めることになっています。
* * *
日本キリスト教団出版局から出版された本書は、もちろん、最寄りの一般書店での注文で入手できます。定価本体2200円です。私たちの「番町出合いの家」においても、本書をお預かりして、求める方々に大切に手渡して行きたいと思います。